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犬のおしっこが赤い時、観察のポイントと必要な対応【獣医師監修】

   2021/12/03

犬が赤いおしっこをしているときは、体で何か問題が起こっているサイン。動物病院を受診してきちんと診断、治療をしてもらう必要があります。

こんな時は至急動物病院へ

犬が赤いおしっこをした時には、命の危険があり、至急動物病院を受診するべきケースがあります。

  • おしっこをしようとしているが、ほとんど出ない、出ても「ポタポタ」程度が半日以上続いている
  • 血のような真っ赤な尿が大量に出た
  • 苦しそう
  • ぐったりしている
  • 発熱している
  • 歯茎や舌の色が薄い、黄色い

おしっこがほとんど出ないのは緊急事態

結石や腫瘍などが詰まることによる尿路閉塞で、おしっこが全く出ない状態が続くと、一気に深刻な状態へと進行してしまうこともあります。大至急動物病院を受診してください。

貧血を起こしてそうな場合も速やかに受診を

赤いおしっこを大量にして、歯茎や舌などの粘膜の色がいつもより薄く白っぽい色や黄色っぽい色になっている時は、重度の貧血や黄疸が起きている可能性が。急激な貧血は命に関わります。速やかに動物病院で処置をうけてください。

熱があったり、ぐったりしたりしている時も迷わず病院へ

発熱していたり、 犬がぐったりしていたり、苦しそうにしたりしている場合も至急動物病院へ。原因はさまざま考えられますが、短時間で病状が悪化してしまうこともあります。

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赤いおしっこと間違えやすい「血の混ざったおりもの」に注意

赤いおしっこだと間違えやすいものにと思っていたものに「血の混ざったおりもの」 があります。

愛犬が避妊をしていないメスで、いろいろな場所にポタポタと赤いものがついている、外陰部から血のようなものが出ている、おしっこをしたあと、お尻周りを拭いたときにティッシュに赤っぽい色が付く…そんな時も、大至急動物病院を受診してください。

子宮蓄膿症の可能性があるためです。「子宮蓄膿症」は、子宮に膿が溜まる病気。すみやかに手術を受けなければ命に関わることも多い、きわめて緊急性の高い病気のひとつです。

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元気でも、動物病院の受診は必要

赤いおしっこをして動物病院を受診する犬

赤いおしっこが出た以外に変わった様子が見られないとしても、膀胱炎をはじめとして、体で何らかの異常が起こっていることには違いありません。

治療が遅れることで、治療に長い時間を要するようになることもありますので、必ず動物病院を受診してください。

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犬のおしっこが赤い時に見るポイント

  • 排尿している時の犬の様子
  • おしっこの量
  • おしっこがザラザラしていないか
  • おしっこと一緒に出てきたものがないか
  • 排尿の間隔は短くなっていないか
  • 粗相はないか
  • 元気や食欲があるかどうか
  • 赤いおしっこ以外の症状がないか

犬が赤いおしっこをしたときには、おしっこをするときの犬の様子のほか、出てきたおしっこがどんな状態かをよく見ておきましょう。量が急に減っていないか、は非常に大切なポイントです。可能であれば、砂のようなザラザラした感じがないか、血の塊など一緒に出てきたものがないかも確認しておきましょう。

そのほか、おしっこの時以外の様子も確認しておいたいところ。元気や食欲などの健康状態も気を付けて見ておきましょう。

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赤いおしっこをするときの犬の様子は

犬のおしっこが赤いことに気づいたら、おしっこの様子やおしっこの仕方を確認しておき、動物病院で伝えましょう。次のような様子がないか注目しておくと、診断の助けになります。

  • 何回もおしっこの姿勢をとっているのに尿がチョロチョロ、ポタポタしか出ない
  • ドバっと赤いおしっこをした
  • おしっこをして最後の方だけチョンチョンと赤いものが出た
  • 排尿時に痛そうに鳴く

できたら尿を、できなければ写真を持って病院へ

赤い尿に気づいたら、まずは写真を撮っておきましょう。スマートフォンであれば排尿時間も一緒に記録されるので、特に頻尿のときに参考になります。

さらに可能であれば採尿をして、受診のときに持参できると、診断に役立つことがあります。比較的採尿しやすいのは以下のような方法です。

  • きれいに洗って乾燥させた食品トレイなどをすっと差し込んで、おしっこをキャッチする
  • 裏返してビニール面を上にしたペットシーツでの排泄

赤いおしっこをしたら、必ず愛犬と動物病院へ

犬が赤いおしっこをした時は、必ず動物病院を受診してください。

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