
愛犬の肥満度を知りたい!犬にもBMIはあるの?【獣医師監修】
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犬の体温をうまく測る測り方にはちょっとしたコツがあります。今回は、犬の体温の測り方とそのコツについてです。
犬の体温を測る時には、できれば先端がやわらかくなっていて、防水加工がされているペット用の体温計を選びましょう。表面ではなく、体の中の体温をきちんと知るという意味では、昔から使われているおしりから挿入して、直腸で体温を測定するタイプのものを選んでください。最近では、10秒程度と大変短い時間で測定できるものも増えていて、愛犬への負担も小さくなってきています。ぜひ、愛犬用の体温計を1本準備しておきましょうね。
手元に犬用の体温計がないけれどもすぐ体温を測りたい!という場合には、人間の電子体温計を使用することも可能。 ただし、水銀式の体温計は割れると非常に危険ですので、デジタル体温計を使ってください。
最近では、人と同様に犬でも非接触式の体温計や耳で測定するタイプの体温計も市販されています。ご家庭では不特定多数の犬と体温計の使いまわしをするわけではありませんので、あえて非接触式を選ぶ必要はありませんが、お尻での測定が苦手な愛犬の場合には選択肢のひとつとなります。取り急ぎ体温を測る方法として検討してみるとよいでしょう。
犬のお尻で体温を測るときは、二人一組で行うのが理想的です。体と首元を優しくおさえたり、声がけしたりする係とお尻から体温を測る係。お尻に体温計が入った拍子に急に振り向こうとしたり、ソワソワ動こうとしたりすることがあるからです。
実際の測り方は以下の通り。愛犬を安心させてあげながら、飼い主さん自身もリラックスして測りましょう。
お尻に体温計をいれて測定するので、気になる方は市販されている体温計の先端につける使い捨てのカバーを利用するとよいでしょう。手元にない場合は、取り急ぎラップを巻き付けて使用してもOKです。カバーやラップが体温計からすっぽり抜けてしまわないように注意してください。
犬の尻尾を引っ張るのは厳禁。うまく測れないだけでなく、事故やケガの元になります。不快に感じた犬はお尻周りを触られること自体を避けるようになるかもしれません。
尻尾は優しく無理のない範囲で付け根から真上にあげるようにしてください。そうすることで、肛門が見えやすく、体温計もいれやすくなりますよ。
体温計を深くいれすぎると不快感が強かったり、犬が急に動いたときにけがをしてしまったりするかもしれません。一方、浅すぎると正しく体温が測定できません。
測定するときには、肛門から3cm程度、女性であれば親指の指先から第一関節くらいの深さを目安に体温計を挿入しましょう。
可能であれば、直腸内に入れた体温計と尻尾の付け根あたりを一緒に持つようにすると、体温計が安定しやすくなります。
直腸内に便がたくさんあると、体温計がきちんと直腸の温度をとらえることができず、体温が正確に測れません。また、体温計を入れた刺激で排便してしまうこともあります。
体温計を入れられたお尻を気にする様子があるなら、優しく声掛けをしたりおもちゃや知育玩具につめたおやつを与えたりして気をそらせてあげましょう。
また、背中や腰などの触られて喜ぶような場所を触ってあげて、意識がお尻にいかないようにしてあげるのも一つの手です。
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無理は絶対に禁物です。危険であるばかりか、愛犬との信頼関係を揺るがすことも。愛犬が嫌がるようなそぶりがあるなら、無理やり体温は測らないようにしましょう。
体温を測れなかったけれど犬の体温を知りたい場合は、他の部位より体温が低くなる、耳や尻尾、足先などを触ってみましょう。これらの部位が熱い時は発熱している可能性が。動物病院を受診することをおすすめします。
リラックスした状態で横にして、犬の脇の下や後ろ足の付け根に体温計を挟んで測ることも一応はできます。ただし、実際の体温よりもかなり低く表示されたり、うまく測れなかったりといったこともよくあるので、あくまでも参考程度の数値だと考えましょう。
前述したように、おしりでの体温測定が難しい愛犬には、耳で測るタイプの体温計や非接触式の体温計も選択肢のひとつとして検討しておきましょう。
個体差はありますが、犬の平熱は37℃後半~39℃前半くらい。一般的には、小型犬のほうが大型犬より高い傾向があります。また、子犬と成犬で比較すると子犬のほうが高い傾向があります。さらに、運動後は安静時より体温が高くなります。安静にしている時の体温を何度か測って、愛犬の平熱として把握しておけば、いざというときに異変に気づきやすくなるでしょう。
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犬の体温が40℃を超えている場合は、すぐに動物病院を受診してください。熱中症が疑われるのであれば、体に水をかけてうちわで風を当てたり、首や足の付け根を保冷剤で冷やしたりしながら受診しましょう。あらかじめ動物病院へ連絡をしておくことをおすすめします。
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体温が40℃までは上がっていなかったとしても、平熱を上回っているようなら要注意。食欲不振があったり元気がなかったりなど、いつもと違う様子があるようならば動物病院を受診しましょう。すぐ受診できない場合や、体調に特に変わった様子がない場合には、数時間後に再度体温を測ることをおすすめします。前回よりも体温があがっているようならば、可能な限り早いタイミングで受診を。
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特に体調に問題がないのに犬の体温を測ったら35~36度台だった場合は、体温の測り方の問題かもしれません。もう一度測定しなおしてみましょう。体温計が十分奥まで入っていない、肛門近くにある便が邪魔をしている、などの理由できちんと体温が測れていないことがあります。
測定した体温が36度台になっているときは、何らかの理由で低体温となっているおそれがあります。特に子犬である、高齢である、持病がある、寒冷な場所に長時間いた、などの場合には、自分で体温を維持できずに低体温となるケースがあります。ふかふかの毛布などで体を温めてあげながら、すぐに動物病院を受診しましょう。
いざという時に愛犬の体温を正確に測るためには、普段から体温の測り方を練習しておくのが理想的。そうすることで、飼い主さんも愛犬も体温測定に慣れておけるはずです。健康管理のひとつとして、ぜひ練習しておいてくださいね。
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