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愛犬との防災。非常時への準備としての健康管理、4つのポイント

   2019/12/09

地震や台風、水害など、災害のニュースが多い日本。防災への意識も高まってきており、防災グッズを点検したり、ハザードマップをチェックしたりして災害に備えた準備を行っている人は増えてきています。そんな中、愛犬家のみなさんとしては、大切な家族である愛犬のための防災もしっかりとしておきたいところですよね。愛犬用の防災グッズのような特別な準備だけでは十分とはいえません。実は、愛犬の健康管理やしつけを日ごろからきちんと行っておくことこそが、防災の面からもとても大切なのです。ここでは、うちの子は健康だから大丈夫!と思っている方にこそ、再確認しておいてもらいたい、「防災」を意識した健康管理のポイントについて説明していきます。

きちんと健康管理されている犬

愛犬の健康に責任を持つことが防災準備につながる!

災害などでの避難時には、人もペットも多大なストレスがかかります。大きなストレスがかかった状態では人と同様に犬も免疫力が低下します。さらに、避難所では、たくさんの犬が同じ空間で一定期間生活しなくてはならず、衛生の十分な確保がむずかしい場合もあります。

そういった状況で伝染病や寄生虫の感染症が発生すると、一気に多くの犬に感染が広まってしまうことが考えられます。
それだけではありません。ノミやダニといった寄生虫などは、犬だけでなく、人間の健康にも影響を及ぼします。

日ごろから愛犬の健康をきちんと管理しておき、衛生状態を保つことは、愛犬やまわりの犬の健康を守ることにつながるだけでなく、避難をしている人間の健康を守ることにもつながります。
そのため、常日頃から愛犬が社会の一員であることを意識して愛犬の健康管理を行うことは、防災の観点からも非常に重要なことで、飼い主の大事な責任でもあるのです。

①ノミ・マダニ対策は防災準備として必須

防災準備として対策が必須のマダニ

ノミやマダニは犬だけでなく人間にも感染し、アレルギーの原因となったり、深刻な感染症を媒介したりします。

ノミは繁殖力が非常に強く、別の個体に飛び移ってどんどん繁殖していきます。
ノミは犬だけでなく人にも非常につらい痒みを引き起こし、時には重度のアレルギーを発症することもあります。

一方、ヒゼンダニ、ツメダニ、マダニなど、犬に寄生するダニは数種類いますが、中でもマダニの被害は深刻です。
人がマダニに噛まれることで、死亡することもあるような深刻な感染症にかかってしまうこともあるのです。

普段から生活環境の清潔を保ち、こまめにブラッシングによる手入れをしましょう。
そのうえで、動物病院で処方されたノミ・マダニ駆除薬を指示通り定期的に使用することで確実なノミ・マダニ対策をしておかなくてはなりません。
ノミ・マダニ対策は、万一のときに犬だけでなく人の健康を守ることにつながる、必須の防災準備なのです。

防災準備としてのノミマダニ対策が不十分でかゆがる犬

②ワクチン接種も防災準備として欠かせない

ワクチンで予防可能な病気を防ぐことは、愛犬の普段の健康管理だけでなく、防災準備という点からも非常に大事なことです。
たくさんの犬が一緒に過ごす避難所での生活では、犬たちの間でおこりうる伝染病の蔓延はとても怖いもの。場合によっては命に関わることも考えられます。
他の犬からの病気の感染を防ぐだけでなく、他の犬へ病気を伝染させないためにも、しっかりとワクチン接種を受けておきましょう。

狂犬病予防注射

狂犬病の予防注射は、91日齢以上の犬に毎年受けさせることが義務づけられています。

狂犬病は、感染すると致死率はほぼ100%という恐ろしい病気。犬だけでなく、人やその他の哺乳動物も感染します。国内での感染は、60年近く報告されていませんが、世界では年間5万人以上の人が狂犬病で命を落としています。

狂犬病予防注射を受け、市区町村で飼い犬の登録をしておくことは、法律にも定められた飼い主の義務です。
この時に発行される『注射済票』を避難の際に必ず持参できるように準備しておき、さらに『犬鑑札』を常に愛犬の首輪につけておくことは、非常に大切な防災準備となります。
『犬鑑札』は愛犬の身元を明らかにしてくれるもの。きちんと装着しておくことで、万一、災害時にはぐれてどこかで保護された場合に飼い主の元に戻れる可能性が高まりますので、必ず装着しておきましょう。

防災準備として大事な狂犬病ワクチン

※防災準備としても大切な狂犬病予防注射についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
子犬の狂犬病予防注射、飼い主の義務って本当?罰則はあるの?

混合ワクチン

混合ワクチンで予防できる病気の中には、非常に感染力が強く、また重症化すると死亡してしまうような病気も含まれます。
万一、避難が必要となり不特定多数の犬との生活を余儀なくされてしまった時であっても、あらかじめきちんと混合ワクチンを接種していれば、そのような恐ろしい感染症から愛犬を守ることができるのです。
混合ワクチンをきちんと接種しておくことは、防災という観点からも大切なことと言えるのです。

ちなみに混合ワクチンにはたくさんの種類があります。住んでいる地域や生活スタイルによって、獣医師が混合ワクチンの種類を選択します。
どのワクチンを接種するのかは、かかりつけの獣医師とよく相談して決めて、確実に接種しましょう。

③フィラリア症予防も防災準備として必要

犬フィラリアは、蚊の媒介によって感染します。白い糸状の寄生虫は犬の体内で成長して、最終的に心臓に寄生し、命を奪うこともあります。

この犬フィラリア症は、定期的な予防薬の投与で防ぐことができます。
薬には大きく分けて、内服薬・スポットタイプ・注射の3種類があります。それぞれに長所・短所がありますので、獣医師に相談して、愛犬やライフスタイルにあった薬を選びましょう。最近では、ノミやマダニにも効果のある薬もあります。

感染すると死亡してしまう可能性がある一方、きちんと予防をすれば防げる病気であるフィラリア症。万一のときに少しでも安心して避難生活を送るためにも、きちんと日ごろから予防しておくことが、防災準備として大切なことなのです。

ちなみに、すでにフィラリアに感染してしまっている犬にはフィラリア症予防薬は投与できません。
フィラリアに感染しているかどうかは、血液検査で確認できます。投薬前には、必ず検査をしてもらいましょう。

防災準備としてフィラリア検査をする犬

④防災準備を意識して避妊・去勢について考えよう

避難所では、オスメス関係なく、多数の犬が同じ空間で生活をすることになります。
犬の発情にともなって、けんかや吠えなどのトラブルや望まない妊娠といった問題が起こることも考えられます。これらの行動はトレーニングで抑えることは非常にむずかしいものです。また、発情に関連した行動を抑制させられること自体、愛犬にとってとても大きなストレスとなります。

そのほか、万が一愛犬がはぐれて放浪することになってしまった時には、望まぬ妊娠をしてしまうことや、感染症へのリスクもあります。

繁殖を考えていないのなら、一度「防災」を意識して避妊や去勢について考えてみましょう。
かわいそうと思うかもしれませんが、避妊や去勢をすることで、将来起こりうる病気の予防にもつながりますし、落ち着いて生活できるようになる犬もいます。

手術に抵抗があるのなら、避難所ではマナーベルトやマーキングガードを使用することをおすすめします。愛犬が発情に関連して感じるストレスを軽減することはできませんが、望まない妊娠の予防には役立つでしょう。愛犬用の防災グッズとして必ず準備しておきましょう。

犬の防災用に準備しておきたいマナーパンツ

防災準備番外編:療養中の愛犬は薬や療法食を多めに

愛犬用の防災グッズなどを準備している方は多いかと思いますが、愛犬のための予備の薬や療法食の準備はできていますか?
先日「 こいぬすてっぷ」で実施した、 愛犬の防災対策についてのアンケートでは、約半数の方から「予備の薬を今後準備しておきたい」との回答がありました。

愛犬と同行避難が推奨されているとはいえ、被災時の支援をはじめとした公的なサービスは、原則的に人間の命を守ることが優先されます。
避難所によっては、獣医師の訪問が行われるケースもありますが、避難してからいつもの薬が飼い主さんの手元に届くまで時間がかかってしまうことが考えられるのです。また、療法食は被災ペット用のドッグフードとしての備蓄がない可能性もありますし、支援物資としての到着も通常のドッグフードに比べると遅くなることが想定されます。

慢性疾患などで療養中の愛犬の場合は、防災のための準備の中に、「予備の薬」や「療法食」を必ず入れておくことをおすすめします。

愛犬のための防災用に準備しておきたい薬

※防災準備に関する調査の結果はこちらの記事でご紹介しています。
<2018年>【愛犬の防災に関する調査】「犬の防災対策ができていない」飼い主さんが70%超!

愛犬の健康管理は防災準備の第一歩

万一、避難所での生活を余儀なくされてしまった場合、避難所ではたくさんの犬や人間が共に生活をすることになります。愛犬を守るため、また、他の犬たちを守るため、そして避難している人の健康を守るためにも、普段から責任を持って愛犬の健康を管理することが必要です。防災のための準備として、社会の一員である愛犬の健康管理を確実にしておくようにしてくださいね。

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