
犬に必要なブラッシングの頻度は?【獣医師監修】
ブラッシングは犬との暮らしで必ず必要なもの 。犬のブラッシングはどのくらいの頻度で行えば良いのでしょうか?ブラッシングの…
子犬にシャンプーをする時のポイントは2つ。子犬がシャンプー嫌いにならないようなやり方をすることと、デリケートな皮膚を優しく守るように洗うこと。ここでは、このふたつを叶える子犬のシャンプーのやり方を解説します。
犬がシャンプー嫌いにならないためには、最初のシャンプーの経験で嫌な印象を与えないことが大切。子犬のシャンプーの前に下記のポイントをチェックしてください。
シャンプーはまだ早いかな…?という場合、汚れた場所や気になる場所を優先的に洗う部分シャンプーであれば、時間もかからず挑戦しやすいのでおすすめです。また、においが気になるならば水のいらないシャンプーやボディタオルでささっときれいに拭いてあげたりするのもひとつの手ですよ。
子犬が体を触られることに慣れていないようなら、 体のあちこちを触られることに少しずつ慣らしていくことをおすすめします。おやつに夢中になっている間に、褒めながら体のあちこちを触る練習がおすすめです。
浴室やシャワーの音に怯えたり不安そうにしたりするようならば、浴室で少しだけシャワーから水を出しつつ、そばで一緒に遊んであげたり、おやつを食べたりといった経験を。そうして、浴室は怖い場所じゃないということを教えていくこともおすすめします。
子犬のシャンプーは時間との勝負。途中で飽きてきてしまわないように、また、体が冷えないように、ささっと!済ませましょう。長くても10分を目標に。
子犬にシャンプーを始める前に、これらすべてを手元に準備しておきます。
シャンプー液をあらかじめ泡立てておくこともお忘れなく。しっかりときめ細かい泡を作ることで、デリケートな子犬の皮膚を守りつつ、しっかり洗浄できますよ。最初から泡で出てくるシャンプーでもOKです。
シャンプーの前にブラッシングをして表面の汚れを落としましょう。毛玉になりそうなもつれは、この時点でほぐしておいてください。
子犬の皮膚と被毛をしっかり濡らします。35℃くらいのぬるま湯で表面だけでなく皮膚まで濡らします。落とせる汚れはこの時点でざっと落としてしまいましょう。シャンプーの洗浄力をしっかり発揮させるのに大事なポイントです。
シャワーの音や刺激を怖がらせないようにするためには、シャワーヘッドを子犬の体に密着させるとよいでしょう。
ぬるま湯をたっぷり含ませたスポンジを絞るようにして体を濡らすという方法もあります。
飛び散ったり、被毛に汚れとにおいがついたりしがりな肛門腺絞り。肛門腺絞りをする必要がある場合には、シャンプーをつけて洗浄する前のこのタイミングがいいでしょう。
※関連記事
犬の肛門腺絞りはしたほうがいいの?やり方は?【獣医師監修】
たっぷり泡立てたシャンプーの泡を体につけ、優しく毛の流れに沿って洗います。被毛だけでなく、皮膚まで泡をしっかり浸透させることを意識しましょう。爪は立てず、手のひらや指の腹で優しくマッサージするように。
シャンプーする順番としては、胴体からスタートして、しっぽ→四肢→首→頭→顔の順番が嫌がりにくくいでしょう。
子犬の足を洗う時、足を体の外側に開くように引っ張ることはしないでください。子犬の足の関節が無理な曲がり方をしないように、子犬が歩くときの足の動きをイメージしながら、足を少し上に持ち上げつつ、足の裏を自然に体の後ろ(尻尾側)にむけるようにしてあげるとよいでしょう。
※関連記事
犬の狼爪(ろうそう)とは?ケアはどうする?【獣医師監修】
子犬がシャンプー嫌いにならないためには、時間をかけすぎないようにすることが大事。特に綺麗にしたい部位があるならば、そこからスタートして、他の部分はほどほどで切り上げるのもよい方法です。
※関連記事
苦手なお手入れは一度にまとめて!それって、愛犬との関係に悪影響かも?!
皮膚や被毛にシャンプーを残さないように、丁寧に、念入りにすすぎましょう。顔回りや頭からすすぎはじめ、お尻の方へとすすみます。
子犬の背中の上からジャーっと水をかけるだけでなく、シャワーヘッドを体につけるようにして、皮膚まですすぎ残しがないように。足の付け根や肉球の間も忘れずにすすぎましょう。
顔回りのような細かい部分は、ぬるま湯を含ませたスポンジをしぼりながらすすぐと、嫌がりにくく効率的ですよ。
しっかりすすぎができたら、リンスやかけ流しタイプの保湿剤の出番。洗面器やスポンジなどを使ってかけ流してあげましょう。
子犬の体をゴシゴシしないように気を付けながら、柔らかく吸水性のよいタオルで優しく拭いいきます。タオルは贅沢に何枚か使いましょう。湿ってくるたびに乾燥したタオルに交換してあげてください。
蒸れやすい足の付け根や肉球の間は、特にしっかりと拭いてあげましょう。
タオルで乾かしきれない時には、ドライヤーを。皮膚にダメージを与えず、乾燥させすぎないようにするため、人が熱いと感じるような温度は避けましょう。
シャンプーを頑張った子犬をたくさん褒め、リラックスした雰囲気で子犬の体にコームやブラシをかけてあげましょう。抜けた毛を取り除き、毛玉を作らないようするために大事なプロセスです。
※関連記事
お手入れが好きになる!子犬のブラッシング、基本のキ【獣医師監修】
※関連記事
【犬に優しいブラッシング】成功のための3つの秘訣と基本の方法
かけ流しタイプの保湿剤を使っていない場合は、シャンプー後の乾燥した皮膚に保湿剤を丁寧に塗布してあげてください。スプレータイプでも、泡タイプでもOKよいですので、犬用の化粧水や保湿剤で仕上げのスキンケアをしてあげましょう。
かけ流しタイプの保湿剤を使った場合でも、乾かしているうちに皮膚が乾燥してくるようなら再度保湿剤をじっくりなじませてあげるとよいでしょう。
子犬にとってシャンプーは体力を消耗するものです。緊張から疲れてしまうということもあるかもしれません。
子犬にシャンプーをしたあとは、むりに遊びに誘ったりはせず、ゆったりと過ごさせてあげましょう。
子犬のシャンプーのポイントは、不必要な摩擦や刺激を与えないように「泡」で優しく洗うこと。痛い思いや怖い思いをさせないように十分気を付けましょう。「やさしいシャンプー」をマスターすれば、子犬はシャンプー好きになってくれるはず。健やかな皮膚を保つためにも、ぜひ実践してみてくださいね。
こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
ブラッシングは犬との暮らしで必ず必要なもの 。犬のブラッシングはどのくらいの頻度で行えば良いのでしょうか?ブラッシングの…
自宅で愛犬にシャンプーをするときのコツを3つご紹介します。 目次 ①シャンプーする前に全身をブラッシング!②スポンジを使…
犬の耳掃除に綿棒を使う必要は、基本的にはありません。これは、綿棒を使った耳掃除が外耳炎の原因になりやすいからです。 目次…
犬の足にプラプラしている「狼爪」。ある日突然見つけてびっくりした方もいらっしゃるかもしれません。狼爪とは、本来は後肢の第…