
抱っこを嫌がる愛犬のための練習法
愛犬が抱っこを嫌がる…そんなことはありませんか?愛犬が抱っこされたり、人にたくさん触られたりすることに慣れておくことはと…
犬に「おいで」と呼んでも来ない、食べ物がないと来ない…というのはよくあるお悩みです。「おいで」で犬が飼い主のところまで来ないのには必ず理由があります。今回は、犬が「おいで」で来ない理由と対策についてです。
「おいで」が苦手なことや不快なことがはじまる合図だと思っている場合、犬は呼んでも飼い主の足元まで来ないことがあります。このパターンで非常によくあるのが、次のようなものです。
犬が苦手な歯磨きや爪切りをはじめる前にばかり「おいで」と呼んではいませんか?「おいで」で飼い主さんのそばに来たら拘束されて嫌なことをされた、という経験は、「おいで」と呼んでも来なくなる理由としてよくあるものです。
飼い主さんのそばに来た犬をいきなり拘束するのではなく、まずは優しく褒めてスキンシップや穏やかな遊びの時間。リラックスしてきたタイミングで少しずつ、必要なお手入れをしていくようにしましょう。
※関連記事
ブラッシングしようとすると噛んでくる子犬…どうしたらいい?【獣医師監修】
散歩の時、「おいで」と言いつつ飼い主さんのそばに来させるためにリードを引っ張っていませんか?これでは、愛犬にとって「おいで」は不快な言葉となり、飼い主さんのそばには来なくなってしまいます。
リードを引っ張られることは犬に強い不快感を与えます。散歩中に飼い主さんのそばにつかせる練習や家の外で「おいで」の練習をするときは、リードを引っ張るのではなく、犬にとって魅力的なフードで誘導するのが効果的。もちろんリードは装着したままで練習してください。
※関連記事
散歩で犬がリードを引っ張る癖の直し方【獣医師監修】
「おいで」で愛犬が飼い主さんのそばに来たとき、愛犬のことを褒める。それはとても大事なことです。でも、「よしよしー!!いいこいいこー!」と愛犬の頭の上から覆いかぶさるようにして褒めたり、体中をワシャワシャ―と激しくかきむしるような撫で方で褒めたりしても、犬は嬉しいと感じていないかも。
「おいで」で足元まで来た犬を褒めるときには、威圧感を与えないような、愛犬が本当に嬉しくなるような褒め方を。飼い主さんは立ったままではなく、しゃがんで愛犬の目線の高さにあわせてあげるのがよいでしょう。
※関連記事
犬の上手な褒め方とは?喜んでもらうコツ5つ【獣医師監修】
※関連記事
犬が撫でられると嬉しくなるのはどこ?【獣医師監修】
犬が「おいで」で来ない場合によくある理由が、「おいで」を叱られる前の合図と思っているから。「おいで」で愛犬を呼び戻したあと「そんなところに行ったらダメでしょ」と愛犬を叱るようでは、犬は「おいで」で飼い主のそばまで戻ることを嫌がるようになります。
※関連記事
犬に絶対してはいけない危険な叱り方4つ【獣医師監修】
「おいで」の合図で、どんな時でも飼い主さんの足元まで戻って来られるようになるには、合図とともに飼い主さんのそばに戻ってきた犬に必ず褒めてご褒美を。「おいで」と呼ばれて飼い主さんのそばに来たらいいことがある!と思えるような、魅力的なごほうびを用意しておくのがポイントです。
飼い主さんの呼びかけでそれまで気になっていたものから気をそらし、きちんと戻ってきたということに対して、しっかりと褒めてあげてください。
※関連記事
犬のしつけ効果UPのコツは褒め言葉にあり。実践必須の2STEPとは?
犬に「おいで」と呼んでも中途半端な場所までしか来ない…といった場合、犬は途中まで戻ればOKと思っているのかもしれません。「おいで」の合図の後、 中途半端な位置までしか戻ってきていない愛犬に手を伸ばしてご褒美をあげていませんか?それでは、実際に足元まで戻ってきてほしい時でも犬は中途半端な場所までしか戻って来ないでしょう。
「おいで」では、飼い主の足元まで戻ってきたときに褒めるのがポイントです。
もちろん、「おいで」の練習の最初の段階では多少手を伸ばしてご褒美を与えてもOKです。でも、徐々に飼い主さんのすぐ足元に来てからご褒美を与えるようにステップアップしていきましょう。
「おいで」の最終目標は、飼い主さんの足元にまで来た愛犬をそのまま抱っこしたり、リードをつけたりできるようになること。そのためにも、しっかりと足元に来たタイミングでご褒美を与えるようにしてください。
「おいでと呼んでも来ない」というお悩みは 、「おいで」のあとで楽しく嬉しい経験を重ねれば解消されるはずです。集中しやすい自宅からスタートして、徐々に色々な場所で練習を積み重ねて行きましょう。かくれんぼゲームのような感じで、楽しくトレーニングすると、「おいで」に良い印象を持ちやすく、おすすめですよ。
※関連記事
犬に「おいで」を教える方法【獣医師監修】
こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
愛犬が抱っこを嫌がる…そんなことはありませんか?愛犬が抱っこされたり、人にたくさん触られたりすることに慣れておくことはと…
可愛い子犬を家族に迎え、初めに取り組むしつけのひとつ、「トイレトレーニング」。基本のトイレトレーニングは、5つのステップ…
犬のしつけ方で意識するべきことは、「しつけは、犬と安全で快適に、楽しく幸せに暮らすためのもの」ということ。そのためには、…
子犬がトイレを失敗する理由がわかれば、失敗を減らすための対策は見えてきます。子犬がトイレを失敗する理由でよくあるものをひ…