
犬への黒豆の与え方と5つの注意点【獣医師監修】
黒豆は犬でもおいしく食べられる食材ですが、与えるときにはいくつか注意点があります。犬への黒豆の与え方や、与えるときの注意…
基本的には、きのこは犬が食べても大丈夫だとされている食材です。しかし、大丈夫だからといって、やみくもに与えて良いというわけではありません。今回の記事では、犬にきのこを与えるときの注意点を中心に、犬へのきのこの与え方をご紹介します。
基本的には健康な犬であれば、きのこを食べても特に問題はありません。実際、ドッグフードのパッケージをチェックすると、「マッシュルーム抽出物」などと書かれているのを見かけることもありますし、手作り食の材料としても活用されることもあります。
きのこは食物繊維が豊富な食材として知られていますが、ビタミンなども豊富に含んでいます。サプリメントにきのこが使われているのを見たことものある方もいらっしゃるでしょう。
ただ、栄養豊富だからといって、きのこは犬の健康を維持するために必ずとらなくてはならない食材かというと、そうではありません。
愛犬に必要な栄養素をバランスよくとることを考えると、犬の主食としては、総合栄養食と記載のあるドッグフードをおすすめします。総合栄養食とは、適切な量のフードと水だけで、犬の健康に必要な栄養が過不足なくとれるように考えられた食品。きのこを与えすぎることで必要な量のフードが食べられない日が続くようでは、栄養バランスが崩れてしまいます。すると、かえって犬の健康を損ねてしまう可能性も。与え方には十分注意が必要です。
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きのこは食物繊維が豊富な食材です。お腹の調子を整える作用がある一方、食べる分量によっては下痢や軟便になりやすくなる愛犬もいます。
特に、持病や病気の療養中で胃腸が弱っている犬や、胃腸機能が負担を受けやすい子犬やシニア犬に与えるときには、十分注意してください。
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きのこはローカロリーな食材としても知られており、ちょっぴり太り気味の犬に与えるフードへのトッピングには向いています。とはいえ、きのこだけでおなかがいっぱいになってしまうと、必要な量のドッグフードが食べられなくなり、栄養バランスの偏りに繋がります。
きのこを与えるときには、ごくたまに、少量をドッグフードのトッピングにくわえてあげる程度にとどめることをおすすめします。体重管理が必要だからといって、きのこばかりを与えることは避けましょう。
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きのこは基本的に生食できない食べ物です。しっかり焼くか、茹でたり蒸したりして、必ず加熱してから与えます。きのこのなかで唯一生食できるきのこと言われているマッシュルームであっても、愛犬に与えるときは、念のため加熱することをおすすめします。
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愛犬にきのこを与えるときには、小さくカットするのも大事なポイントです。きのこを大きなまま与えてしまうと、のどを詰まらせてしまうリスクが高まります。また、消化不良を起こしやすくなります。
犬にきのこを与えるときには、味付けはしないようにしましょう。犬に必要な塩分は総合栄養食にすでに含まれています。余分な塩分は添加しないようにしましょう。
さらに、調味料の類には、塩分だけでなく、脂肪分が多く含まれるものもたくさんあります。脂肪分の多い食材は、カロリー過多になったり、命に係わる膵炎を起こしたりというリスクを高めます。
きのこに対するアレルギーを起こす可能性はゼロではありません。万一、皮膚をかゆがったり、目が充血する、嘔吐や下痢など、アレルギーと思われる症状が現れた場合は、与えるのをやめて動物病院を受診しましょう。
アレルギー性の疾患をはじめ、何らかの病気で治療中の愛犬や、持病のある愛犬の場合は、かかりつけの獣医師に相談してからきのこを与えましょう。
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ご存知の通り、きのこにはたくさんの種類があります。中でも、舞茸、エリンギ、しいたけなどは、私たちも日常生活の中でなじみがあり、食感や風味も分かっているため、与えやすいでしょう。
一方、えのきのような細いきのこは、歯やのどに絡まりやすく食べづらいため、避けた方がよいでしょう。
飼い主さんの住環境によっては、野生のきのこが手に入りやすいということもあるでしょう。しかし、野生のきのこを犬に与えるのはおすすめできません。
野生のきのこは、食べられるきのこと有毒のきのこの見分けが付きづらいことが多々あります。誤って食べてしまうと、愛犬の健康に害が出るおそれがあります。場合によっては命を脅かす可能性も。特に秋は自生するきのこが増える季節。散歩ルートに生えているきのこを食べさせないようにしてください。
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きのこは健康な犬であれば、基本的には食べても大丈夫な食材です。愛犬にきのこを与えるときには、加熱や大きさ、分量など与えるときの注意点を守って、安全に食べさせてあげてくださいね。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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