
犬の去勢手術の時期はいつ?【獣医師監修】
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犬の体にノミがいたとき、くしや手でつかまえて指でつぶすことはしてはいけません。ここでは、犬にノミがいたときに必要な対応について解説します。
犬の体にノミがいたら、できるだけ早く動物病院を受診してください。 それには、大きく2つの理由があります。
これは、犬の体からノミを確実に駆除するには動物用医薬品の駆虫薬が必要だから。動物用医薬品のノミ駆除薬を使えば、短時間でノミを死滅させることができます。さらに一定の期間、再度のノミの寄生からも犬を守ってくれる効果もあります。
ノミは繁殖力が非常に強く、爆発的に増えます。ですから、できるだけ早く動物病院を受診して駆虫することをおすすめします。ノミの被害が人にも及びます。確実な方法で迅速に駆虫しなければ、犬と人の両方が長くノミの被害に悩まされることになります。
ノミの駆除を行ったあとは、再度の感染を防ぐために、正しくノミ対策をおこなわなくてはなりません。
動物用医薬品以外の、虫よけグッズやノミ取り首輪などを使って対策をしているつもりになっていた場合には、これを機に必ず動物病院で処方される動物用医薬品のノミ駆除薬の定期投与をはじめてください。動物用医薬品以外のノミ対策のアイテムでは、効果が不十分です。
動物病院で購入したノミ駆除薬を使ってノミ対策を行っていたのにノミがいた場合は、かかりつけの獣医師と相談しながら予防対策の見直しをしましょう。処方された駆除薬が指示通りに使えていたかの確認から。特に背中に塗るタイプの薬の場合は、塗り方を目の前で確認してもらってください。状況によっては、駆虫薬の種類の変更が必要になるかもしれません。
犬の体にノミがいたら、犬と過ごしていた生活環境からのノミの駆除も必要です。
犬が使う毛布やクッション、サークル、クレートなどを掃除し、可能なかぎり洗濯をしたうで、天日干しするのがおすすめ。掃除機を使ったあとは、こまめにゴミパックを交換するのを忘れずに。
ノミの殺虫効果がある室内用の燻煙剤を使うのもひとつです。
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犬の体にノミがいた時のケアで適切とはいえないのは、動物用医薬品以外のノミ対策グッズを用いたノミの駆除。
動物用医薬部外品や雑貨に分類されるようなノミ対策グッズでは、犬についたノミを確実に駆除できません。ノミとり首輪や虫よけスプレーなどは、いずれも効果は不十分だと考えておきましょう。
自宅でのシャンプーだけで、犬の体についたノミを完全に駆除することはできません。一部のノミと卵、ノミ糞を洗い流せるだけです。
ノミは素早く、あっという間に被毛の内側などの泡や水流の届きにくい場所に逃げて生き延びます。
犬についたすべてのノミを手やノミ取りグシで取り除くのはまず不可能です。
犬の被毛の表面にいるノミはほんの一部にすぎません。ノミは薄暗く湿気た場所を好むため、ほとんどが犬の毛の根元に隠れています。見つけるのが難しいたけでなく、すばやく動き回ってすぐに別の場所に隠れてしまいます。しかも、ノミの繁殖力はすさまじく、おびただしい数のノミが被毛の奥にひそんでいる可能性もあるのです。
犬の体をブラッシングしているときにノミを見つけても、つかまえて指や爪でつぶしてはいけません。
見つけたノミが卵を持っていると、指や爪でつぶすことで、その卵を周囲に巻き散らす恐れがあります。
また、瓜実条虫と呼ばれる消化管寄生虫を体内に持つノミだった場合は、犬も人も瓜実条虫に感染する可能性があります。
犬の体にノミがいた場合は、動物病院を受診してください。シャンプーや市販のノミ取りグッズ、手作業で犬の体についたノミを完全に駆除することはできません。
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