
散歩で犬がリードを引っ張る癖の直し方【獣医師監修】
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犬のしつけ方で意識するべきことは、「しつけは、犬と安全で快適に、楽しく幸せに暮らすためのもの」ということ。そのためには、犬を委縮させたり、怖がらせたり、犬が無気力になったりするようなしつけ方ではなく、飼い主のことを頼れる、信頼できると感じられるようなしつけ方をしなくてはなりません。
自分のした行動のあとに良いことが起こると、犬がその行動をとる頻度は増えます。犬のしつけで、してほしいことを教える時には、この学習パターンを利用するのが最善。つまり「褒めてしつける」のです。
好ましい行動をとったときにはフードのご褒美をあげ、さらに言葉でもしっかりほめる。そうすることで、その行動をとる回数が増えていくのです。
しつけとは、犬と人とが双方ともに幸せな生活を送るために行うもの。家族として、飼い主が愛犬をうまく導いてあげるようなしつけ方が適切です。飼い主が上位に立って犬を服従させることを目指した、力づくで言うことを聞かせようとするしつけ方は一切必要ありません。
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食べものを犬の届く場所に置きっぱなしにしない、スマホを犬のそばに置いておかない、コンセントはかじれないように家具の裏に隠すなど、犬に学んでほしくないことはそもそも経験させないように先回りして防いでおくのが基本です。
犬の届く場所に置きっぱなしにしていた食べ物を犬に食べさせることは、食べ物のある場所を犬に教えているのと同じこと。にもかかわらず、「盗み食いをした」と言って犬を叱るのは不適切です。
好ましくない行動をそのまま放っておくわけにはいきません。放っておくことは、その行動を学習させているのと同じことです。そんなときには、まずはその行動をストップさせます。うまく声掛けしたり、魅力的なおやつやおもちゃで気をひいたりしてましょう。そして、次は同じ行動をさせないように対策をとりなおすようにしてください。
すでにしてしまったことはしかたがないこと。ストップさせたあとに叱りつけたり、お説教したりは無意味です。
飼い主がしてほしくないと感じるような行動を犬がしてしまった時に叱りつけたり、罰を与えたりすることには意味がありません。サークルやクレートに閉じ込めたり、体罰をくわえたりはしないでください。
叱られたり罰を与えたりをされ続けた犬は、イヤなことから逃れるために攻撃的になったり、逆に無気力になったりすることがわかっています。
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拾い食いしようとしている、コンセントをかじっている、道路に飛び出そうとしているなど、犬や周囲の人に危険が及ぶ可能性がある場合は、その場でその行動をやめさせなくてはなりません。このように、犬の行動をすぐに制止する必要があるときには「ダメ!」と一言。ある程度強い口調になったとしても、はっきりと伝えましょう。
「褒めてしつける」というしつけ方は、「一切犬を叱ってはいけない」ということではありません。危険な行動をとらないように飼い主が先回りして管理をし、できる限り叱る必要がないようにしておくことが大切なことです。
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十分に運動ができていない、においかぎや伸びといった本能的な行動をとることが許されていない…そういった、犬の欲求が十分に満たされずストレスがたまっているときに、様々なルールを押し付けるのはフェアとはいえないでしょう。また、健康に問題がある状態のときにあれこれと色々なしつけをしようとすることは酷といえます。
しつけは、このような犬が犬らしく、心身ともに健やかに暮らすのに必要な欲求をかなえたうえで行う必要があることを忘れないでください。
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気合を入れて一気にたくさんのことを教えようとするようなしつけ方をしても、しつけは決してうまくいきません。愛犬のペースをよくみながら、無理のないペースで進めましょう。
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犬のしつけでは「犬の目線にたって考えること」「犬が安心して満足して暮らせるように心がけておくこと」が大切です。犬が安心して身を委ねられるような頼りがいのある飼い主になれるようなしつけ方をしてくださいね。
※ こいぬすてっぷでは、愛犬との暮らしに必要なしつけの方法を、月齢ごとにご紹介しています。無理なく取り組めるように考えられた、子犬にもご家族にも優しいしつけプログラムですので、ご興味のある方はぜひお問合せください。
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