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歯磨きを嫌がる犬のための練習方法【獣医師監修】

   2020/08/19

歯磨きを嫌がるので練習している犬

歯磨きを嫌がる犬と飼い主さんにとって、歯磨きの時間は大きなストレスの元。中には歯磨きをあきらめてしまっている方もいるかもしれません。そこで、今回は、犬も飼い主さんもストレスなく進められる歯磨きの練習方法をご紹介します。

愛犬の歯磨きをあきらめないで

愛犬が歯磨きを嫌がるようになり、お互いストレスになってくると、「もういいかな…」などと歯磨きをあきらめてしまう方が少なくありません。とりあえず、デンタルガムだけ与えている、という方もいらっしゃるでしょう。でも、やはりデンタルガムだけでは不十分。歯周病を防ぐことはできません。

歯磨きをできていない愛犬の多くは、すでに何らかの歯周病にかかっている可能性があります。まずはかかりつけの動物病院で歯や歯石の貯留、歯肉炎の有無などを評価しておいてもらい、場合によっては必要な治療を受けましょう。

歯磨きで歯周病を「予防する」「悪化させない」

犬の歯周病の進行

歯磨きの基本的な目的は「歯周病」を防ぐこと。犬が歯周病にかかり、歯周病が悪化すると歯が抜けたり口臭がしたりするだけでなく、歯の周囲で繁殖した細菌が心臓や腎臓などの内臓にも影響を及ぼし、新たな病気の原因にもなります。また、歯根にたまった膿や細菌の影響で頬の皮膚に穴が開いてしまうことも…。こうした重度の歯周病になると、細菌の温床である歯石の除去のために全身麻酔が必要となりますし、場合によっては抜歯もしなくてはなりません。

このような深刻な歯周病を予防するのに効果的なのが、歯磨きです。歯周組織の炎症の原因は、食べカスや歯垢。日頃から犬の口内をきれいに保つことで「歯周病」は予防できるのです。すでに軽度の歯周病になりつつある愛犬の場合は、丁寧に歯磨きをすることが、それ以上歯周病を悪化させないことにつながります。

とはいっても、犬が嫌がるケアの筆頭である歯磨き。きれいにしたいと必死になるあまり、犬にも飼い主にとってもストレスとなる…ということはよくあること。まずは落ち着いて、ここにご紹介する2つのコツをつかんで練習し、歯磨きに対するハードルを下げていきましょう。

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犬の歯磨きの練習に必要なものの準備

犬の歯磨きに必要なものを準備しましょう。ここで気を付けたいことは、歯磨きを嫌がる犬の練習では、最初は歯ブラシは必要ないということ。はじめから必要なものは、どのご家庭にもあるものですから、歯磨きの練習は今日から始められますよ。あとは、練習を進めながら徐々にそろえていけばOKです。

歯磨きの練習のはじめから用意しておきたいもの

  • 子犬用の歯磨きペーストやペースト状のフード
  • ご褒美、お気に入りのおもちゃ

歯磨きの練習を進めながらそろえていくもの

  • ガーゼ
  • 歯ブラシ(ヘッドが小さく毛がやわらかい、犬用のものか人間のこども用のもの)

歯磨きを嫌がる犬には「超ゆっくり」練習を

愛犬が歯磨きが嫌いで悩んでいる方は、ここで紹介するSTEPをゆっくりと時間をかけて練習していってください。できているように見えたとしても、各ステップ、最低でも1~2週間は練習を続けましょう。そんなにのんびり練習するの?!と思うかもしれませんが、これから何年もずっと付き合っていく大切な歯の健康を守るためです。ここはゆっくり時間をかけてあげてください。焦りは禁物ですよ。

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STEP1 飼い主さんが手で口の中を触る練習

まずは犬が口の周りを手で触れられることを嫌がらないかどうか確認しましょう。嫌がる場合は、無理せずに時間をかけて、口元を触る練習からスタートです。優しく声をかけながら、顔や口元を触る練習をしましょう。

首や背中などの触られても嫌がらない場所から、手をスライドさせるように口元に持っていくことがポイント。口元を触ろうとすると嫌がるようなら、反対側の手でおやつを与えたり、おもちゃをかじらせたりしながら進めるとよいでしょう。もちろん上手にできたら心から褒めてあげることを忘れずに。

口を触られるのを嫌がるのでたべっせながら触る練習をする犬

口の周りを触られることに抵抗がなくなったら、次はそっと唇をめくられることに慣らしていきます。飼い主さんが噛まれないように気を付けてくださいね。愛犬が一瞬でも唇をめくらせてくれたら、ご褒美をあげましょう。

愛犬が唇をめくることを嫌がらなくなれば、次は歯や歯肉に触れられることに慣らします。指に愛犬の好きなペーストを付けて優しくタッチ。成功したら愛犬をたっぷり褒め、ご褒美をあげましょう。

早く歯磨きをしたいと焦る気持ちもあるとは思いますが、最初が肝心です。「唇をめくる→歯や歯肉を触る」という練習は、焦らず、とにかくゆっくり、1-2週間ほど時間をかけて進めてください。

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歯ブラシは見せるだけで犬の口に当てない

歯磨きを嫌がるので歯ブラシを見せる練習をしている犬

もしご自宅に愛犬用の歯ブラシがあるようならば、歯ブラシに対する印象を良くしておきましょう。今の段階では、歯磨きはもちろん、歯ブラシを口に当てることもしないでください。ただ、見せるだけ。近くに置いておいて、おもちゃで遊ぶのもOKです。とにかく、「歯ブラシ」という存在に嫌な印象を与えない事が重要です。

STEP2 ガーゼや歯ブラシで触る練習

ガーゼで歯を触る練習をしている犬

愛犬の口の中を指で触り、愛犬が嫌がらなくなったら、次はガーゼを指に巻き付けて、「歯や歯肉を数秒触る」ことに慣れさせましょう。これは、ガーゼで触れられることに慣れるための練習です。ですから、ガーゼで歯をゴシゴシこするなど、歯を磨こうとはしないでください。

ガーゼは水で濡らしたり、好みのペーストを付けたりするとよいでしょう。ガーゼで触られることに愛犬が慣れると、今度は歯ブラシで歯や歯肉をそっと触る練習をしましょう。

もし愛犬がまだ歯ブラシを怖がる場合は、数日間、歯ブラシは見せるだけにして。歯ブラシは怖いものではないことをわかってもらいましょう。歯ブラシに対する恐怖心がなくなってきたタイミングで、そっと歯ブラシで口に触れる練習をはじめてください。

STEP3 ガーゼや歯ブラシで歯磨きする練習

歯磨きを嫌がるので、歯ブラシでの歯磨きの練習をする犬

愛犬がここまでのステップを確実に嫌がることなく、安心して受け入れられるようになったら、いよいよガーゼや歯ブラシを使った歯みがきの練習です。

歯磨きの順番は、犬歯から始め、奥歯、前歯へと進めます。優しく歯ブラシをなめらかに滑らせる感じで、愛犬を優しく褒めながら。力強く「シュコシュコ、ゴシゴシゴシゴシ」ではありません。犬が歯ブラシを怖がるうちは、歯ブラシを近くにおいたままにして、指にまいたガーゼで優しく歯磨きをしてもOKです。くれぐれも飼い主さんが噛まれることのないようにご注意を。

犬が「痛い、嫌だ、飽きた」と感じると、歯磨きが大嫌いになったり、顔回りを触られること自体が嫌になってしまったりするかもしれません。そうしたらSTEP1の練習に逆戻りです。力を入れず、優しくそっと丁寧に歯磨きすることを心がけてくださいね。

すべての歯を一度に磨こうとする必要はありません。愛犬が嫌がりそうな様子が見られたら、潔くその日の歯磨きはそこでおしまいにしましょう。最後に、愛犬が撫でられて喜ぶ場所を優しくなでてあげて、練習終了してください。

歯磨きをしながら、子犬に優しく誉め言葉をかけ続けることも忘れずに。歯磨きが終わったら、上手にできた愛犬をしっかりと褒め、たくさん遊んであげるとよいでしょう。歯磨きに対してよい印象を持ってもらうことを常に意識してください。

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嫌がる犬の歯磨きのコツは「ちょびっとずつ毎日」

楽しく歯磨きが行えるようになった犬

歯磨きを嫌がる犬との練習のコツは、「ちょびっとずつでも、毎日歯磨き!」です。犬の歯磨きをする頻度は、毎日。これを生涯にわたって「習慣」にすることで、結果として歯磨きのストレスは小さくなります。これは、歯磨きを毎日の習慣にすることで、毎回完璧に磨かなくてもよいようになるからです。

磨き残したところは翌日に磨けば大丈夫。犬の歯石は3〜5日でできると言われており、3日間かけて全ての歯を磨くことができれば「歯周病」予防には問題ないのです。だからこそ、「ちょびっとずつでいいので毎日」歯磨きするのが犬の歯磨きを成功させる大事なコツなのです。

嫌がる愛犬に、時々無理やり押さえつけて完璧に歯磨きしようとするよりも、少しずつ毎日歯磨きをするほうが、愛犬も飼い主さんもずっと楽なはず。「ちょっとずつ行う犬の歯磨き」を毎日の「習慣」にすれば、飼い主さんも気持ちにゆとりが生まれます。さらに、愛犬も歯磨きの時間が必要以上に長くならないことで、歯磨きを受け入れやすくなります。すると、気楽に、構えず、愛犬に嫌な思いをさせることなく、楽しく歯磨きを行えるようになりますよ。ちょっとずつの歯磨きですら愛犬が歯磨きの途中で嫌がるようなら、その日は無理せずすっぱりと中止してしまいましょう。

「ゆっくり・毎日」で、犬の歯磨きストレスを最小限に!

犬の歯磨きは、健康を保つために欠かせませんが、実際には非常に難易度が高いケアでもあります。できて当たり前なんかでは決してありません。今回ご紹介した練習方法を参考に、愛犬も飼い主さんもストレスを感じることなく歯磨きをマスターしてくださいね。できなくても決して叱らず、愛犬の好きな味のペーストやご褒美を活用しながら、毎日ゆっくり、愛犬のペースに合わせて進めましょう。それでもどうしても子犬が歯磨きを嫌がる場合には、かかりつけの獣医師に相談し、愛犬に合ったオーラルケアの方法を一緒に探してもらうのもひとつの方法ですよ。

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