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<8/24追記>国内の犬で新型コロナウイルスPCR検査陽性。愛犬も検査できる?【獣医師監修】

   2020/08/24

新型コロナウイルスへの対策をしている犬

愛犬と暮らす方々に対して、新型コロナウイルスについての現状をお伝えします。

【8/24追記】愛犬への感染が不安だけど、PCR検査は受けられる?

犬へのPCR検査が推奨される状況は限られている

現状、犬への新型コロナウイルスPCR検査を受けさせることが推奨されているのは、下記の場合に限られます。

  • 飼い主が新型コロナウイルス感染者の場合
  • 新型コロナウイルスに感染者の方と愛犬が濃厚接触した場合

逆に、以下のような場合には、犬への新型コロナウイルスPCR検査の推奨はされていません。

  • 一緒に暮らす方が新型コロナウイルスに感染していない
  • 感染者と犬が濃厚な触れ合いをしていない

「不安だから…」とPCR検査をしておきたい気持ちを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、現時点では、はじめに述べた「PCR検査が推奨されている場合」に当てはまらない限りは愛犬のPCR検査を受けさせることはできないと考えておきましょう。

PCR検査とは、「検体を採取した時点で」「検体を採取した場所に」ウイルスの遺伝子が存在するかどうかを知ることができる検査です。たとえPCR検査で陰性だったとしても、一般的な日常生活を営んでいる限りは、検体を採取し終わった瞬間から新たにウイルスが付着する可能性があることも理由のひとつです。

※関連記事
東京都獣医師会 ペットの新型コロナウイルス感染症のPCR検査について

もしも新型コロナウイルスに感染した方の愛犬の体調に異変がある場合は、動物病院を受診する前に、必ず動物病院へと連絡をしてください。現状、ほとんどの動物病院では、新型コロナウイルスへの感染が確認されている方や濃厚接触者の方、そして発熱などの症状のある方が愛犬を連れていくことはできないといった感染拡大防止のための対策をとっているはずです。さらに、一般的な動物病院の多くは、防護服や隔離室の準備といった面からも、新型コロナウイルスに感染している可能性のある犬を診察することは難しいでしょう。ですから、事前に連絡することなく動物病院へと連れて行くようなことはせず、まずは動物病院に連絡をとり、対応を相談するようにお願いします。

【8/24追記】飼い主さんがPCR検査陽性で入院や宿泊療養が必要になったら…

東京都では、飼い主さんご家族が新型コロナウイルス検査で陽性と診断され、入院や宿泊療養施設での滞在や健康観察が必要となった場合には、愛犬をご家族や知人といった、お世話を頼める方にお世話をお願いするようすすめています。さらに、愛犬を預け先が見つからない場合についの相談窓口も開設されています。

なお、ペットから人への新型コロナウイルスの感染はこれまで報告されていませんが、東京都獣医師会では念のため2週間を検疫期間として、感染対策を講じた上で愛犬と接することを提案しています。

※参考記事
東京都獣医師会 ペットの新型コロナウイルス感染症のPCR検査について

※参考記事
東京都福祉保健局 新型コロナウイルス感染症による入院・宿泊療養の際のペットの飼育について

※参考記事
東京都獣医師会からのお知らせ(新型コロナウイルスについて)

【8/4更新】日本国内で新型コロナウイルスPCR検査で陽性となった犬の報告について

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は corona.jpg です

2020/8/3、日本国内ではじめて、犬における新型コロナウイルスの陽性が確認されました。 新型コロナウイルスに感染した方の飼育するペットの預かりプロジェクトを行っているアニコム ホールディングス株式会社からの発表です。

アニコムグループでは、2020年4月10日より新型コロナウイルスに感染した方の飼育するペットをお預かりするプロジェクト『#StayAnicom』を実施し、コロナウイルスの感染予防に配慮したお預かりを行うため、ペットに対するPCR検査を行ってまいりましたが、今般お預かりした2世帯の犬2頭において、「陽性」の結果が確認されましたので、公表いたします。

アニコム ホールディングス株式会社 https://www.anicom.co.jp/release/2020/200731.html

大事なことは、こちらは新型コロナウイルスに感染した方の飼育する犬に「新型コロナウイルスの遺伝子が存在しているケースがあった」という発表だという点です。

2020/8/4時点では、犬に新型コロナウイルスの感染が成立していたのかどうかはわかりません。実際、新型コロナウイルスによる何かしらの症状を起こしていたというわけでもありません。

現在、1頭については「陰性」の結果に転じ、2頭とも健康状態に大きな問題はありません。また、これらの犬2頭において新型コロナウイルスの感染が成立したかについては、明らかとなっておりません(※)。
(※)抗体検査の結果が陽性になるまでは一定の期間を要するとの報告があることから、今後、当該結果を踏まえて抗体検査を実施し、感染が成立したかの判断を行う予定です。

アニコム ホールディングス株式会社 https://www.anicom.co.jp/release/2020/200731.html

確かに、当初は「犬に新型コロナウイルスが感染することはないだろう」と考えられてきました。しかし、香港で犬への感染が疑われる報告があったこと受け、日本獣医師会では3/9時点で、「感染サイクルの主体は人ですが、感染した人と濃厚接触のあったペット動物への感染の可能性は否定できない」との見解をしめしています。

その一方で、犬→人、 犬→犬への新型コロナウイルスの感染が起こったという報告はまだありません。わかっていないことが多く、不安な気持ちになることとは思いますが、現状としてはやはり、飼い主さんご家族が新型コロナウイルスに感染しないようにすることが何より大切なのです。

また、当然のことですが、「新型コロナウイルスへの感染を拡大させるおそれがあるから」などといって犬を飼育放棄するようなことは、あってはならないことです。 ぜひ落ち着いて対応してくださいね。

今回は、PCR検査の結果「陽性」が確認されましたが、動物における新型コロナウイルスの感染の影響については、数日で「陰性」に転じるといった報告もあるため、安易な飼育放棄につながらないようにすることが重要と考えております。

アニコム ホールディングス株式会社 https://www.anicom.co.jp/release/2020/200731.html

※関連記事
犬における新型コロナウイルスの陽性を確認(アニコム ホールディングス株式会社)

※関連記事
「ペットの犬に低レベルの新型コロナウイルス感染が見られた」とする香港政府の発表について(令和2年3月9日付け日本獣医師会の見解)

※関連記事
東京都獣医師会 新型コロナウイルスQandA

愛犬の新型コロナウイルス感染が心配…動物病院に行けばいい?

答えはNOです。

もしもご家族が新型コロナウイルスに感染してしまい、愛犬にも何かしらの症状が見られる…ということであれば、受診の前に必ず動物病院へ連絡を。そもそも現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、ほとんどの動物病院では、新型コロナウイルスへの感染が確認されている方や濃厚接触者の方、そして発熱などの症状のある方が愛犬を連れていくことはできないことになっています。また、一般的に言って、動物病院の多くは、防護服や隔離室の準備といった面からも、新型コロナウイルスに感染している可能性のある犬を診察できる施設や体制、運営とはなっていないでしょう。決して事前に確認することなく動物病院を受診することのないようにお願いします。

一方、ご家族が新型コロナウイルスに感染しているわけではないけれども、愛犬への感染が心配…という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、犬への新型コロナウイルスの検査体制は整っていないのが現状です。新型コロナウイルス感染症にかかっているかどうかの検査は現時点で動物病院では受けられないものと考えておいたほうがよいでしょう。

愛犬への新型コロナウイルスの感染を防ぐには…

犬へのマスクやアルコール噴霧はNG!

愛犬への新型コロナウイルスの感染を防ぐため、人と同じようにマスクを着用させたり、アルコール消毒をしたりしなくては…などと考える方もいらっしゃるかもしれません。

たとえ、嫌がらずにマスクを着用することに成功したとしても、絶対NG。窒息のおそれがあるだけでなく、熱中症の危険性も。また、マスクを誤飲してしまうおそれもあります。

アルコール中毒や皮膚への刺激の原因になりますので、アルコールを吹きかけるのもNGです。

散歩中に感染するかも…という心配のある方は、まずは人の多い時間帯や人の多く集まる場所への散歩を避けることがとても大切です。さらに、帰宅したあとの足洗いや体拭きを丁寧してあげるとよいですね。 もちろん、飼い主さんご自身は、帰宅後の手洗いうがいをしっかり行ってください。

飼い主さんご家族の感染防止対策がとにかく大事

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は avocado-1.jpg です

愛犬への感染源として一番可能性が高いのは、飼い主さんご家族です。ですから、飼い主さんご家族が感染しないように心がけることが、愛犬を守ることにつながることを認識しておきましょう。

そのうえで、できるだけ愛犬を人込みに連れて行かないようにし、できる限り感染のリスクを減らすよう注意して過ごすことがすすめられています。この点については、私たち人間への感染リスクを抑えるための行動をもとに考えると良いかもしれません。

※関連記事
東京都獣医師会からのお知らせ(新型コロナウイルスについて)

混合ワクチンに「コロナウイルス感染症」が入っていたけど…?

実は、コロナウイルスには非常にたくさんの種類があります。もともと人や犬に、風邪や消化器症状を引き起こす原因となるウイルスのひとつもコロナウイルス。人、犬、猫など、それぞれの動物種に、色々な症状を引き起こす固有のコロナウイルスが存在しています。犬のコロナウイルス感染症については、愛犬の混合ワクチンに含まれているためにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

こういった昔から知られているコロナウイルスは基本的に、感染して病気を引き起こす相手となる動物種がそれぞれ決まっています。犬のコロナウイルス感染症が、種の壁を越えて、犬から人へと感染が成立したという報告はありませんし、その逆も報告されてはいません。

※参考記事
Can Pets Contract Coronavirus from Humans or Vice Versa?

犬のワクチン接種についてのガイドラインを発表している世界小動物獣医師会では、犬の新型コロナウイルス感染に対するワクチン接種については、一切すすめていません。

「愛犬の接種している混合ワクチンには、コロナウイルス感染症が含まれている!」という方もいらっしゃるかと思います。ところが、このワクチンが今回の新型コロナウイルスへの感染を予防するという証拠は一切ないためです。

現在、一般的に使われている犬のコロナウイルスに対するワクチンは、犬に下痢などの消化器症状を引き起こすタイプのコロナウイルスに対するワクチンです。このタイプのコロナウイルスは「アルファコロナウイルス」と呼ばれるグループに属しています。一方、今回肺炎をはじめとした呼吸器症状を引き起こす新型コロナウイルスは「ベータコロナウイルス」に属しています。つまり、同じコロナウイルスでも型が異なっているのです。

犬に使われているワクチンが新型コロナウイルスの感染を予防するという証拠は一切ありませんし、残念ながら、新型コロナウイルスによる呼吸器感染を予防するワクチンはないのが現状です。

※参考記事
世界小動物獣医師会(wsava)
the-new-coronavirus-and-companion-animals-advice-for-wsava-members

新型コロナウイルスに感染していた方との濃厚な接触後、愛犬の具合が悪くなったら…

もしも新型コロナウイルスに感染していた方と濃厚な接触をしたことが分かっている愛犬が、その後体調が悪くなったということであれば、受診前にかかりつけの動物病院へ連絡をしてください。必ず受診前に連絡を入れるようにお願いします。 獣医師と電話相談のうえで、国立感染症研究所獣医科学部に問い合わせをしてください。

※関連記事
東京都獣医師会からのお知らせ(新型コロナウイルスについて)

※参考記事
日本獣医師会 「ペットの犬に低レベルの新型コロナウイルス感染が見られた」とする香港政 府の発表について

※現状では、検査を希望して動物病院を受診しても、愛犬が新型コロナウイルスへと感染したかどうかを検査することはできません。

飼い主さんご家族の感染防御が愛犬を守ることにつながります

新型コロナウイルスの感染サイクルの主体は人です。その一方で、感染した人と濃厚接触のあった愛犬への感染については、今のところ否定はできません。 犬への感染源として、最も可能性が高いと考えられているのは、飼い主さんご家族です。 愛犬が幸せに暮らせるのも飼い主さんご家族の健康があってこそ。現時点では飼い主さんご家族がしっかりと感染防御につとめることが、愛犬を新型コロナウイルスへの感染から守るためにもっとも重要なことだということを、どうか忘れないでくださいね。

新型コロナウイルス感染症については、まだわかっていないことが多い状態です。こまめに情報を確認していき、愛犬の基本的な体調管理をしっかり行うことを心がけてお過ごしくださいね。

※参考サイト
世界小動物獣医師会
日本獣医師会
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
東京都獣医師会からのお知らせ(新型コロナウイルスについて)
UCdavis veterinary medicine
Can Pets Contract Coronavirus from Humans or Vice Versa?

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