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これで犬の気持ちが読める!「緊張感」の現れる4つのポイント【獣医師監修】

 

愛犬がしっぽを振っている…これって本当に愛犬が喜んでいる時だけでしょうか?「尻尾をふる」という行動ひとつをとっても、イケイケの前のめりの場合もあれば、ちょっと尻込みするような姿勢のときもありますよね。これらは決して同じ気持ちを表してはいないはずです。犬の気持ちを推測するときには、前重心か、後ろ重心か?に注目するのがひとつのポイント。そしてもうひとつ注目したいのが、犬が体に表す緊張感です。今回は、犬の緊張感を読み取るポイントをご紹介します。

ググッッ・・・緊張感は体中に現れる!

様々な場面で、犬は体中で「緊張感」を表します。犬の体に現れる緊張感を見抜くことは、犬が「避けたい」「不快」「嫌だ」と思っている、ということにいち早く気づいてあげることにつながります。そして、嫌だと感じる対象から犬を遠ざけてあげられれば、犬は「噛む」「吠える」といった行動をとらなくてすむのです。「嫌だ…」という自分の気持ちをわかってくれる飼い主さんのことを、より深く信頼してくれるようにもなりますよ。

犬の緊張感は体中に表れます。ですから、体幹への力の入り具合とともに、体の各パーツにもぜひ注目してみてください。ここからは、緊張感の現れやすい体のパーツについてご紹介します。

①尻尾

犬の尻尾の動きはとても繊細です。尻尾への力の入り方、向きや振り方、高さなどに注意して観察してみましょう。

まずは尻尾の向き。尻尾が上向きでも力が入っていない状態でリラックスしている時もあれば、上向きでグッと力が入っている時もあるはずです。おまけに毛を逆立て、「それ以上近づかないで!」と警告していることもあるかもしれません。尻尾が下を向いている時も色々です。両足の間にギュッと巻き込んで警戒したり、おびえたりしている時もあれば、 斜め下にふにゃりと垂れた尻尾が穏やかに揺れてリラックスしている時もあるでしょう。

尻尾の振り方も緊張感とともに見てみましょう。たとえば、犬同士があいさつするとき。ブンブン尻尾を振っている時もあれば、小さな振り幅でパサーッパサーッとゆっくり尻尾を振り、体幹にもギュッと力が入っているような時もあるでしょう。体を硬くしながら小さな振り幅でゆっくり尻尾を振っている時は、要注意。尻尾を振っているからといって、必ずしも相手の犬を歓迎しているわけではありません。それ以上近づけると飛びかかってしまうということもあるので、無理に近づけないことが大切です。

②口元

犬の口元も、犬が気持ちを推測するのに役立つ部位の1つです。口元のしまい具合、歯の見せ方に注目してみましょう。ここでも、体全体の緊張感をあわせてチェックです。

口元が緩んで、少し口が開いて舌が見えている状態は、リラックスしている状態でしょう。その一方、犬が口元にぐっと力を入れて、歯の一部を見せている時は、強い緊張感の現れと思われます。「警戒」や「威嚇」の対象になるようなことをしていないか確認を。「触らないで」「近づかないで」などの気持ちであることが多いので、それ以上その行為を続けるのはやめましょう。さらに緊張感が強くなり、マズルにシワを寄せながら歯をむき出しするような状態になってもまだ、不快なことから解放されなければ、次は噛みつくなどの行動をとることになるでしょう。そうなる前に愛犬の気持ちに気づいて、不快なことから解放してあげることが大切です。

そのほか、歯を見せずにきゅっと口を閉じているときもありますよね。少し緊張感を持った口元になっているはずです。それは何かを発見して「あれ?」と興味を持ち、そちらに集中しようとしている状態と考えられます。飼い主さんの声掛けに対してこのような表情をすることもあるでしょう。同時に、目を向け耳を傾けていることが多いのでチェックしてみてくださいね。

③目

愛犬の目についても、さりげなく観察してみましょう。犬の目を正面からじっと見つめる行為は、犬にとって非常に不快な行為なのでNGです。人間でも、信頼関係のできていない相手から至近距離で目を見つめられるのは気持ちのいいことではないですよね。

愛犬が少し白目を見せるような目つきをすることがありませんか?そんな時、体の他の部位にも緊張感が見て取れるのではないでしょうか。犬が不快な気持ち、ストレスを感じる気持ちになっていると考えられます。

④耳

犬の耳にも緊張感は現れます。たれ耳の犬種では少々難しいのですが、角度や両耳の幅を観察してみましょう。

耳をぐっと後ろに引いている時は、嬉しくて興奮している場合もあれば、警戒や恐怖による緊張状態の場合もあるでしょう。体の他の部分や表情もあわせて観察してみましょう。 一方、耳を直立させ、両耳の間をキュッと狭めている時は、耳がやや前向きに傾いていることが多いものです。口をしっかりとつぐみ、 体にも少し緊張感が見られるでしょう。 何かに集中していたり、気持ちがキリっとしていることの現れと考えられます。

少し意識するだけでどんどん読める!

当然のことですが、犬の体に緊張感が現れるのは、不快なときだけではありません。たとえば、飼い主さんがしつけのために号令をかけようとしたとき、何か気になる物音がした時なども、犬はさっと神経を集中させ、緊張が走ります。私たちも気持ちがピシッとした時には体に力が入りますよね。犬は、表情、声、体の動きなど、さまざまな方法で気持ちを表現します。一か所だけを見るのではなく、体中から発するサインを意識してみて、分かろう、知ろうとする気持ちを持ってみましょう。犬の気持ちがどんどん読めるようになるはずですよ。

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