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熱中症は時間との勝負。「もしかして熱中症?」と感じたときの応急処置が非常に大切です。愛犬に熱中症が疑われるときには、動物病院を受診するのが大原則ですが、一分でも一秒でも早く応急処置を開始してあげることが、愛犬の命を救い、一日でも早い回復へとつながるのです。そのためには、愛犬のそばにいる飼い主さんの力が必要です。動物病院に到着するまでの間、飼い主さんにできる応急処置について知っておきましょう。
愛犬に次のような症状が見られる時には、熱中症を起こしている可能性があります。すぐに応急処置を始めましょう。
これらの症状は、下の方へと行けば行くほど熱中症が進行した状態。みるみるうちに体温は40℃を超え、42℃以上まで上昇することもあります。あっという間に命が危険な状態になりかねませんので、直ちに動物病院に連絡して搬送の準備をしつつ、応急処置を始めましょう。
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愛犬がハアハアしながら、コンクリートやフローリングの冷たい所にベタっとお腹をつけて休む姿を見たことはありませんか?
こういった行動は、犬が体を冷たいところに接することで体温を下げようとしている可能性があります。また、お散歩中に急にノロノロと歩きが遅くなった時も要注意。
どちらの場合も、すぐに日陰の涼しい場所で十分に水分をとらせて、休ませましょう。
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外出先で愛犬に熱中症と思われる症状が見られたら、まずはとにかく涼しいところへ移動して休ませましょう。あと少しで家だから…などと無理に歩かせようとするのは危険です。
すぐに屋内へと愛犬を移動させることができるようなら、直ちにエアコンが効いた涼しい部屋へ。車内ならば、車を安全な場所に止め、エアコンをしっかり効かせた状態に。すぐに室内に入れないのであれば、取り急ぎ風通しのいい日陰へ。できれば抱っこで、台車などが利用できるならそういったものを使わせてもらうのもひとつです。
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日陰や涼しい場所へ移動したら、愛犬の体を冷やしつつ、動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。
保冷剤が手に入るようなら、首元や四肢の付け根を保冷剤で冷やしてあげましょう。また、近くに水道がないようならば、飲用水の一部でタオルなどを濡らし愛犬の体にかけることで体を冷やしてあげます。飲み水がなくならないようにご注意を。夏場のお出かけには、常に多めの水を持参することを強くおすすめします。さらに、濡らしたタオルにうちわや扇風機で風をあててあげることで冷却効率はアップします。
屋外にいる時など、水を腰の方から全身にかけることも愛犬の体温を下げるのに有効です。愛犬の体のサイズや周囲の環境に合わせて、ホースか、ペットボトルに入れた水を使い、毛を逆立てるようにして、皮膚までいきわたるように水をかけてあげましょう。鼻や口に水が入らないように十分気を付けてください。このときも、手持ちのタオルを体にかけてあげると水が流れていってしまうことを多少抑えられます。 この場合も、濡れた体にうちわなどの風を当ててあげれば、さらに冷却効率は上がります。
愛犬に意識があり、自力で頭をあげて水が飲める時に限り、水を少しずつ飲ませてあげましょう。水が気管に入ってしまうと大変危険ですので、焦る気持ちはあるかと思いますが、無理やり飲ませず、愛犬がきちんと飲み込めるペースで、休み休み水を飲ませてあげてください。
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自力で水を飲めない状態や、意識を失っている状態は、きわめて緊急性の高い状態で、一刻を争います。直ちに愛犬の体を冷やしながら、動物病院へ連絡して指示を仰ぎ、搬送の準備を整えましょう。
体を冷やす時には、水を腰や背中側から、全身にいきわたるようにかけてあげてください。このとき、鼻や口に水が入らないように十分気を付けてください。水でしっかりと濡らしたタオルを体にかけ、扇風機やエアコンの風を当てることでも冷却効率は上がります。
愛犬の体を冷やしながら搬送する準備をし、準備が整い次第、速やかに動物病院へと急ぎましょう。
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愛犬を搬送する間も、頚部、脇、腹部(足の間)に保冷剤をあてたり、冷たい水で濡らしたタオルで全身を包み込んで風を当てたりして、体を冷やし続けます。安全に気を付けて、動物病院へと急ぎましょう。保冷剤は誤食させないように十分注意してください。
自力で水を飲めない愛犬や、姿勢を保てない状態の愛犬に無理に水を飲ませることは絶対にしてはいけません。スポイトなどで水を入れるのもNGです。
うまく飲み込めなかった水が気管に入るおそれがあり極めて危険ですので、意識がしっかりしていない愛犬には、絶対に水を飲ませようとしないでください。
このような状況のときには。とにかく体を冷やしながら動物病院へと急ぎましょう。
熱中症が軽度であった場合には、涼しい場所で体を冷やしたり、水を飲ませたりといった応急処置を行い、しばらく安静にしていることで落ち着いてくることがあります。
しかし、高体温によるダメージは遅れて出ることも。また、一度よくなったように見えた症状が、時間とともに再度悪化することもあります。
「ハアハアするのが落ち着いてきたし、もう大丈夫!」などと自己判断はせず、動物病院を受診しましょう。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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