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子犬が「待て」をいつでもできるようになる教え方【獣医師監修】

   2023/01/13

子犬への待ての教え方

子犬のしつけのひとつ、「待て」の教え方にはコツがあります。「待て」は、飛び出し事故を防いだり、公共のマナーを守ったりするために大事なしつけのひとつですので、確実にマスターする必要があります。今回は子犬が「待て」をいつでもできるようになるための教え方をご紹介。「待て」を教えたいけれど教え方が分からない……という飼い主さんは必見です!

子犬への「待て」の教え方のポイント

いつでも「待て」ができることを目指して、ステップアップさせていく

お出かけ先のように、犬にとって刺激が多くて気が散りがちな状況で「待て」をすることは子犬にとって難しいこと。でも、そんな状況でこそ「待て」のしつけは役立つものです。

自宅の慣れた環境で、ごはんを目の前にした時だけ「待て」ができるような教え方は十分ではありません。最初はもちろん、慣れた環境で練習を。できるようになってきたら、少しずつステップアップさせるようにして、色々な環境で「待て」ができるような教え方をしてあげましょう。

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STEP1 子犬に「待て」を理解させる

「待て」の教え方の最初のステップとして、子犬が2~3秒待つ練習

「何かをすること」を教える「おて」や「おすわり」と異なり、「何もしないでじっとしていること」を教える「待て」は、犬に理解させるのに少々時間がかかるかもしれません。根気よく教えてあげましょう。

「おすわり」もしくは「ふせ」と指示を出し、「いいこ」と褒めたら、そのまますぐに「待て」と言いながらごほうび(フード)を持った手をかざして1歩下がります。

そのまま、ほんの2~3秒たったらすぐに誉め言葉をかけながらご褒美を与え、「よし」や「OK」と言って子犬を自由にさせてあげましょう。

徐々に秒数を伸ばしていき、まずは5秒程度を目標に。その場で動かずにいられたら、しっかり褒めながらごほうびを与えましょう。

子犬が動きそうになったら…

子犬が動きそうになったら「待て」と教えて、すぐ近づく

もしも子犬がソワソワと動きそうになったら、もう一度「待て」と言って注意をひき、子犬の動きを止めましょう。その後すぐに「よし」で近づいて子犬を褒めてあげてください。子犬が自分から動き出す前に褒めてあげることがポイントです。

子犬は、一連の流れをすぐには理解できないかもしれません。何度も何度も繰り返し、10日~半月程度はかけるつもりで、根気よく取り組みましょう。

STEP2 「待て」で子犬から少し離れる

「待て」でゆっくり子犬との距離を伸ばしていく教え方

「待て=じっとしていること」と理解できたら、次は飼い主さんが少し離れられてもそのままじっとしていることを教えていきます。

「待て」の合図を出したら、飼い主さんはそのまま1歩後ろに下がります。

子犬がじっとしていられたら、すぐに近づいて、誉めながらご褒美のフードを与え、「よし」で自由にさせてあげてください。

急に距離をとると子犬が不安になるかもしれませんので、初めは1歩だけ離れることからスタートしましょう。できたら次は2歩、3歩……と少しずつ距離をのばしていきましょう。ゆっくり距離を伸ばしていき、ここでは、10歩ほど離れることを目標にしてください。

STEP3 時間を延ばしたり、途中で背を向けたりしてみよう

ここからは、「待て」が日常生活の色々な場面で使えるようにするために必要な教え方です。

「待て」の合図で待つ時間を少しずつ延ばしたり、飼い主さんが少し背を向けてみたりといった練習を組み合わせていってください。背を向けている時間も徐々に伸ばしていけるようにするとよいですね。

ここでも、子犬がモゾモゾしだすなど動き出しそうになったら、再度「待て」と声掛けを。「待て」を失敗させないため、子犬が動き出してしまう前に素早く近づいて褒めてあげるようにしてください。成功体験を積み重ねることがしつけでは大事なことだからです。

STEP4 「待て」を様々な状況で練習する

慣れた環境であれば「待て」が確実にできる状態になったら、次は環境を変えてもできるように教えていきましょう。

まずは家の中で部屋を変えたり、指示を出す人を変えたりしてください。家の中でテレビがついている時に練習するのもひとつです。

このようにして、まずは慣れた自宅の中での色々な状況で「待て」が確実にできるようになることを目指しましょう。その後、公園をはじめとした家の外での「待て」の練習へとステップアップしていきましょう。

環境が変わると多くの場合は注意散漫になり、「待て」が上手にできないことがほとんどです。決してしからず、根気よくしつけを進めてください。

※外で練習するときは、しっかりと子犬にリードを装着し、愛犬と周囲の人や犬の安全を確保することをくれぐれも忘れないでください。

教え方のコツ:難易度に合わせてご褒美をレベルアップ!

「待て」が成功したときのご褒美にメリハリをつける教え方

周囲が騒がしいなど、犬の気が散りやすい環境で「待て」などの指示に従うのは難しいもの。また、周囲に魅力的なものがたくさんある時に「おいで」の指示に従うことも大変難しいことです。こういった時にきちんと愛犬が指示に従えたときには、ご褒美もいつもより特別なものを与えるとよいでしょう。

ご褒美や褒め方にメリハリをつけることで、しつけの成果もぐんとアップしますよ。

もちろん、簡単な場面で成功したからといって、褒めなくていいわけではありません。成犬になってからでも、「できて当たり前」などとは考えず、少しの時間でも上手に待てたら愛犬をほめてあげることを続けましょう。このことが、いざ難易度の高い場面でも確実に「待て」を成功させる秘訣です。

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「待て」の教え方の注意点3つ

「待て」は「おすわり」ができてから

待てのしつけはおすわりができてから教える教え方

「待て」は、「おすわり」ができることが必要なしつけです。ですから、子犬が「おすわり」を確実にマスターしてから、「待て」の練習をスタートすることをおすすめします。一度に色々なしつけを進めると、子犬が混乱します。

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はじめは子犬が集中できる環境で「待て」の練習を

はじめはおもちゃなどがない場所で「待て」の練習をしましょう

「待て」に限らず子犬にしつけを行うときは、まずは子犬が集中できる環境を整えてあげることが非常に大切です。トイレを済ませて、子犬のまわりにおもちゃなど気になるものがないような静かな場所で練習しましょう。

きちんと集中できる環境で「待て」ができるようになったら、今度はまわりにおもちゃなどがあるような子犬の気が散ってしまいがちな環境でもできるように練習してください。

「待て」をした後には、絶対に叱らないで!

散歩やお出掛けで危険なところに行こうとした子犬を「待て」で制止したあとで「ダメでしょう!」などと叱ることは絶対にしてはいけません。

「『待て』で止まったら怒られた!」と勘違いしてしまうことがあるからです。

「待て」できちんと止まれたことに対して、必ず子犬を褒めるようにしてください。

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「待て」をマスターして安心の毎日を

「待て」の教え方のポイントは、いつでもできることを目指すこと。子犬のうちから「待て」がしっかりできるようになっておけば、危険を回避できたり、マナーが守れたりするため、お出かけなどの楽しみの幅もぐんと広がります。根気よく練習してみてくださいね。

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