
犬にアボカドはダメ!食べたらどうなる?どうする?【獣医師監修】
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健康な犬であればうどんは食べてもOKな食材ですが、与える時には注意するべき点がいくつかあります。この記事では、犬へのうどんの与え方や注意点をご紹介します。
うどんは小麦粉と塩、水で作られています。健康な犬であれば、うどんを口にしたとしても大きな問題はありません。
塩分への過剰な心配も不要です。うどんそのものに含まれる程度の塩分が健康な犬に高血圧をはじめとした問題を引き起こすリスクは低いとされています。
ただし、腎臓疾患や心臓疾患などで塩分の摂取を制限している場合は、うどんを与える前にかかりつけの獣医師の判断を仰ぐことを強くおすすめします。特に、普段療法食を与えている愛犬の場合には、絶対に自己判断でうどんを与えないようにしてください。
犬にうどんを与えたい時には、ゆでたものを数本、短くカットして与えてください。味付けは不要です。
うどんを食べすぎて、主食であるドッグフードが食べられなくならないように、与える量に気を使うことが大きなポイント。主食はあくまでドッグフードとしておき、そこにうどんを軽くトッピングする程度にとどめてください。
基本的には、犬の主食は「総合栄養食」と記載のあるドッグフードを選択することをおすすめします。総合栄養食とは、それと水だけで犬に必要な栄養バランスが整うようにできています。
一方、うどんは、犬が積極的に摂らなければならない食品ではありません。愛犬が喜ぶからとうどんを与えすぎることで、栄養バランスを崩すことがないようにしなくてはなりません。しかも、うどんは優秀なエネルギー源。うどんをたくさん食べて、さらにフードも普段と同じ量食べるようなことが続くと、カロリーオーバーで肥満になります。
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愛犬の手作り食に使う炭水化物源としてうどんを与えたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。うどんの主な栄養素は炭水化物なので、エネルギー補充に役立ちます。
まるまる一食、うどんを使った手作り食に挑戦してみたい!という場合は、お誕生日や季節のイベントのような日に限定した、お楽しみごはんとするのがよいでしょう。
犬の食事を毎日すべて手作り食でカバーするのは至難の業です。犬に必要な栄養は、人間とは内容も分量も異なります。毎日、犬の健康に必要な栄養を手作り食のみで過不足なくまかなうには、栄養についての詳細で専門的な知識が欠かせず、かなり難易度が高いことなのです。そのため、最近では愛犬の好物を使って総合栄養食の基準を満たすような手作り食のレシピを考えてくれるサービスもあります。毎日安心して愛犬に与えられる手作り食にチャレンジするなら、そういったものを利用してみるのもひとつですよ。
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私たちがおいしく楽しむネギの入ったうどんは、絶対に犬に取り分けて与えてはいけません。ネギをよけてうどんだけを与えれば問題ないというものでもありません。
ネギ類を犬に与えてはいけないというのは、多くの飼い主さんがご存じのことでしょう。ネギそのものだけでなく、エキスだけでも犬には危険です。犬にとってネギ類は、中毒を起こすリスクのある危険な食べ物。死に至る可能性さえあります。
犬にうどんを与えるときは、絶対にうどんだけをお湯で茹でたものにしてください。
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茹でただけのうどんは味がなくておいしくなさそうだからと、味付けしてあげたくなるかもしれませんが、犬に与えるうどんに味付けは不要です。
総合栄養食であるドッグフードを食べている愛犬であれば、犬に必要な塩分はすでにバランスよくとれているはず。うどんに醤油や出汁で味付けをすることで、塩分が過剰となっていしまうおそれがあります。
犬にうどんを与えるときには茹でて柔らかくしたものを短く切って、冷ましてからトッピングしてください。上の写真のようにまとめて茹でてカットしたら、小分けにして冷凍保存しておけば、少しずつ取り出せます。
長いままでうどんを与えると、飲み込みづらく、のどに詰まらせてしまたりむせたりするかもしれません。うどんの細長さを感じないくらいまで短くすると食べやすいでしょう。うどんは、カットしてから茹でても、茹でてからカットしてもOKです。茹でてからカットするのであれば、人間の離乳食用のうどんカッターも便利ですよ。
うどんの主な原料は小麦です。小麦アレルギーへのアレルギーのある犬には決して与えないでください。また、小麦へのアレルギーがない犬であっても、何らかのアレルギーがある犬の場合は、あらかじめかかりつけの動物病院で確認しておくことをおすすめします。
アレルギー性の疾患のない犬でも、念のためうどんをはじめて食べさせるときは少量からスタートしましょう。その後、体調に変わりがないか確認してください。うどんを与えたあとに、嘔吐や下痢、皮膚のかゆみや目の充血など、体調に異変が現れたら、早急に動物病院を受診してください。初めて与えるときは、平日の午前中で動物病院の診療時間内にしておくとよいでしょう。
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病気で療養中の犬の場合は、うどんを与える前に、念のためかかりつけの獣医師に確認しておくことをおすすめします。特に、普段療法食を食べている犬の場合には、自己判断でうどんを与えることはすすめられません。
健康を害することがないよう分量や与え方に気を付けて、愛犬においしくうどんを楽しませてあげてくださいね。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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