
歯磨きが苦手な愛犬にしてあげたいオーラルケア【獣医師監修】
歯周病を予防するため、愛犬には毎日歯磨きをしてあげるのが理想的です。でも、口元は犬が触られるのを嫌がりがちな場所。歯磨き…
ブラッシングは犬との暮らしで必ず必要なもの 。犬のブラッシングはどのくらいの頻度で行えば良いのでしょうか?ブラッシングの頻度と方法を工夫することで犬にとっても人にとっても楽にお手入れができるようになるのです。 今回はブラッシングが負担に感じている方必見、ブラッシングの頻度について。 日々のお手入れの参考にしてみてください。
ブラッシングは、基本的には毎日行うことが理想です。
ブラッシングの頻度は毎日、と言われて、ブラッシングを負担に感じている方は、ちょっとがっかりしたかもしれません。実際、「ブラッシングをさせてくれない…」「ブラッシングをしようとすると噛もうとする…」というお悩みの飼い主さんはとても多く、「とても毎日はブラッシングできない…」という声も耳にします。でも、ご心配なく。
ブラッシングは毎日行うことが理想ですが、毎日全身を完璧にブラッシングする必要はありません。毎日5分や10分くらいでよいので、続けることが大切です。その前に愛犬が飽きて嫌がりそうならば、そのタイミングで切り上げてしまいましょう。
ブラッシングしきれなかったた部分は翌日に。特にブラッシングが苦手な愛犬の場合は、飼い主さんにとっても犬にとっても、負担にならない時間でパパっと行うことがポイント。そうすることで、お互い嫌な思いをすることなく毎日のブラッシングを継続できるのです。毎日しっかり褒めながら短時間のブラッシングを。終わったあとももちろん褒めてあげましょう。「嫌な思いをせずにブラッシングに成功した!」という体験を積み重ねていくことで、いつの間にかブラッシングが好きになっていた、なんてこともよくありますよ。
※関連記事
苦手なお手入れは一度にまとめて!それって、愛犬との関係に悪影響かも?!
「毎日のブラッシングは短時間でOK」とお伝えしましたが、毛玉になりやすいところや汚れている部分を何日も放っておくことはおすすめできません。時間がたてばたつほどお手入れが大変になり、頑固な毛玉や汚れと格闘することで犬がますますブラッシングに苦手意識を持つようになります。毎日短時間でブラッシングを済ませるために、「汚れを貯めない、毛玉を作らない」ことを意識して、ポイントをおさえたブラッシングを行いましょう。
背中のようにささっと簡単にできる場所、もしくは愛犬がブラッシングを快く受け入れる場所と、きちんとしておきたい場所やちょっと頑張らないといけない場所を飼い主さんがしっかりと把握しておくことがポイントですよ。
※関連記事
お手入れが好きになる!子犬のブラッシング、基本のキ【獣医師監修】
「本当に毎日ブラッシングする必要なんてあるの?もっと少ない頻度でいいのでは?」という飼い主さんもいるかもしれません。でも、ブラッシングは、身だしなみのためだけに行うのではありません。ブラッシングには次のような目的があります。これらを達成するためには、毎日のブラッシングがとても大切なのです。
ブラッシングをすることで皮膚と被毛は美しく健やかな状態が保たれます。抜け毛は毎日でてきますし、お散歩で土埃などの汚れが被毛に付着します。その日の汚れはその日にとっておくことで気持ちよく毎日を過ごしたいものです。また、ほつれや毛玉は放っておくとどんどん手ごわくなっていきます。毎日のブラッシングでほつれをほぐしておくことで、頑固な毛玉ができないようにしておくことが大切です。
さらに、ブラッシングの時間は、愛犬との距離がぐっと近づく時間。皮膚や被毛の異常にも飼い主さんが気付きやすいため、病気の早期発見にもつながります。言葉を話せない愛犬の健康チェックは毎日してあげたいところ。ブラッシング中は、皮膚の色や腫れ、傷などがないかチェックしておきましょう。もし異常に気付いた場合には、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
そのほか、毎日楽しくブラッシングをすることで愛犬がブラッシングに慣れてくると、犬にとって良いマッサージとなりリラックス効果が生まれてきます。 ぜひ、 一日一回は 愛犬と一緒に過ごすリラックスタイムを作ってあげましょう。
※関連記事
【犬に優しいブラッシング】成功のための3つの秘訣と基本の方法
「苦手なのに毎日ブラッシングをするの?」と思った方も多いでしょう。でも実は、苦手だからこそ毎日のブラッシングが大事なのです。ブラッシングの頻度が少なく、間隔があいてしまうと、毛玉やほつれ、汚れは増えてしまいます。頑固な毛玉やほつれ、汚れをきれいにするためのブラッシングには、かなりの時間と労力を要することでしょう。
そんな状態でのブラッシングで痛い思いをしたり、長時間拘束されたりした愛犬は、さらにブラッシングを嫌がるようになってしまうのです。 ですから、ブラッシングは嫌がるからと言って、汚れた頃にまとめて1回で済ませようとするのはNGなのです。
一方、毎日ブラッシングをすることを習慣づけておくことで、一回あたりのブラッシングの時間を短くすることが可能となります。次の日もブラッシングをするのですから、愛犬が飽きてきそうなタイミングや我慢しきれなくなりそうなタイミングで「やり残したところは明日しよう」と切り上げられるからです。
愛犬が飽きたり嫌な思いをしたりする前に切り上げることは、ブラッシング成功の体験を重ねることにもつながります。もちろん、切り上げるときには愛犬をしっかり褒めてあげることをお忘れなく。気づいた時には愛犬はすっかりブラッシングを克服していた、なんてこともあるほどですよ。
室内にふわふわ舞う抜け毛や部屋に散らばってしまう抜け毛への一番の対策は、ブラッシングで抜け毛を取り除いておくこと。特にダブルコートの犬種は、長毛でも短毛でも抜け毛が多く、お部屋の抜け毛対策に悩む方が少なくありません。
ブラッシングを毎日こまめに行って愛犬の体から抜け毛を取り除いておくことで、抜け毛が部屋に落ちるのを減らすことができ、生活環境を衛生的に保つことができるのです。
※関連記事
換毛期のお悩み…愛犬の抜け毛だらけの部屋のお掃除テクニック
※関連記事
「常に洋服に毛が付いている…」犬の抜け毛対策の王道2つと裏技2つ!
毎日の頻度でブラッシングを続けるにはコツがあります。それは、ブラッシングを散歩のあとの日課にすること。普段ブラッシングをあまりしないという飼い主さんは、ブラッシングを行うタイミングが見つかりにくいのかもしれません。ブラッシングの頻度を安定させる方法として、毎日のお散歩のあとに行うことを習慣づけてみてはいかがでしょうか。
ブラッシングが苦手な愛犬にブラッシングを快く受け入れてもらうには、犬のニーズがしっかり満たされていて、心身ともに満足している状態であることが欠かせません。犬が「遊びたいモード」の時にブラッシングをしようとしても、快く受け入れてもらうのはなかなか難しいものです。
今までブラッシングをするタイミングを気にしていなかった方は、ぜひ一度、散歩や遊びで犬が満足しているタイミングでのブラッシングを試してみてください。愛犬が運動や遊びで満足しており、ほどよく疲れているタイミング、リラックスできるタイミングに行うことで、気持ち良くブラッシングを受け入れてくれる可能性が高いのです。
このとき、必ず知育玩具やガムなどの食べるのに時間がかかるような食べ物を与えておき、そちらに夢中になっている間にできる範囲のブラッシングをしてしまうようにしてください。すると、苦手だったはずのブラッシングを気にすることなく、静かにおもちゃで遊んでいる間にブラッシングが済んでしまったりもします。これを毎日繰り返してブラッシングに慣れてくると、そのまま気持ち良くなってブラッシング中に犬が眠ってしまうこともありますよ。
ブラッシングの頻度を安定させるためには、毎日の日課となっているものとセットにして「ルーティン化」しておくことをおすすめします。犬のお散歩は、毎日行っているという飼い主さんがほとんどではないでしょうか?毎日のお散歩&ブラッシングをルーティンとしておけば、ブラッシングし忘れてタイミングを逃すこともありません。
お散歩中は、ノミやダニ、その他の小さな虫が犬の毛に付いてしまうことがよくあります。また、散歩中に肉球や爪に傷をつくってしまうこともあるかもしれません。お散歩のあとにブラッシングをして、虫がついたり怪我をしたりしていないかをチェックするようにしておきましょう。
また、土ぼこりなどの汚れをきれいにして、自宅で気持ちよく過ごすという意味でも、散歩に帰ってきたあとのケアのひとつとしてブラッシングを取り入れるのがおすすめです。
ブラッシングが苦手な犬に、毎日ブラシを通すのは至難の業ですし、飼い主さんとしても少々気が重いもの。ここでは、愛犬がもっとブラッシングを受け入れやすくなるコツを3つご紹介します。
ブラッシングで痛い思いをしてしまった犬は、体に触れられること自体が苦手になってしまっている場合があります。
もしも愛犬が体を触れることが苦手なのであれば、ブラッシングとは関係がないときに、体の色々な部分を触る練習からスタートさせてください。こちらもブラッシングと同様、お散歩や遊びなどのあと、犬がまったりしている時に練習するのがポイントです。
まずは触れられることに慣れているところからスタートし、少しずつ触れる範囲を広げていきます。こまめにドッグフードを与えながら、もしくは食べ物を詰めた知育玩具をかじらせながら練習するのがおすすめ。
必ず、「触られる=楽しいことがある」という認識を犬がもつように進めていきましょう。嫌な印象を与えないために、犬が嫌がる前に褒めて練習をやめてください。最後は、触られても大丈夫な場所、触られるのが好きな場所を触ってから終えることも大事です。
最終的には、ブラッシングで触る場所すべてを触れるようにすることが理想的。一度触られることが苦手になってしまった場所はすぐには受け入れてくれることは難しいもの。根気よく続けることが大切です。
犬が「そろそろやめて!」という時にだすサインをわかっていますか?犬がもぞもぞと動き出す様子を見せたり、振り向いてブラッシングしている手を甘噛みしようとしたりしてくるようならそろそろ我慢の限界。「やめて」のサインです。
理想的なのは、そのような嫌がるそぶりを見せる前に切り上げてしまうこと。
愛犬が嫌がりだす前に切り上げられるように 、常に愛犬の動きに常に注意をしておきましょう。
もちろん、途中で終わってしまったとしても、少しの時間でもブラッシングを受け入れられたことをしっかり褒めてあげてください。
また、最後に嫌な印象を残さないために、ブラッシングを好む場所、もしくは撫でられて喜ぶ場所を最後にブラッシングしたり撫でてあげたりして、その日のブラッシングをおしまいにするのもおすすめの方法です。
※関連記事
まずはここから。読んであげたい愛犬の「やだな…」のサイン3つ
※関連記事
子犬のしつけを成功させよう!どんなしつけにも絶対に欠かせない2つのポイントは?
ブラッシングが苦手な長毛の犬の場合、どうしてもほぐせない毛玉ができてしまうことがあります。そのような場合に、無理してブラッシングを行って痛い思いをさせてしまうと、ますますブラッシングが苦手になってしまうことがあります。
ブラシが通らないようなガンコな毛玉ができてしまった場合や、毛玉の量が増えすぎて困ったときなどは、潔くトリミンサロンやかかりつけの獣医師に相談してみましょう。
犬のブラッシングは毎日の頻度で行うことが理想的です。毎日行っていれば、毛玉もできづらく、犬の体の変化にも気が付きやすくなります。1度で完璧にしようとするのでは、飼い主さんにとっても犬にとっても負担が大きくなりがちです。少しずつ進めるつもりで、毎日短時間でもブラッシングしていきましょう。
歯周病を予防するため、愛犬には毎日歯磨きをしてあげるのが理想的です。でも、口元は犬が触られるのを嫌がりがちな場所。歯磨き…
犬の耳掃除を家でする時、綿棒は基本的にはNGです。特に、奥まで綺麗にしたいからといって耳の穴に綿棒を入れて耳掃除をするの…
子犬を迎えたら、「子犬の歯磨き、いつから始めたらいいのだろう?」という疑問を持つのではないでしょうか。犬が歯磨きを嫌がら…
愛犬が耳掃除を嫌がる…というのはよくあるお悩み。今回は、犬が耳掃除を嫌がる3つの場合別に、対処法をご紹介。犬に優しいやり…