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子犬のはじめてのシャンプーのコツは 「安全に行うこと」 と「トラウマを与えないこと」。はじめてのシャンプーで嫌な思いをした犬はシャンプー嫌いになって、次のシャンプーがさらに大変になる…という悪循環に陥ることも。ここでは子犬のはじめてのシャンプーを失敗しないためにおさえておくべきポイントをご紹介します。
はじめてのシャンプーは、子犬も飼い主さんも緊張しがちです。できる限り安全な環境でシャンプーすることをおすすめします。
たとえばシャンプーをする場所。子犬がシャンプーの時に落ちてケガをしないように、高さのない場所でシャンプーしてください。お風呂場の床でシャンプーしてもいいですし、ベビーバスをお風呂場の床において使うのもひとつの方法です。子犬の体は小さいので、お風呂場ではなくキッチンのシンクや洗面台でシャンプーしたいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、これは絶対におすすめできません。はじめてのシャンプーは特に、ビックリした子犬が暴れてしまうかもしれません。また、子犬が不意に動いて飼い主さんが手を滑らせてしまうことも考えられ、大変危険です。
また、シャワーでやけどをさせないようにすることも大事なポイント。35~37℃くらいのぬるま湯が子犬の皮膚への刺激も少なくシャンプーに向いています。人が入る一般的なお風呂よりもだいぶ低い温度ですのでご注意ください。 きちんと飼い主さんの手で触って、ぬるま湯になっているかを確認してから子犬の体にかけてあげてくださいね。
子犬がはじめてのシャンプーで怖い思いをしてしまうと、その後のシャンプーを嫌がるようになることがあります。はじめてのシャンプーは、つい必死になってしまいがち。シャンプーすることにばかり気をとられないように、子犬の様子をよく観察しながら進めてくださいね。
シャンプーを始める前には、はじめてのシャンプーを子犬が安心して受けられるように、子犬の気持ちになって怖い要素がないかチェックしましょう。
はじめてのシャンプーの前にこれらの要素がクリアできていない場合は、まずはシャンプーの環境に慣れることからスタートです。浴室に一緒に入って遊ぶ機会を作ったり、飼い主さんのドライヤーシーンを見せてあげたりしておくとよいでしょう。
生涯にわたって何度も行うこととなるシャンプーです。トラウマを与えないためには焦りは禁物。はじめてのシャンプーに不安な要素があるものの、子犬の体のにおいが気になる…といった場合なら、全身を拭くボディタオルできれいにしてあげるという手もあります。また、本格的にシャンプーするのは嫌がらない場所だけの部分洗いにして、苦手な顔回りは湿らせたタオルできれいにする、という方法もあります。子犬にあわせて、無理なく進めてあげてくださいね。
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はじめての時に限りませんが、シャンプーの前には丁寧にブラッシングをして、抜け毛を減らしておきましょう。抜け毛をそのままにしてシャンプーをすると、シャンプー中に毛が絡んで子犬が痛い思いをします。
犬の皮膚は薄くてデリケート。湯温が熱くなりすぎないようにシャワーは35~37℃くらいのぬるま湯に設定しておきましょう。道具もすべて手の届く場所にセッティングしておきます。シャンプーもあらかじめ泡立てておきましょう。
子犬が怖い思いをしないように、なるべく顔から遠いところから濡らしていきます。子犬の体にシャワーヘッドを近づけると、音が小さくなって怖がりにくくなります。シャワーをする時に、あらためてお湯が熱すぎないことを確認を。湯温で子犬の体が熱くなっていないか、水圧が強くかかりすぎていないかも常にチェックしましょう。顔回りは濡らしたタオルやスポンジで優しく拭いてあげるとよいでしょう。
泡立てておいた犬用のシャンプーを手にとり、背中から顔、背中からお尻という方向に、指の腹で優しくマッサージするように洗います。スポンジやラバーブラシを使ってもOK。顔は、目鼻や耳にシャンプーが入らないよう十分に注意しながら洗います。特に目のまわりは、すすぎの直前に洗うことをおすすめします。
シャンプー残りがないようにしっかりすすぎましょう。ぬるま湯をたっぷりふくませたスポンジを使うとうまくいきやすいです。子犬の指の間、耳の周辺、おなかはシャンプーが残りやすいのでチェックしてください。顔回りは濡らして絞ったタオルで十分にふき取ります。
シャンプーがしっかりと流せたら、吸水性の高いタオルを何枚か使ってしっかりふき取ります。拭ききれないようなら、残りはドライヤーで乾かしましょう。高温のドライヤーは火傷につながるため、低温か送風で乾かしましょう。
はじめてのシャンプーは、子犬が怖がる様子がないかチェックしながら無理のない範囲で行いましょう。10分を目標に、短時間で手早く行うことがポイントです。はじめてのシャンプーは怖くても当たり前。無理強いをして、シャンプーやお風呂嫌いにさせないことがなによりも大切です。怖がる場合は、洗面器にお湯をはり、慣れるまでは足だけ洗うなどの部分洗いから練習を重ねましょう。
子犬に限らず、シャンプーは犬にとって非常に体力を使うもの。ましてはじめてのシャンプーは、緊張と不安で子犬は想像以上に疲れています。シャンプーが終わったら、安心出来る環境でゆっくり休ませてあげましょう。リラックスしながらも、穏やかなトーンでしっかりと褒めてあげることを忘れずに。
はじめてのシャンプーは飼い主さんのほうも緊張して疲れているのではないでしょうか?飼い主さんも子犬と一緒にゆったりとリラックスして過ごすのもいいですね。
子犬のはじめてのシャンプーは、無理せず、出来る範囲で行いましょう。一度に全部洗えなくても大丈夫。少しでもシャンプーを頑張ったことを褒めてあげてくださいね。洗い残したところは、濡らしたタオルや市販のシャンプータオルで拭いてあげたり、次の機会に洗ってあげたりすればOKです。はじめてのシャンプーを楽しく成功させて、お風呂が大好きなワンちゃんに育ってくれると良いですね!
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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