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ブドウは犬には毒。症状と食べたときの対処法【獣医師監修】

   2021/10/04

犬に絶対与えてはいけないブドウ

犬には決してブドウを与えてはいけません。犬がブドウを食べると、数日のうちに死に至る中毒を起こす可能性があります。今回は、犬がブドウを食べた時の症状や対処法についてです。

犬がブドウを食べたらどうなる?

犬がブドウを食べた時に起こる中毒症状は、急激に腎臓が機能しなくなる「急性腎不全」によるものです。飼い主さんが気づきやすい症状や経過としては、激しい嘔吐や下痢を繰り返し、みるみるうちにぐったりしていく、といったことが挙げられます。

一般的に、急性腎不全を起こした犬によく起こる症状の例は次の通りです。ブドウを食べたあとでこれらの症状が出始めたら、ブドウ中毒の可能性があります。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • ぐったりする
  • 水をたくさん飲む
  • おしっこが大量に出る(初期)→量が減り、やがて出なくなる

犬がブドウを食べたあとで中毒を起こすのはなぜ?

ブドウに含まれる「何らかの物質」が、犬の腎臓の組織を破壊し、腎不全を起こすとされています。 この「何らかの物質」がブドウの中の何であるのか、はっきりした原因はわかっていません。

腎臓はご存知の通り、尿を作って老廃物を体の外に出す働きをする臓器。犬がブドウを食べて中毒が進行すると、腎臓の機能が低下し、有毒な老廃物が体内に溜まるなどして死亡するのです。

犬はどのくらいの量のブドウを食べたら中毒を起こす?

犬が食べてはいけないブドウ

犬がブドウを食べて中毒症状を起こす量は、体重や年齢、その犬の健康状態などに大きく左右されます。

そのため、何粒までなら大丈夫、と確実なことはいえません。同様に、何粒食べたら死亡するのか、についてもはっきりと言うことはできません。

犬がブドウを食べたあと、症状が出るまでの時間は?

犬がブドウを食べておよそ2-3時間程で、嘔吐の症状がではじめるとされています。すぐに適切な治療が受けられなかったり、中毒が深刻で治療が間に合わなかったりした場合には、一気に状況が悪化して数日のうちに死亡する可能性もあります。

実際には、ブドウによる中毒が出始めるまでの時間や進行していくスピードは、食べたブドウの量や犬の体重、年齢、健康状態、食事をしてからの経過時間など、様々な要因に左右されます。そのため、 一概に「ブドウを食べて何時間たっても症状が出なければ問題なし」などいうことは言えません。

また、はじめてブドウを食べた時に中毒を起こさなかったとしても、二度目も中毒を起こさないとは限りません。

レーズンなどのブドウを加工した食品も絶対ダメ

犬が食べたら危険なレーズン

レーズンも決して犬に食べさせてはいけません。レーズンは乾燥して小さくなっているうえ甘みも強いので、気づいたら大量に食べていた…などということが起こりやすいもの。非常に危険です。当然、レーズンパンも決して犬に食べさせてはいけません。

レーズン以外のブドウの加工食品も厳禁です。もちろん、ブドウジュースやアイスクリームも危険。誤って愛犬が食べることのないように、管理を徹底してください。小さなお子さまも含め、家族全員がブドウやレーズンを含んだ食べ物を愛犬に与えないように意識しておいてください。

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犬がブドウを食べたときの対処法

犬がブドウを食べたら大至急動物病院へ!

万一、犬がブドウを食べたら、たとえ少量でもすぐに動物病院へ。夜間であれば、救急対応をしている動物病院を受診してください。

動物病院を受診する時には、犬が食べたブドウの量と時間をできるだけ正確に伝えられるように、メモを忘れずに。スムーズに緊急処置を受けるため、あらかじめ動物病院に連絡をしておいたほうがよいでしょう。

「ちょっとだから」 「元気そうだから」 「前は何ともなかったから」 「お友達のわんちゃんはブドウを食べたけど大丈夫だったから」などといった理由で、ブドウやレーズンを食べた犬の様子を見ているのは大変危険です。 犬がブドウを食べたら、たとえ症状が出ていなくてもできるだけ早く動物病院を受診してください。

ブドウ中毒は、犬がブドウを食べた直後に発症するわけではありません。数時間という時間をかけて、原因物質が徐々に吸収され、腎臓の組織を破壊していくことで起こるとされています。ですから、犬がブドウを食べてすぐに受診できれば、腎臓を破壊する成分が犬の体内に吸収される前に吐かせられるかもしれません。もしくは、点滴などの治療を集中的に行い、腎不全の進行をくいとめることで、愛犬の命を救えるかもしれません。

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絶対に自宅でブドウを吐かせようとしないで

犬がブドウを食べた時、自宅で吐かせようとすることは、絶対にしないでください。犬にかかる負担や危険があまりにも大きすぎます。

万一、吐かせたものがのどにつまって呼吸困難を起こした時、すぐに処置ができなければ命にかかわります。そもそも、水や塩などを大量に使って吐かせようとする方法は、そのこと自体が犬の体にとって大きな負担となるばかりか、命を危険にさらすことになります。

ブドウは犬には毒。食べたらすぐに病院へ

ブドウは犬にとっては毒となりうることを覚えておいてください。命にかかわる中毒をおこす可能性がある以上、ブドウは決して犬に食べさせないでください。万一、犬がブドウを食べたなら、ためらうことなく動物病院へ。

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