
犬に「おいで」を教える方法【獣医師監修】
「おいで」は、危険を回避したり人に迷惑をかけることを避けるために必要なしつけのひとつ。簡単に言うと「犬を呼び戻す」しつけ…
犬のしつけでは、褒めることが大事だとよく言われます。褒めるしつけの効果を最大限に発揮させるには、「えらいね」「いい子」といった褒め言葉を聞いて、犬が「嬉しい!」と思えるようにすることが大切。今回は、褒めるしつけを成功させるためにしておきたい2つのことをご紹介します。
犬がされて嬉しいことや喜ぶこと、好きなものをとにかくたくさん見つけておいてください。
撫でられることが好きな犬もいれば、フードに目がない犬もいるでしょう。また、一緒に遊ぶのが大好きな犬もいるでしょう。
犬が好きなこと、喜ぶことは、どれも褒めるときに褒め言葉とセットで使えます。日々愛犬と過ごす中で、ぜひ意識して、愛犬の好きなこと、喜ぶことをどんどん見つけておきましょう。
「……>〇〇のおやつ>●●で遊ぶ>△△のおやつ>いつものフード>〇〇を撫でる>………」といったように、その子によって好きなことやその順位は違っているはず。愛犬のことを良く知っている飼い主さんならではの、愛犬だけの好きなことランキングを作っておきましょう。
①で見つけた犬が喜ぶ行動のうちどれかを、褒める時に必ず行うようにしてください。そうすることで、「褒め言葉をかけられた時には、いいことがある!」と学習し、褒められること自体を嬉しいと思えるようになります。
「褒め言葉+おやつ」「褒め言葉+飼い主さんの笑顔」「褒め言葉+遊んであげる」「褒め言葉+撫でる」など、状況に応じて使い分けができるように、褒め方のバリエーションをどんどん増やしていきましょう。
褒めるしつけでは、褒め方に強弱をつけるのもとても効果的です。難しいことをクリアできた場合は、褒めるときのご褒美を犬にとってより魅力的なものにするのです。
たとえば、慣れ親しんだ場所で「おすわり」を成功させた場合は「褒め言葉+撫でてあげる」「褒め言葉+いつものフード」で褒める。一方、ドッグカフェなどの気が散りがちな場所で「おすわり」が成功した場合や、苦手なブラッシングが成功した場合は「褒め言葉+大好物のおやつ」といった具合です。
いつも同じように「いい子だね」と褒めるより、このように強弱をつけながら褒め言葉をかけていくことで、褒めるしつけはさらに効果的に進みます。
褒めるしつけを成功させるには、褒められた時に犬が「嬉しい!」と思えるようになることがスタート地点。愛犬が好きなことをたくさん見つけて、たくさん褒めてあげましょう。
東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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