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犬を上手に褒めること、つまり、犬が心から喜ぶような褒め方をすることにはちょっとしたコツがあります。上手な褒め方をされて嬉しい経験をたくさんしながら育った犬は、ハッピーで自信に満ち、イキイキとした犬に育ちますし、飼い主さんとの関係も良好なものになります。もちろん、しつけなどのトレーニングもスムーズに進みます。今回は、犬が喜ぶ上手な褒め方のコツを5つをご紹介します。
犬の上手な褒め方のポイントは、褒められることで犬が嬉しい!と思えるようにしてあげること。そのためには、褒め言葉=嬉しい言葉!と思えるようにすることが大切です。
犬は言葉の意味を理解できるわけではありません。ですから、犬が褒め言葉をかけられることを嬉しいと感じないうちは、どんなに褒めているつもりで「いい子」などと声をかけても意味がありません。「イイコ」という言葉も、はじめは犬にとっては何の意味も持たないただの音なのです。
特にしつけやトレーニングの場面では、褒め言葉が犬にとって嬉しい言葉になっていることが必要です。これは、犬がとった行動の結果、飼い主にかけてもらった言葉が犬にとって嬉しいものであれば、その行動は増えるはずだからです。
一方で、犬にとって「褒め言葉=嬉しい言葉」になっていない状態では、犬が望ましい行動をとった時に飼い主がどんなに褒め言葉をかけても効果はないといっても過言ではありません。
犬を褒めるときには、「いい子!」「じょうず!」といった褒め言葉をかけると同時に、必ず犬が「嬉しい」と思うことをしてあげましょう。おやつをひとかけら与えてもいいですし、触られて喜ぶ場所を優しく撫でてあげてもOK。もちろん遊んであげるのもいいですね。
これを繰り返していくうちに、犬はだんだんと「いい子!」という言葉をかけられること自体が嬉しくなってきます。ここまでくれば、手元にご褒美がない時でも「いい子!」と言葉で褒めるだけでも、犬を喜ばせることができるようになります。
褒め言葉は日本語でも英語でもOKです。ただし、はじめのうちは褒めるときの言葉を統一しておくほうが犬は理解しやすいでしょう。
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日々の暮らしの中で、愛犬が喜ぶこと、愛犬が好きなことはできる限りたくさん見つけてあげてください。
飼い主さんからのボディタッチが好きな犬もいれば、おやつのフードに目がない犬もいるでしょう。また、飼い主さんが優しい顔で笑ってくれることに喜びを感じている犬もいれば、おもちゃを投げてくれたり、一緒に遊んでくれることが大好きな犬もいるでしょう。
犬が喜ぶこれらの行動と、褒め言葉をかけることを同時に行うことで、犬は嬉しいと感じ、褒められていることを理解していきます。
「褒め言葉+おやつ」「褒め言葉+笑顔」「褒め言葉+遊んであげる」など、褒め方のバリエーションをどんどん増やしていきましょう。そうして、状況に応じて褒め方の使い分けができてこそ褒め上手。手元におやつがなかったり、ドッグランのようにおやつを与えるのが適切でないときにも上手に褒めることができるようになりますよ。
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犬の褒め方のポイントは、褒めるタイミングにもあります。犬が好ましい行動をとった時には、その場ですぐに褒めてご褒美を与えましょう。
「いい子!」と褒めてから、「ちょっと待ってね…」などと言ってご褒美のおやつを取りに行ってはいませんか?それでは、犬は、自分の行動に対してかけられた「イイコ」という言葉と一緒に嬉しいことがあった!とは認識できません。
トイレのしつけの場合は、生活していく中でトイレができた瞬間に褒め言葉をかけることが必要です。排泄後、すぐにおやつを与えられるように、トイレのそばでご褒美のおやつを管理するようにしましょう。
お座りのような指示を覚えるレッスンも同様です。犬が座った瞬間に褒めてご褒美を与えるのが上手な褒め方。「そういえばご褒美…」といってご褒美を取りに行って褒めながらご褒美を与えているようでは、戻ってきたときにはもぞもぞ動いているかもしれません。ここで褒めてしまうと、「座ったこと」ではなく「もぞもぞ動いたこと」に対してご褒められたと認識するでしょう。これでは正しくしつけが行えません。
どんなしつけを行う時でも、褒め言葉をかけたり、ご褒美を与えたりするのは、犬が好ましい行動をとった直後です。褒め方にバリエーションがあれば臨機王へんに対応できるでしょう。
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犬を褒めるときには、褒め方に強弱をつけてあげることをおすすめします。つまり、難しいことをクリアできた場合は、褒め言葉とともに与えるご褒美を犬にとってより嬉しいものにするのです。
ここで、褒め方のバリエーションが生きてきます。たとえば、室内などの慣れた場所でのお座りの場合は「褒め言葉+撫でてあげる」、公園やドッグカフェなどの気が散りがちな場所でのお座りが成功した場合は「褒め言葉+スペシャルなおやつ」といった具合です。
スペシャルなごほうびは、本当に難易度の高いことをクリアしたときだけに徹底することが重要です。愛犬の喜ぶ姿を見ることは飼い主さんにとってはうれしいもの。喜ぶ姿見たさについつい頻繁にスペシャルおやつを与えてしまいたくなりますが、その気持ちはグッと押さえて取り組みましょう。
上手な褒め方をマスターしている飼い主さんは、当たり前になりがちなことも、しっかりと褒めてあげています。犬は、たくさん褒められることでたくさん幸せな気持ちになり、飼い主さんをより一層大切な存在だと認めてくれます。
子犬と暮らし始めてすぐ、でき立てのお座りを見たときの感動を覚えていますか?犬が決められた場所でトイレができたときの感動は、素晴らしいものではなかったでしょうか?犬が成長して、上手に飼い主さんの言うことを聞けるようになってくると、日常的にできることはだんだんと適当な褒め方になりがちです。でも、犬が今できることは、決してできて当たり前ではありません。
小さなことでも見つけて、認めて、褒めてあげる。これが飼い主さんと犬との信頼関係を築く大切な架け橋だということを忘れないようにいたいですね!
犬を褒めるのは、「何かができた!」という時だけではありません。「他人にとびつかなかった!」「食事を催促しなかった!」「チャイムが鳴っても吠えなかった!」など、「ガマンできたこと」も犬にとって頑張ったことです。 飼い主さんがしてほしくないことをしなかったことを見つけてあげて、その頑張りをしっかりと褒めてあげてください。 「ちゃんと見てるよ、頑張ってるね」の気持ちは、どんどん愛犬に伝えてあげましょう。
できたことや我慢したことなど、犬が頑張れたことをきちんと見つけて、その都度たくさん褒めてあげましょう!犬をたくさん幸せな気持ちにしてあげることで、犬は自信を持ち生き生きと幸せな気持ちで日々を送ることができるようになりますし、飼い主さんとの絆もより強く深いものになっていきます。上手な褒め方をマスターして、犬も飼い主さんもHAPPYな関係を築きましょう!
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東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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