
子犬の抱っこ散歩を始める時期と3つの注意点【獣医師監修】
子犬との抱っこ散歩を安全に楽しむために知っておきたい、適切な時期や大切な準備、守るべき注意点を紹介します。 目次 子犬の…
犬がお散歩を嫌がる理由はさまざまです。嫌がる理由を考えずに、無理やり犬を散歩に連れ出そうすると、おそらく犬はますます散歩を嫌がるようになりでしょう。まずは、愛犬が散歩をなぜ嫌がっているのかを知り、そこから対策をしていきましょう。
慎重な性格の犬や家の外の世界に慣れていない犬にとっては、散歩で外を歩くというのはとんでもない大冒険かもしれません。犬にも個性があり、好奇心いっぱいで、どんどん積極的に探検しようとするタイプの犬もいれば、しっかり安全確認してから散歩をしたいタイプの犬もいて当然です。安心でき、気持ちが落ち着いたら歩き出すことも多いですので、まずは急かさずに犬の気持ちを優先して待ってあげましょう。
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散歩で嫌な思いをしたなど、散歩を嫌がるようになったきっかけに思い当たるふしがある方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は、お気に入りのフードをもって別の場所へと散歩に出てみましょう。
まずは嫌な思いをした場所を避け、全く別の場所で、お気に入りのフードを食べるなどして、散歩は楽しい!という経験を新たに積ませてあげるとよいでしょう。苦手な場所が、家の前などどうしても通らなくてはいけない場所ならば、抱っこして安心させたり、その場所でおやつをあげたりしながら、少しずつ警戒心を解いていきましょう。
飼い主さんが歩くのと一緒のペースで歩く散歩を嫌がる犬でも、目の前に飼い主さんの姿が見えていれば、安心して飼い主さんに向かって歩き出すことができるケースもあります。リードをつけ、端をしっかり持った状態で0.5~1mほど離れて向かい合ってしゃがみ、「●●ちゃんおいで!」と名前を呼んでみてあげてください。
足元まで歩いて来たらしっかりとほめてあげ、「一緒に行こ!」と言って散歩を再開してみましょう。飼い主さんが一緒であることを実感できて安心すれば、散歩を楽しめるようになりますよ。
犬が周囲の環境に戸惑っていることもあります。騒がしすぎたり、犬の気が散るものがあるのかもしれません。少し待っても歩き出そうとしないようなら、散歩をする場所を変えてみるのもひとつの対策です。公園のような静かな場所で再度挑戦してみると、すんなりと歩き出すというケースもよくありますよ。
散歩の場所を変えたら、また、愛犬が歩き出すまでまた少し待ってあげましょう。気持ちが落ち着いて歩きだしたら、褒めてあげたり、「楽しいね」と声を掛けながら、ごほうびのドッグフードを与えたりしましょう。
犬に歩くことをせかしたり、リードを引っ張って歩かせたりといったことをするのはNGです。犬は不快な気持ちになり散歩嫌いは悪化してしまうかもしれません。
散歩を嫌がる犬との散歩中、愛犬が上手に歩けている瞬間があれば、決してそこを逃さないように、しっかり褒めてあげることが大事。歩きながらご褒美のフードを食べさせましょう。フードポーチを装着しておくと、歩きながらご褒美をあげるのに便利ですよ。
また、そのときの散歩コースは「愛犬が安心して歩けるコース」として覚えておいてくださいね。さらに、はじめて歩くコースを上手に歩けた時には、特別にしっかり褒めてあげましょう。
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どうしても怖くて、犬が散歩をしたがらない場合ももちろんあります。そんな時は、無理に歩かせようとはしないようにしましょう。
飼い主さんとしては、せっかく散歩にでたのだから、しっかり歩き回ってもらわなきゃ、と考えてしまいますよね。でも、一日の大半の時間を家の中で暮らしている犬にとって、歩きまわらなくても、家の外の世界に触れることだけでも非常に大きな意味があります。外の音を聞き、他の犬が歩いているのを見て、ただよってくる土のにおいをかいで…と、家の中にいるだけではできない経験ができるからです。公園のベンチに愛犬とただ座っていただけでお散歩の時間が過ぎてしまったとしても、犬にとってはとても有意義な時間になることをぜひ、知っておいてくださいね。歩かない場合でも、ハーネスとリードの装着は必須ですのでご注意ください。
運動不足の解消は、家に帰ったあと、おもちゃを使った室内遊びを思い切り楽しませてあげましょう。
犬と散歩に出たとき、飼い主さんの決めたコースを飼い主さんのペースでずんずん歩いていくような散歩していませんか?犬にも行きたいところや、においをかぎたい場所があったりするのに、それを無視しているようでは、犬は散歩が楽しくなくなってしまうでしょう。「そっちに行きたいんじゃない!」と言わんばかりに、かたくなに歩こうとしない愛犬の姿もよく目にします。
「お散歩は楽しいもの!」と思えていない愛犬には、散歩を楽しいものだと感じてもらうことからはじめましょう。安全な場所で、まずはある程度犬の自由に歩かせたり、立ち止まってにおいをかがせてあげたりすることをおすすめします。飼い主さんのほうが犬のペースにあわせて、歩いたり立ち止まったりすることを意識しましょう。ここでは、飼い主さんの横にぴったりつかせるような「お行儀のいい」散歩は考えなくてOK。ただし、危険のない場所を選択してあげることは忘れずに。犬に自由に探索させてあげるときは、飼い主さんがあらかじめ危険がないかチェックしておくことが非常に重要です。
その一方で、安全のためにも、そして周囲の人へ迷惑をかけないためにも、しつけを行うこともちろん大切です。どこへでも好き勝手自由にリードを引っ張って行くような散歩は大変危険。リードを引っ張らずに散歩をする練習や必要に応じてきちんと飼い主さんの横を歩くという練習もしておきましょう。
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時々あるのが、散歩自体が嫌なのではなく、実は、リードやハーネスをつけられるのが嫌なだけ、というパターン。リードやハーネスは自由を奪われるものだと感じているのかもしれません。こうなると、お散歩に行く準備の段階で手こずってしまうことになりますよね。装着するために犬と格闘することになるようでは、ますます犬はリードやハーネスを嫌がるようになってしまうでしょう。
そのような愛犬には、散歩とは関係がない時に家の中でリードやハーネスを付ける練習を。時間に追われていると、飼い主も気持ちが焦りがちですので、ぜひ、時間に余裕があるタイミングで、遊びのひとつというような感覚で練習しましょう。
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まずは装着前に愛犬の不安な気持ちが落ち着くように、リードやハーネスのにおいをかがせてあげます。「これらを付けると良いことがある」という認識さえできれば嫌がらずにつけてくれるようになるはずです。
慣れるまでは、フードをつめたお気に入りの知育玩具などに夢中になっているすきに装着してみてたりするのがおすすめです。リードやハーネスを付けられたら、すかさずごほうびのドッグフードを与えてみましょう。装着した状態ですぐに遊んであげるのもよいご褒美になります。
その後できれば犬がハーネスを気にしだしたり、嫌がりだしたりする前に褒めながら外してあげてください。犬がハーネスを気にし始めるまで、ご褒美のおやつを食べているほんの数秒の間だったとしても、つけていられたことを褒めてあげてください。このような練習を繰り返すことで、徐々に犬もリードやハーネスの感覚に慣れていきます。
リードやハーネスを装着しようとする瞬間だけ嫌がる、つけてしまえばもう気にしない、という状態ならば、装着したらすぐに散歩に行くようにするのもgood。もちろん、装着は無理やりではなく、食べ物やおもちゃに夢中になっている間につけてしまって。つけてすぐに散歩に行くことで、犬の気持ちが、リードやハーネスから散歩へと向かい、リードやハーネスに対するハードルは下がっていくはずです。
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いつもは散歩を嫌がらないのに、今日は嫌がる…なんて時は、体の不調がないかチェックしてあげましょう。どこかが痛い、具合が悪い…といった様子があるようならば動物病院を受診する必要があります。
一方、特に体の具合が悪いわけでないけど、今日は気分が乗らない…なんて日もきっとあるはずです。何が何でも毎日散歩をしなくてはいけない、なんてことはありません。愛犬の気分が乗らないようであれば、無理やり連れだしたりはせず、おうちで楽しめる遊びを楽しむのもひとつです。
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散歩は、犬にとってストレス発散と運動を兼ね備えた非常に有意義なものです。犬にとって、家の外の社会を感じる知事な経験になります。その一方、嫌がる犬を無理やり散歩させようとしてしまうと、散歩嫌いが加速してしまいます。散歩が愛犬にとっても飼い主さんにとっても楽しみな時間になるように、愛犬の気持ちに寄り添いながら、じっくり克服していってくださいね。
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