
手を噛んでくる子犬との遊び方【獣医師監修】
子犬と遊んでいるときに手を噛むのは、子犬にとって自然な行動。でも、人の手を噛むという行動をそのまま許していると、将来噛み…
愛犬の人や他の犬へのとびつきをやめさせるためには、とびつきのシチュエーションにあわせた対策が必要です。ここでは、とびつきをやめさせるための方法をシチュエーションごとに解説します。
散歩中、人や犬にすれ違うたびにとびつこうとするのは、大変危険なトラブルの元。愛犬に悪気がなかったとしても、犬同士の喧嘩などの事故が起こるかもしれませんし、相手の人にけがを負わせたり、服を汚してしまったりするかもしれません。
最初にするべきことは、そもそも飛びつきができなきないようにして安全を確保することです。人や犬とすれ違う時には、リードを短く持つことを徹底してください。また、立ち止まる場合には、あらかじめ適切な距離をとったうえで、犬がとびつけない長さでリードを足で踏んでおく習慣をつけましょう。
散歩中に会った人や犬に近づきたい時は、相手に飛びつこうとする前に、必ず「飛びつきをやめさせるための練習中」であることを伝えましょう。そのうえで近づいてもいいか聞いてから、リードを短い位置で持ってゆっくりと近づいてください。リードがピンと張った状態になるととっさの動きができず非常に危険です。必ずリードがゆるんだ状態になるようコントロールしながら近づいてください。
ある程度近づけたら、おすわりを。落ち着いたタイミングでご褒美を与えましょう。相手の人が協力してくれるようならば、相手の人からご褒美を与えてもらってもOK。とびつかないでじっとしていると良いことがある、と学んでもらいます。
もしも相手の犬に少しでも嫌がる様子があるなら無理やり近づくことはしないで。距離をとっておすわりをさせ、ご褒美を与えます。いくら相手のことが大好きでもいつでも近づけるわけではないことを知ってもらいましょう。
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相手に飛びつけない程度にリードを短く持ったうえで、鼻先に好物の食べ物を詰めたコングなどを近づけて、そちらに意識を集中させるようにして素早くすれ違いましょう。
場合によっては、リードを短く固定して立ち止まり、犬を止めた状態で通り過ぎてもらってもOKです。
「お友達に会えてよかったね、飛びつかずに歩けてえらいね」、などと声をかけながら通り過ぎ、飛びつかずに通り過ぎることができたらしっかり褒めてあげましょう。
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お客さんへの飛びつきは、家族への飛びつきよりもシビアにやめさせなくてはなりません。確実に飛びつきができない状況を作ることからです。
お客さんに飛びつく癖がある犬の場合は、最初から犬が「飛びつき」をすることがないような環境にしておくことが最優先。お客さんが来るときにはサークルで過ごすことを習慣づけてください。
家族以外の人への飛びつきは、家族への飛びつきよりもはるかに大きな問題となりますが、とびついた犬を叱りつけるなどはしてはいけません。これは、「飛びつく」という行動は、人間目線ではしてほしくない行動であっても、犬にとっては自然な行動だからです。するべきことは、望ましくない行動を先回りして防ぐことです。
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来客への飛びつきをやめさせる練習には、家族以外の人に協力してもらう必要があります。犬が知育玩具などに集中して、お客さんに飛びついていないタイミングをしっかり褒めることで、「お客さんにとびつかないのはいいことだ!」ということを学習してもらうのもひとつでしょう。
かまってほしくて飛びついてくる愛犬の姿はかわいらしいもの。 愛犬は飼い主への親愛の情を全身でアピールしていることも少なくないため、その気持ちを拒んでしまうような対応は好ましいとは言えません。とはいえ、いつでも飛びつくことを許せるわけではありませんよね。こうした家族への飛びつきをやめさせたいな、という時には、愛犬の要求やアピールを見定めて対応しましょう。
飛びつきをやめさせるには、「無視が一番」とはよく言われますが、その前に必ず確認するべきことがあります。 遊びを要求してとびついてくる時、多くの場合、犬は運動や遊びが足りていない状態。散歩の時間や遊びの時間を見直してみてください。
夕食の準備の時間帯など、愛犬が飛びついてくる時間帯が決まっているようなら、それより少し前の時間に散歩や遊びの時間を設けてあげるのがひとつの方法です。愛犬が満足できてほどよく疲れた状態になっていれば、とびつくこともなく、おとなしく待てるはずですよ。
そもそも飛びつきは、犬からの訴え。遊んでほしい、かまってほしい、といった要求があるとき、犬は「飛びつく」という行動に出る前に飼い主さんの顔をじっと見る、飼い主さんの前でおすわりをしてみる、などのサインを出しています。
そのサインをキャッチして、先回りして要求を満たしてあげられれば、愛犬は飛びつかなくてもわかってもらえた!と感じるはず。そうすれば、飛びつきをやめて、それ以外のより穏やかな方法でアピールをしてくれるようになるのです。
きちんと愛犬を満足させられているにもかかわらず飛びつく…そんな時には、飛びついたら、すっと自然な動きで背を向けるようにしてみてください。黙って隣の部屋にいってしまうのもひとつの方法です。
犬が落ち着いて、おすわりしたタイミングで、愛犬に近づき、やさしいトーンで「おりこう」などと褒めて撫でてあげましょう。興奮させるとまたとびついてしまうので、興奮させないような褒め方をするのがポイントです。
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つい忘れがちですが、「飛びついてない状態」を見つけるたびに褒めてあげてください。そうすることで、次に同じような状況になったときに飛びつかないことがどんどん増えていき、愛犬の飛びつき問題は解決していくはずです。
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飛びつきは犬にとっては何かを訴えたかったり愛情表現だったりと、自然ともいえる行動であり、叱りつけるのは絶対NG。時には、犬からの親愛の気持ちを拒絶することにもつながります。小型犬であれば、大人のご家族へのとびつきだけは許容するなど、家庭内で安全を確保できる範囲でルールを決めるのもひとつの方法です。事故やトラブルを防ぐため、乳幼児や家族以外の人や犬には、絶対に飛びつかせないないための対策は徹底してくださいね。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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