
これで安心、愛犬の留守番。環境づくりで大切な5つのポイント
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犬が寒い冬でも健康に過ごすには、どのような対策をすれば良いのでしょうか?今回は愛犬と冬を楽しく快適に過ごすためのポイントをご紹介します。
愛犬が今年の冬の寒さをどう感じているかは把握できていますか?一般的に犬種によって寒さへの強さの傾向はありますが、それだけで判断するのは難しいもの。寒さへの耐性は、年齢や体格、筋肉の量、体調などによっても変わってきます。
「昨年の冬は大丈夫だったから…」「寒さが得意な犬種だから…」などという思い込みはせず、必ず「今年の冬の」愛犬の様子を観察して、愛犬に合わせた冬の過ごし方をさせてあげましょう。
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犬と冬を快適に過ごすため、様々な防寒グッズを活用する方も多いでしょう。ただ、防寒グッズは、使い方を誤ると事故の元になります。しっかり安全に配慮した対策を行いましょう。
フリース素材などのあたたかなブランケットを一枚、クレートやハウスに入れて、愛犬が自由に暖をとれるようにしておきましょう。冬素材のブランケットは静電気が起きやすいことがあるので、犬用の静電気防止スプレーなどを使用するとよいでしょう。
冬、エアコンをかけた部屋で愛犬と過ごす時、設定温度は25℃を目安にしておくとよいでしょう。加湿にも十分気を配ってください。また、サーキュレーターを併用し、犬のいる床の近くまでしっかりと温かくなるようにすることをおすすめします。
床暖房やホットカーペットを使用する際は、暑くなったときに犬が避難する場所がなくならないようにしてください。床暖房から逃れられる場所がないようなら、部屋の一部にすのこなどを敷いてあげるなどして、クールダウンできる場所を必ず作るようにしてください。
愛犬のスペースだけを暖めることができて、暑くなりすぎないペット用のホットカーペットを使用するのもひとつです。
いずれの場合も、低温火傷をさせないようにしなくてはなりません。気づかないうちに、ひどい状態になっていることもある低温やけど。長時間の使用は控え、自力で移動ができない犬の場合はこまめに場所を移動させる必要があります。
ヒーターやストーブは、犬が接触することによる火傷や火災の危険性があります。犬が近づけないように、ストーブガードを活用するなどの対策は必須です。特に、室内で走り回ってしまう犬の場合は、ヒーターやストーブを倒してしまうことも考えられるため、おすすめできません。
犬がこたつに入ることで、熱中症や火傷の危険があります。こたつに犬を入れてはいけません。
暖房を使用した室内ではウェアは不要です。一方、冬の外出時には、愛犬にあわせてドッグウェアを着せてあげることをおすすめします。
ウールやフリースのように保温性の高い素材で、1枚でも温かいものがよいでしょう。トイレや足さばきの邪魔にならないデザインのものを選ぶこともポイントです。
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冬は、犬の皮膚も乾燥しがちです。皮膚が乾燥すると痒みを感じるため、掻いて皮膚に傷がつくケースもあります。また、乾燥によるフケが増える犬もいます。そのほか、乾燥した肉球に傷がつきやすくなってしまうことも。皮膚や肉球の乾燥が気になる場合は、犬用の保湿クリームや保湿スプレーなどを取りいれるのもひとつの方法です。保湿ケアについて気になるときは、かかりつけの動物病院で一度相談してみると安心です。
また、乾燥した空気は気道の粘膜の乾燥も招きます。気道粘膜が乾燥すると、呼吸器への負担が大きくなります。特に呼吸器に持病のある愛犬は要注意。冬場は、しっかりと加湿した室内で愛犬と過ごすようにしてください。
冬でも、皮膚を含めた健康状態に問題のない犬であれば、1ヶ月に1回程度を目安に愛犬のシャンプーしましょう。皮膚や被毛を美しく健康に保つだけでなく、全身の状態をチェックするのにも役立ちます。
シャンプーのあとは、しっかりすすいだ後でかけ流しタイプの保湿剤を使用するか、乾かしたあとに犬用の化粧水で保湿することをおすすめします。
冬でも健康上に問題がなく、お散歩に行きたがる場合は、どんどんお散歩させてあげましょう。冬場は飼い主さんも愛犬も室内にこもりがちになりますが、お散歩はストレス発散にもなり、心身の健康ためにも重要です。
寒さが苦手な愛犬と冬の散歩を楽しむ時には、しっかりと寒さ対策をして出かけましょう。
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冬は愛犬との室内遊びを満喫するチャンス。犬が散歩に出たがらない、飼い主さんの体調がすぐれず外出できない……そんな時も室内遊びを上手に取り入れて、犬の運動量を減らさない工夫をしましょう。
おもちゃを投げて取ってくるのを繰り返す遊びは、室内遊びの代表選手。犬は考えて遊ぶ遊びも大好きです。フードをつかった宝探しゲームや、遊ぶほどに中からフードがでてくる犬用おもちゃなどを使った遊びもおすすめです。
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冬場、食欲が落ちてしまう犬もいます。食いつきが悪いときには、いつものフードを少しあたためる、ぬるま湯を少しかけるなどのひと手間を。それだけでしっかり食べてくれることもありますので、試してみてください。火傷をさせないように気を付けて。
冬に限りませんが、食欲は愛犬の体調のバロメーター。極端に食欲が増えたり減ったりしている場合は、病気の可能性もあります。必ず動物病院を受診しましょう。
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愛犬との冬の過ごし方のポイントは、何よりも飼い主さんが愛犬のことをよく知ること。日々、愛犬の様子をよく観察し、お世話のひとつひとつに細やかな気遣いをして、飼い主さんも愛犬も元気に冬を乗り越えましょう!
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東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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