
犬の「お手」の教え方。こうすればうまくいく!
愛犬に「お手」をさせたいと思って練習をしているけれど、どうもうまくいかない…そんなときは、一度「お手」の教え方を最初から…
犬の要求吠えへの対策では、犬のことを理解し、吠えを減らす方法を考えることが大事です。犬には訴えがあるのですから、「うるさい!」と言ったり、脅したりして吠えをやめさせるのはフェアではありません。完全に吠えない犬にしようとすることも見当違いです。ここでは、犬の要求吠えを減らすための対策についてご紹介します。
犬の要求吠え対策で大切なのは、吠えの予防を根気よく続けて、吠えさせないこと。吠える前に先回りして犬の要求を満たしておき、犬が「吠えなくてもわかってもらえる」と思えるように導いてください。
そうすれば、吠える以外の、もっと穏やかなアピール方法をとることが増えていき、吠える回数はどんどん減っていきます。
愛犬に要求があるときにとる行動を理解することからはじめましょう。
これらは、犬が要求吠えをする前に見せることのあるサインの例。犬は要求吠えをする前に、必ず何かしらのサインを出しています。
犬の様子をよく観察し、吠える前にどのような行動をとるかを記録しておきましょう。視線や耳の動き、体の重心や緊張感に注目です。
サークルから出してほしい、遊んでほしいなどの要求は、吠える前のアピールサインを見つけた時点で満たしてあげましょう。
要求吠えする前に気づき、その要求を満たしてあげることで、犬に「吠える必要はない、吠えなくてもわかってあげられる」ということを教えるのです。犬の様子に目を光らせておかなくてはならず、少々大変ですが、要求吠えを減らしていくための頑張りどころです。
犬が要求吠えしがちなシチュエーションのうち、避けることができるものは先回りして徹底的に避けるのもよい方法です。
たとえば、飼い主の食事中の要求吠えに悩まされているのなら、飼い主の食事風景を犬に見せないようにして要求吠えを予防します。クレートトレーニングのできている犬なら、飼い主が食事をはじめる前に、犬はクレートへ。飼い主の食事風景を見せることなく、クレート内でゆっくり過ごすのがよいでしょう。それと同時に余裕がある日に、飼い主の食事中に足元で「ふせ」で待機する練習を重ねることをおすすめします。吠えている間やおすそわけを待ち構えている間は犬の要求を満たさず、「ふせ」でふっと力を抜いた瞬間だけフードを一粒。これを根気よく続けましょう。
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「わん」と吠えてしまったら、そこからできることはほとんどありません。きちんと要求を満たしているのに要求吠えをする場合は、それ以上相手をしないようにしてください。
要求吠えをしている犬に声をかけるのなら「静かに」などと冷静に一言。「うるさい」「ダメ!」などと叱ったり、犬をさらに興奮させるような大声をかけたりはしないでください。体罰はもちろん、クレートやサークルに閉じ込めるような罰も不必要。害が大きいばかりで効果はありません。
「クレートから出して」という要求吠えをする犬の場合は、普段からクレートに大きな布でかけておくのが一つの手。クレート内では静かにリラックスして過ごしてもらいたいので、犬を刺激しないことが重要。ですから、この場合は声掛けは一切しないようにしましょう。
「わん!」と吠えてしまってから犬の要求をかなえるのはNG。これでは要求吠えはますますひどくなります。飼い主が犬の要求を叶えることで、吠えたことに対する報酬を与えたことになるからです。
要求吠えをしている間は、犬の要求にこたえることはしないでください。要求吠えがおさまり、興奮が落ち着いたタイミングで、遊んであげたり、ごはんをあげたりと犬の要求を満たしてあげましょう。
要求吠えの対策として一番大事なことは、吠えの予防を根気よく続けて、犬に「吠えなくてもわかってもらえる」と理解してもらうこと。根気よく対策を続けて、吠えを減らしていきましょう。
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東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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