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子犬が下痢をした…病院へ行ったほうがいいのはどんな時?【獣医師監修】

   2020/05/27

子犬の下痢には、しばらく自宅で様子を見てもいい下痢もある一方、少しの治療の遅れが命に関わる事態になりかねない、大変な病気である場合もあります。今回は、子犬が下痢をしてしまった飼い主さんのため、動物病院に行ったほうがよい下痢と、様子を見てもいい下痢について、そして、病院に行くとき、自宅で様子を見るときの注意点をお伝えします。

子犬を病院へ連れて行った方がいい下痢って?

大至急、病院へ!

  • 数時間の間に何度も下痢をする
  • 激しい下痢をしている
  • 血便をしている
  • 黒っぽい下痢をしている
  • 食欲がない
  • 嘔吐している
  • 元気がない、ぐったりしている

下痢をしている子犬にこういった症状がある場合には、大至急動物病院を受診してください。

特に、子犬がまだ2-3か月齢と幼い場合は、もともと持っている体力も少ないため、急激に状態が悪化するおそれがあります。かかりつけの動物病院が休診の時間帯であった場合は、できれば救急診療を行っている動物病院を受診することをおすすめします。

子犬の場合、下痢を起こしている原因が何であれ、食事がとれなかったり、下痢や嘔吐をしたりすることで、容易に低血糖や脱水症状、低体温を起こしてしまいます。これらは、子犬にとって命とりになりかねません。見る見るうちに状態が悪化して死亡してしまうこともあります。

また、嘔吐や衰弱といった、ひどい全身症状を伴う下痢の中には、細菌感染やウイルス感染を原因とするものがよくあります。中でも、子犬の「パルボウイルス感染症」は、症状の悪化の速度が速く、下血や発熱、脱水、腹痛などを伴って、数日のうちに死亡することも。子犬の命を救うためには、早急に治療を開始することが大切です。

出来る限り早く病院へ!

  • 下痢が2日以上続いている
  • 下痢に少量の血がまざっている
  • 下痢の中に虫がいた
  • 痩せてきている

子犬に食欲や元気があったとしても、上記のような症状がある場合には、できる限り早く動物病院を受診してください。また、子犬の様子を見ている中で、状態が悪化している様子が見てとれる場合には、速やかに受診することをおすすめします。

自宅で子犬の様子を見てもいい下痢って?

  • 1日だけ、1-2回程度の下痢
  • 子犬の元気はいつもと変わらない
  • 食欲がいつもと変わらずある

1、2回下痢したけれど、あとはけろっとしていて、元気に遊んでいる、ごはんも普通に食べている、ということならば、ひとまず様子を見てもいいでしょう。ただし、いつもより丁寧に子犬の様子を観察するようにしてください。下痢のほかにも何か気になる症状に気づいたら、できるだけ早く病院を受診することをおすすめします。

下痢をした子犬を病院に連れていく時に気を付けたいこと

低体温に注意!下痢でよごれても受診前のシャンプーは不要。

下痢をしていたり、食欲がなかったりする子犬を病院に連れていくときは、低体温に気を付けなくてはなりません。特に、子犬がまだ2-3か月齢と非常に幼い場合には要注意。

子犬の体を触ってみて、いつもより冷たく感じるときには、暖かいタオルで体を包んであげて保温しながら受診してください。

体が下痢で汚れているからといって、子犬をシャンプーしてから病院に連れて行く必要はありません。シャンプーは子犬の体力を奪うだけでなく、さらに子犬の体温を下げてしまうことにつながり、大変危険です。速やかに動物病院を受診してください。子犬の体についた下痢がどうしても気になるならば、ぬるま湯でしめらせたガーゼなどでふき取る程度にしましょう。

子犬の下痢が付いたペットシーツなどがあれば持参を

子犬に限ったことではありませんが、下痢の色や粘性といった便の状態は、子犬の下痢の診断に役立ちます。子犬の下痢がついたペットシーツやティッシュなどがあれば、動物病院を受診するときに一緒にもっていきましょう。

また、いつから、どれくらいの頻度で下痢をしているのか、食欲はあるか、嘔吐はしていないか、といった情報も非常に大切です。診察時にあわてることなく、きちんと獣医師に伝えられるようにしておいてください。

下痢をしている子犬の様子を自宅で見るときは…

すぐには子犬を病院に連れて行かず、しばらく自宅で様子を見る場合には、いつも以上に、子犬の元気、食欲を見ておくようにしてください。

自宅で子犬の様子を見ている間に状態が悪化してきたり、下痢以外の症状が見られはじめたりといった場合は、できるだけ早いタイミングで動物病院を受診しましょう。

下痢をしていても食欲があるようならば、少量ずつ食事を与えてもかまいませんが、消化管への負担を考慮して、1度に与える食事の量を少し減らしてください。また、いつものドライフードを少量の水やぬるま湯でふやかして与えてみるとよいでしょう。子犬の場合、完全に絶食にすることで危険な低血糖を招く恐れがあります。そのため、下痢をしている子犬に対して、半日を超えるような長時間の絶食はしないでください。

ストレスや食事が合わないこと、睡眠不足などの疲れによる一時的な下痢の可能性もあります。子犬にとってストレスの原因や疲れてしまう原因になるようなことがないか、一度生活を見直してみましょう。

子犬が下痢をする前、生活環境や食事内容を変えていませんか?

子犬は、生活環境の変化などでストレスを受けたりや、食事内容が変わったなどで、下痢をしやすいものです。最近フードの種類を変えた、生活環境が変わった、など、心当たりはありませんか?フードの種類を変えたあとで下痢をはじめたのであれば、、一度元の食事に戻してみるのもひとつの方法です。

フードを食べすぎてはいませんか?

案外見落としがちなのが、フードの食べすぎ。消化機能がまだまだ未熟な子犬の場合、一度にたくさんのフードを食べてしまうことで下痢をしてしまう場合が少なくありません。フードの食べすぎに思い当たるところがあるようならば、1回あたりのフードの量を減らし、食事回数を増やすなどの工夫をしてみましょう。

子犬の下痢、心配ならばためらわずに動物病院へ

下痢の回数が少なく、子犬の元気があるならば、生活環境を見直したり、食事内容を見直したりしてしばらく様子を見ているうちにすっかり治ってしまうことも少なくありません。その一方、幼い子犬の下痢は時に、深刻な状態を引き起こすこともあります。子犬の命を守れるのは飼い主さんです。愛犬の様子をしっかり観察して、心配なことがあれば、ためらわずに動物病院に相談するようにしてくださいね。

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