
やっておきたい!子犬の甘噛み予防法4選!【獣医師監修】
甘噛みやじゃれ噛みは子犬にとっては楽しい遊びであり、子犬の仕事ともいえるもの。叱りつけてやめさせるのはNGです。でも、人…
犬との散歩でよくある悩み、「拾い食いの防止」。タバコ、釘やネジといった金属片、チョコレートなどのお菓子の包み紙…散歩中の道に落ちているものの中には、犬が口にすると健康を害するおそれのあるものもたくさんあります。拾い食いは、時に愛犬の命を脅かしてしまうほど危険なことも…。愛犬との散歩では、犬の楽しみのひとつである「においかぎ」を存分に楽しませてあげたい一方で、クンクンしたあとに、何かをパクッ!とされてしまうのは、とても心配ですよね。今回は、愛犬の健康を守り、気持ちよく散歩を楽しむため、拾い食いを防ぐための散歩のしつけについてご紹介します。
愛犬に散歩中に拾い食いをさせないためには、しつけとともに、「飼い主さんが拾い食いしそうなものを先に見つけること」「愛犬の様子をしっかり観察すること」が欠かせません。
まずは、普段の散歩で愛犬の様子をしっかり観察して、愛犬が拾い食いをしがちなものをきちんと把握しておきましょう。
散歩中は飼い主さんが先に拾い食いをしそうなものを見つけて、避けて通るのがベスト。でも正直、これはなかなか難しいこともあるかもしれません。
遅くても、犬がクンクン…とにおいをかぎ、口にしてしまう前には対応できるようになりましょう。
しつけももちろん大切ですが、散歩中は常に道に食べてはいけないものが落ちていないか気を配り、愛犬の様子をしっかりと観察してあげてください。スマートフォンなどを見ながら愛犬との散歩をするなどもってのほかです!
散歩中に飼い主さんが他のことに集中していては、犬も楽しくありませんし、万一愛犬が何かを拾い食いしてたとしても気が付くことすらできないかもしれません。安全のためにも、また、愛犬と仲良くなるためにも、「散歩は100%犬のための時間!」ということを意識して、ぜひ飼い主さんも散歩を一緒に楽しんでください。
犬が何かを拾い食いしようとしている場合に限らず、犬との散歩中、何かに気を取られている犬をリードを引っ張っることで無理やり動かそうとはしないでください。「だめ-!」などと言いながらリードを引っ張って方向転換させるのもNGです。
リードを引っ張ることは犬に非常に強い不快感を与えますし、落ちているものにますます執着するようになることも。
非常に危険ですぐにやめさせなくてはならないような緊急事態の時は、愛犬を抱っこする、対象物と愛犬の間に飼い主さんが割り込むなど、リードを引っ張る以外の方法で危険を回避してください。
散歩中の道に魅力的なものが落ちていたら、匂いを嗅ぎ、口にしてみたい、と思うことは犬にとって自然なこと。決して犬を叱りつけるようなことはしないでください。
散歩中、まだ飲み込んではいないけれど、何かをくわえている…そんな状態の愛犬を発見することもあるかもしれません。そんなときに叱ったり、無理やり取り返そうとしたりしてはいませんか?「とられたくない!」「絶対はなすものか!」と思った犬はくわえていたものをゴクリ!と飲み込んでしまうかも…。
あわてず落ち着いて、「ちょうだい」ではなしてもらいましょう。お気に入りのおやつを口元に近づけて口をあけてもらう方法でもよいでしょう。「ちょうだい」のしつけは、誤食やいたずらを防ぐのに役立ちます。ぜひマスターしておきましょう。
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散歩をしていて拾い食いをしそうなものを見つけたときにうまく回避するためのしつけとしては、「執着させず、上手に注意をそらせるようになる」ことが必要です。
このしつけは、拾い食いをしそうなものを見つけたときだけでなく、犬が警戒してしまう対象を散歩中に見つけたときにうまく回避することにも役立ちますよ。まずは自宅などの集中しやすい場所で練習をしてみましょう。
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散歩中に飼い主さんが立ち止まったら、自然に犬も立ち止まれるようにしておきたいところ。これは、拾い食いを防ぐためだけでなく、曲がり角や信号などでの危険を避けるためにも大切なしつけです。
この「飼い主さんと一緒に立ち止まる練習」をするしつけでも、前に進もうとする犬のリードを引っ張り返さないことが大切です。飼い主さんが手に持ったリードは、引っ張ることなく、飼い主さん自身が木になったようなイメージで固定するようにしてください。
散歩のしつけでは、子供と手をつないで散歩を楽しむように、「リードを介して愛犬と手をつないでいる状態」をイメージするとわかりやすいでしょう。子どもの手を無理やり引っ張って立ち止まらせたりはしないのと同じように、散歩中にリードを引っ張ることは避けましょう。
立ち止まると同時に、愛犬の名前を呼んで、拾い食いしそうなものから、飼い主さんへと注意を向けさせましょう。
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犬にとってとても魅力的なものが落ちているときには、立ち止まり、犬の名前を呼んであげるだけでは、注意をそらせないこともあるでしょう。
そんなときには、犬がその場にとどまるようにリードを固定しながらたぐり、うまく落ちているものを犬の間に割り込んでしまいます。そのまま、別の方向へむかって歩きはじめ、散歩を再開させましょう。
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ここまでの過程で、犬が少しでも注意をそらすことができたら、しっかりと褒めてください。
さらに、拾い食いをあきらめて、きちんと飼い主さんについてくることまでできれば、ご褒美のおやつをあげ、心からしっかりと褒めてあげてくださいね。
散歩中の拾い食いを防ぐには、散歩のしかたにもコツがあります。犬がリードを好き勝手に引っ張ってぐいぐい進んでしまうような散歩をしている場合は要注意!飼い主さんが事前に拾い食いをしそうなものを見つけることが難しくなります。かといって、飼い主さんの横にピタッとついて歩かせるような散歩では犬は楽しくないですよね。周囲の状況を確認したうえで、犬が安全に大好きな匂いかぎができる程度に犬に自由を与えてあげ、散歩を思い切り楽しませてあげてください。時には多少飼い主さんの前に出る程度ならOKです。常にリードが緩んだ状態になることを意識して、飼い主さんと一緒にゆったりと安全に歩けるような散歩を目指して、散歩のしつけに取り組みましょう。
※こいぬすてっぷでは、散歩のしつけをはじめ、愛犬との暮らしに役立つしつけを多数ご紹介しています。ご興味のある方はぜひお問合せください。
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東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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