
今日から「具体的に」考えて行動を。愛犬のための災害対策5つ
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犬との避難に必要なグッズは、定期的に中身をチェックしておきましょう。今回は、犬との避難に必要なグッズと、いざという時のための準備についてです。
まず大事なことは、犬との避難に必要なグッズがいつでも持ち出せる状態になっていること。いざという時のため、家のあちこちに置いておくのではなく、ひとまとめに準備しておきましょう。
愛犬用のキャリーやリード、ハーネス、首輪は、普段使っているものに加えて、予備のものを避難用グッズの中にも用意しておきましょう。名札もお忘れなく。
小型犬や子犬であれば、キャリーやクレートに入った方がスムーズに避難できます。リュックタイプや斜めがけできるものであれば、両手をあけることができて便利ですよ。 また、キャリーバッグやクレートは、愛犬が避難先で過ごす部屋代わりにもなります。一方、中型犬〜大型犬はリードやハーネスをつけて一緒に避難したり、カートを使用したりすることとなるでしょう。愛犬用の靴があれば、避難中のケガを防ぐのに役立ちます。普段から、装着して歩く練習をしておくことが大切です。
ペット用の食糧の備蓄の有無は自治体によって異なります。過酷な状況の中、人への食糧の支援が優先されてしまうことは十分に考えられます。必ず食べ慣れたフードを避難用グッズの中にストックしておきましょう。特に療法食の支援は、通常のフードと比べて時間がかかかると考えられます。予備の薬と療法食は多めに準備しておけるよう、かかりつけの獣医師と相談しておくとよいでしょう。
避妊や去勢をして望まない繁殖を避けることは、 災害への対策という観点からも非常に重要です。もしも犬に避妊や去勢をしていないのであれば、最低限、マナーパンツやマナーベルトを必ず防災グッズの中に準備しておいてください。
犬との避難に備えて、愛犬の安全、人の安全、そして、周囲の人の生活環境への配慮として、以下のトレーニングやしつけをしておきましょう。どれも特別なものではありませんが、避難時に愛犬が感じるストレスを和らげてあげることにもつながりますので、ぜひ毎日少しずつ練習していきましょう。
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犬との避難について、グッズを準備しておくほかに、最低限知っておきたいことやしておきたいことは以下の通りです。
最近では、ペットの受け入れをしている避難所が増えてきてはいます。それでも、まだ全ての自治体で災害時のペットの受け入れ体制が整っているわけではありません。さらに、受け入れ体制が整ってきているとはいっても、愛犬はペット専用スペースで飼い主と別に過ごさなくてはならないことが多いのが現状です。
「同行非難」とは、飼い主が避難所や安全な場所までペットと同行する、という意味であり、必ずしも避難所でペットと一緒に過ごせるわけではありません。いざ避難した時に、「一緒に過ごせると思っていたのに…」と、とまどうことのないように、あらかじめお近くの避難所での愛犬との過ごし方を調べておきましょう。
愛犬のためにも、一緒に避難生活を送ることになる他の犬のためにも、日ごろから愛犬の健康管理を行っておきましょう。
避難が必要になったときや、愛犬が迷子になったときに備えて、普段から迷子対策をしっかりしておきましょう。鑑札や狂犬病予防注射済票を装着し、愛犬の飼い主を明示しておくことは、法律でも定められています。
動物病院で愛犬の体にマイクロチップを装着しておくことも大切です。マイクロチップは装着するだけでなく、装着後に飼い主の登録をするところまで忘れずに。迷子札や鑑札のみだと、やせて首輪が抜け落ちたり、雨や泥で迷子札が汚れて読めなくったりといった心配があるためです。
災害時には、迷子になったペットを捜索するための掲示板などが設置されることもありますので、愛犬の写真は、プリントしたものも用意しておくとよいでしょう。
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愛犬との暮らしで大切な災害対策。定期的にチェックをして、もしもに備えておきましょう。
東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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