
犬の散歩中の拾い食いを防ぐしつけ。NG例と正しい方法
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犬と暮らすうえで改めて考えてもらいたいことの1つ、犬の褒め方。実は、犬の褒め方にコツがいくつかあるのです。犬を上手に褒めることは、犬との暮らしに良い影響を与えます。たとえば、犬のしつけ。しつけは、犬が飼い主さんにとって望ましくない行動をした時に叱ることではなく、犬に何が望ましい行動なのかを教えること。そのためには、叱るよりも上手に褒めることを増やした方がずっと効果的です。たくさん褒められて育った犬は、ハッピーで自信に満ちてイキイキとした犬に育ちますし、飼い主さんとの関係も良好なものになります。すると、しつけなどのトレーニングもさらにスムーズに進みます。今回は、犬を褒めることによる効果を最大限に引き出すための褒め方のコツを5つをご紹介します。愛犬を褒めて育てて、ペットも飼い主さんもHAPPYになりましょう。
褒めることによる効果を高めるための褒め方のポイントは、褒められることで犬をいかに嬉しい気持ちにさせるかということ。
犬の褒め方を勉強したい場合には、まずは愛犬の様子をチェックして、どんなときに嬉しそうにしているかを飼い主さんが知る必要があります。そのうえで、犬を褒めてあげるときは、「えらかったね」「すごいね」「できたね」「頑張ったね」といった言葉をかけると同時に、必ず犬が「嬉しい」と思うことをしてあげるとことからスタートしましょう。
犬は日本語を理解できるわけではありません。ですから、犬が褒め言葉をかけられることを嬉しいと感じないうちは、どんなに褒めているつもりで「いい子だね」などと声をかけても意味がありません。「イイコダネ」という言葉も、はじめは犬にとっては何の意味も持たないただの音なのです。
つまり、犬にとって「褒め言葉」をかけられることが「嬉しい!」と感じられるようにしてあげることが、上手な褒め方の第一歩です。
「オペラント条件付け」といって、犬は行動の結果、自分にとってよいことがあると、次に同じ状況になったときにまた同じ行動をとります。逆に、行動の結果、嫌なことがあったら、その行動の頻度は減ります。つまり、自分のしたことの結果として、嬉しいこと(または嫌な思い)が起こったという経験を記憶して、次につなげるという賢い動物なのです。
しつけやトレーニングの場面では、褒め言葉が犬にとって嬉しい言葉になっていることが必要です。これは、犬がとった行動の結果、飼い主にかけてもらった言葉が犬にとって嬉しいものであれば、その行動は増えるはずだからです。
その一方、犬にとって「褒め言葉=嬉しい言葉」になっていない状態では、犬が望ましい行動をとった時に飼い主がどんなに褒め言葉をかけたとしても、その行動を増やす効果はないといっても過言ではありません。
ちなみに、褒めるときの言語は日本語でも英語でもOKです。ただし、はじめのうちは褒めるときの言葉を統一しておくほうが犬は理解しやすいでしょう。
愛犬がされて嬉しいこと、喜ぶこと、愛犬の好きなものをいくつ知っていますか?
飼い主さんからのボディタッチが好きな犬もいれば、おやつのフードに目がない犬もいるでしょう。また、飼い主さんが優しい顔で笑ってくれることに喜びを感じている犬もいれば、おもちゃを投げてくれたり、一緒に遊んでくれることが大好きな犬もいるでしょう。
愛犬が喜ぶこと、愛犬が好きなことはできる限りたくさん見つけてあげてください。
犬が喜ぶこれらの行動と、褒め言葉をかけることを同時に行うことで、犬は嬉しいと感じ、褒められていることを理解していきます。
「褒め言葉+おやつ」「褒め言葉+笑顔」「褒め言葉+遊んであげる」など、状況に応じて使い分けができるように、褒め方のバリエーションをどんどん増やしていきましょう。
犬の褒め方のポイントは、褒めるタイミングにもあります。犬が飼い主さんの指示通りにできたときは、その場ですぐに褒めて、ご褒美を与えましょう。
よくあるのが、褒め言葉をかけたものの、手元にご褒美のおやつがない…なんて時。
「おりこう」といってから、「ちょっと待ってね…」などと言ってご褒美のおやつを取りに行ってはいませんか?
それでは、犬は、自分の行動に対してかけられた「オリコウ」という言葉と一緒に嬉しいことがあった!とは認識できません。
トイレのしつけの場合は、生活していく中でトイレができた瞬間に褒め言葉をかけることが必要になります。排泄後、すぐにおやつを与えられるように、トイレのそばでご褒美のおやつを管理するようにしましょう。
お座りのような指示を覚えるレッスンも同様です。犬が座っているタイミングで褒めてご褒美を与えるのが上手な褒め方です。褒めたあと、「そういえばご褒美がなかった…」などといってご褒美を取りに行ってしまうと、戻ってきたときにはもぞもぞと動いてしまっているかもしれません。ここで好物をあたえてしまっては、犬にとっては、「座ったこと」ではなく、「もぞもぞ動いたこと」に対して褒められ、ご褒美をもらえたということになってしまうのです。
しつけやトレーニングで効果を発揮するような上手な褒め方をマスターするには、可能な限り早く、瞬間的なタイミングをつかむことがポイントです。
褒め方に強弱をつけてあげると、より一層効果を発揮します。
つまり、難しいことをクリアできた場合は、褒め言葉とともに与えるご褒美を犬にとってより嬉しいものにするのです。
たとえば、室内などの慣れた場所でのお座りの場合は「褒め言葉+撫でてあげる」、公園やドッグカフェなどの気が散りがちな場所でのお座りが成功した場合は「褒め言葉+スペシャルなおやつ」といった具合です。
ただし、スペシャルなごほうびは、難易度の高いことをクリアしたときだけに徹底することが重要です。愛犬の喜ぶ姿を見ることは飼い主さんにとってはうれしいもの。喜ぶ姿見たさについつい頻繁にスペシャルおやつを与えてしまいたくなりますが、その気持ちはグッと押さえて取り組みましょう。
犬が飼い主さんの指示を覚えて、しっかりと言うことを守れることは大変難しいことです。子犬と暮らし始めてすぐ、でき立てのお座りを見たときの感動を覚えていますか?犬が決められた場所でトイレができたときの感動は、素晴らしいものではなかったでしょうか?
犬が成長してきて、上手に飼い主さんの言うことを聞けるようになってくると、日常的にできることはだんだんと適当な褒め方になってしまいがちです。でも、犬が今できることは、決してできて当たり前のことではありません。
上手な褒め方をマスターしている飼い主さんは、当たり前になってしまいがちなことも、しっかりと褒めてあげています。
犬は、たくさん褒められることでたくさん幸せな気持ちになり、飼い主さんをより一層大切な存在だと認めてくれます。小さなことでも褒めてあげることが、飼い主さんと犬との信頼関係を築く大切な架け橋だということを忘れないようにいたいですね!
褒めることは、犬が頑張ったことへの飼い主さんからの回答になります。犬が頑張ったことというのは、「何かができた!」という時だけではありません。
例えば、「他人にとびつかなかった!」「食事を催促しなかった!」「チャイムが鳴っても吠えなかった!」など、「ガマンできたこと」も犬にとって頑張ったことです。
飼い主さんがしてほしくないことをしなかったことを見つけてあげて、そのときにしっかりと褒めてあげるのを決して忘れないようにしてください。「ちゃんと見てるよ、頑張ってるね」の気持ちをどんどん伝えてあげましょう。褒め方は、できたことを褒めるときと同じでOKです。
褒めると叱るとでは、愛犬だけでなく飼い主さんの気持ちもずいぶんと違うものです。できたことや我慢したことなど、犬が頑張れたことをきちんと見つけて、その都度たくさん褒めてあげましょう!犬をたくさん幸せな気持ちにしてあげることで、犬は自信を持ち生き生きと幸せな気持ちで日々を送ることができるようになりますし、飼い主さんとの絆もより強く深いものになっていきます。上手な褒め方をマスターして、犬も飼い主さんもHAPPYな関係を築きましょう!
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