
犬が食事中に唸る時の対処法【獣医師監修】
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犬のトイレのしつけを成功させるには、いくつかのコツがあります。とはいっても、実はどれもトイレのしつけの基本事項。トイレのしつけで悩んだら、まずは成功させやすい基本の方法で練習をすすめるのが一番の近道なのです。
トイレのしつけの最初のコツは失敗しにくい環境づくり。犬が理解しやすく、成功させやすいサークル内にトイレを設置します。いきなりサークル外の広いスペースの片隅にトイレを設置するのは、かなり難易度が高いと考えておきましょう。
サークルには、ペットシーツやペットシーツを敷いたトレーを用意して、犬が食事をしたり休んだりする場所とは少し距離を作ってセットします。サークルのサイズは、成長にあわせて広げていきましょう。トイレのしつけができるにしたがって広くしていくのもひとつでしょう。横に拡張させられるタイプのサークルであれば、クレートやベッドもサークル内に入れることができ、便利です。
サークルの外の決まった場所でばかりおしっこをする癖がついているのなら、その場所を仮トイレとして簡易のサークルで囲うようにしてください。そうすることで、犬がトイレの場所を認識しやすくなります。
しばらくの間は邪魔になるかもしれませんが、辛抱です。犬がトイレで排泄できるようになったら、柵は外して、1少しずつ部屋の隅などのトイレにしたい場所へとトイレをずらしていきましょう。
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次に、犬のトイレのタイミングを飼い主さんが正しく理解する必要があります。
犬のトイレのタイミングやクセを飼い主が把握することで、ベストタイミングで子犬をトイレに誘導できるようになります。すると、自然に失敗が減り、成功が増えて、トイレのしつけが一気に進むのです。
できれば、1週間くらいかけて、じっくり愛犬の行動観察を。「食事」「飲水」「トイレ」「遊び」「睡眠」などを時間とともに記録してください。さらに「犬が排泄する直前にしていた行動」も記録しておくのがおすすめです。すると、「よくトイレをするタイミング」、「排泄する前に子犬がよくする行動やクセ」がみえてきますよ!
これらは、犬が排泄しやすいタイミング。トイレのしつけを成功させる大チャンスです。
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トイレのしつけの「肝」ともいえるポイントは、トイレを失敗させないように飼い主さんが動いてあげること。「いかにベストなタイミングでトイレに連れていけるか」がとにかく大事なのです。もちろん、はじめは、抱っこでトイレに連れていけばOKです。
目覚めのあとにサークルから出す時は、トイレが済んでから。成功したらすぐにサークルから出して遊んであげましょう。食事の時も同様です。サークルの中で食事とお水を済ませたあと、食後のトイレに成功したら、ご褒美としてサークルから出して遊んであげるとよいでしょう。また、一緒に遊んで少し体を動かしたあとや運動後の飲水のあとも、トイレに連れて行くようにするとよいでしょう。
ただし「トイレを失敗させない!」と思うあまりに、遊んでいる最中に頻繁に犬をトイレに連れていくのはNG。排泄する気分でない犬が度々トイレに連れていかれると、「抱っこされる=サークルに閉じ込められる!」「せっかく遊んでたのに、抱っこで中断させられる!」と学習し、抱っこそのものがが嫌いになる場合があります。
トイレに連れて行った犬がしばらくたっても排泄しないようなら、いったんサークルから出してあげましょう。その後、少し時間をおいてもう一度トイレへ。サークルから出した途端に「おトイレモード」に入る子もよくいます。サークルから出した直後も「ソワソワする」「まわりのにおいをしつこくかぐ」といった「トイレに行きたいサイン」を出していないかよく見てあげてくださいね。
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犬がトイレに成功したら、すぐご褒美を。サークルの中でご褒美のおやつをあげてOKですし、サークルから出して思い切り遊んであげるのも、よいご褒美です。
「あ、トイレ成功した!ご褒美ご褒美…」と、あわてて別の部屋にご褒美のフードを取りに行っていては遅すぎます。成功したら「即座に」ご褒美を与えるのが最も効果的。ですから、すぐ手の届く、サークルのそばでご褒美のおやつを管理しておくのがおすすめです。
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トイレのしつけをするうえで、失敗は必ず起こります。「あー…」という気持ちにはなりますが、犬への声掛けはせずスルーします。叱りもせず、大きな声を出したりもせず、何もなかったような様子できれいに掃除をしてください。同じ場所での失敗を繰り返させないため、しっかり消臭することは忘れずに。
トイレのしつけでは、とにかく成功を積み重ねることだけに集中してください。失敗ばかり目についてしまいがちですが、失敗してしまったものはもうしかたがないこと。すぐに切り替えて次のトイレを成功させることを考えましょう。
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トイレでの排泄ができるようになってきたら、自分の足で歩いてトイレに入れるように練習しましょう。排泄しそうなタイミングで犬を抱っこしたら、トイレの一歩手前で下ろします。たった1歩でも、自分の足で歩いてトイレに入れたら、たっぷり褒めてあげてくださいね。
この要領で、少しずつ子犬を下ろす場所をトイレから離していくことで、やがて犬は自分でトイレに向かえるようになり、トイレのしつけが成功するのです。
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トイレのしつけでは、失敗をいかに減らしていくかが勝負の分かれ道。失敗しにくい環境を作り、失敗しないように先回りしてあげることがポイントです。最短ルートでしつけに成功して、快適な毎日を送りましょう。
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東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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