
本当に必要な犬の防災グッズまとめ。いつものリードは使えない…?!
愛犬のための防災グッズを準備するときは、「どんな犬にも必要な防災グッズ」だけを準備すればいいわけではありません。愛犬の年…
愛犬との避難訓練、参加したことはありますか?様々な防災グッズの用意も大切ですが、実際に避難をする時にどう動けばいいのかわからないままでは、非常時にあわててしまうことになりかねません。災害が起こり、避難指示が出たときに備えて、必要な情報を集め、緊急時を想定した避難訓練を行っておくことは、飼い主さんご家族と愛犬の命を守るためにとても大切なこと。先日こいぬすてっぷで実施した 愛犬の防災対策に関する調査では、8割以上の方が「愛犬との避難訓練に参加してみたい」とのことでした。今回は、避難訓練のチェックポイントについて紹介します。
はじめに、お住まいの地域周辺で、愛犬との同行避難ができる避難場所を確認しましょう。また、地域の防災計画を確認しておくことも大切です。
避難所でペットとの同行避難を受け入れているかどうかは、それぞれの避難所、もしくは自治体の判断によります。犬との同行避難の受け入れ体制が整ってきてはいるものの、すべての避難所で同行避難が可能とはいえないのが現状です。
まず、最寄りの避難所で愛犬との同行避難が可能かどうかを確認し、最寄りの避難所への同行避難が難しいようならば、近くで同行避難の受け入れをしている避難所がどこなのかを調べておきましょう。その際、その施設の周辺住民による避難訓練の予定も問い合わせておくとよいでしょう。
自治体によっては、愛犬と避難するうえで必要な情報をまとめた、「避難所における動物飼育のガイドライン」をウェブサイト上で公開しています。避難所での過ごし方や同行避難をした際のルールなどが記載されているので、平常時に必ず読んでおきましょう。
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お住まいの地域の自治体が発信している情報をチェックしておくのが基本。最近では、定期的に紙で発行される区報や市報などだけでなく、ウェブサイト上に防災計画や避難に関するガイドライン 掲載している自治体(市区町村)も増えています。避難所の場所についても、自治体のサイトで確認しておきましょう。さらに、避難訓練の日程が公開されていることもあります。定期的に確認することをおすすめします。避難所や避難訓練についての情報を集める時には、「自治体名(市区町村名)、避難所(もしくは避難)、犬(もしくはペット)」などで検索してみるとよいでしょう。
そのほか、地域コミュニティ単位で発行されている情報誌にも災害時の避難に関する情報は掲載されることがあります。
しかし、これらの情報源のみでは、避難所の場所がわかっても、実際に「愛犬を連れての避難を受け入れてもらえるか」、また、「避難所で愛犬と一緒に過ごすことができるかどうか」はわからないケースもあります。愛犬の取り扱いについては、避難所ごとの判断となることが多いため、わからない場合には、あらかじめ自治体や避難所となる施設へと直接問い合わせておくことをおすすめします。
また、避難訓練に参加して、避難施設の管理者に直接話を聞いておくのもひとつの方法です。
マンションのような集合住宅では、地域コミュニティ単位での防災計画があることも。自治会などからの情報を確認しておきましょう。
避難時には、犬と暮らしていない人とも一緒に行動することとなります。普段から近隣の方々と円滑にコミュニケーションをとれるようにしておくことも大切です。もちろん、周囲の方に迷惑をかくないように犬と暮らすうえでのマナーを日ごろからきちんと守ること、しつけをきちんとしておくことは言うまでもありません。そのうえで、防災についても平常時に話し合っておくことができればなおよいでしょう。
また、毎日のお散歩のときに愛犬家のお友達と防災や避難に関して情報交換をしておくことも役に立ちます。非常時には、お互い助け合うことも必要になってきますので、普段から円滑なコミュニケーションをとれるように心がけておきましょう。
様々な団体や商業施設などで発行されるペットの災害対策に関するパンフレットも役立ちます。各地で防災に関するイベントなどが行われることもありますので、そういった時に手に入れて置き、必ず目を通しておきましょう。知らなかった便利な防災グッズについての情報などもあるかもしれませんよ。
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お住まいの地域の「一斉避難訓練」に参加したことはありますか?
年に1回程度、防災訓練や避難訓練を行っている自治体は多くあります。また、マンションなどの地域コミュニティでも定期的な避難訓練が行われているところは多いので、ぜひ愛犬と一緒に参加しましょう。ただしコミュニティによっては、諸事情により、愛犬が避難訓練に参加できないケースもありますので、事前の確認は怠らないようにしてくださいね。
また、一斉避難訓練への参加だけが避難訓練ではありません。平常時に家族単位で地震などの災害を想定した避難訓練を行い、実際に想定している避難経路を使って愛犬と避難所まで行く練習をしておきましょう。
愛犬と避難訓練を実際の避難時に役立てるため、次のような項目をチェックしておきましょう。
避難時には、大勢の人が一斉に避難のための移動を行います。普段は目にすることのあまりないような光景、たくさんの人、サイレンなどの聞いたことのないような音といったいつもと違った環境に対して、愛犬がどのような反応をするかは必ず確認しておきたいところです。愛犬が人や音に対して不慣れで、避難訓練時に不安そうな様子が強かった場合には、日常生活の中で少しずつ慣れさせていくようにしましょう。
また、避難訓練で避難所へ行く機会があったときには、愛犬が避難施設内のどのような場所で過ごすことになるのかも必ず確認しておきましょう。さらに、周囲の人、特に動物が苦手な方やアレルギーを持つ方に対して、どういった配慮を行えばいいのかも具体的に考えておく必要があります。
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「避難訓練の時にまわりの人たちにびっくりした愛犬が不安そうにしていた」、「必要な情報や必要な防災グッズが不足していた」など、避難訓練を行うことで、愛犬との防災に関する課題が見つかることもあります。避難訓練で見つけた課題は、早めに解決しておき、いつ起こるかわからない災害への備えにつなげましょう。
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東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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