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愛犬の体に装着する「マイクロチップ」。マイクロチップは、世界でひとつだけの個体識別番号が書き込まれたごく小さなカプセルで、愛犬の身分証明とも言えるものです。最近では、ペットショップやブリーダーから愛犬をお迎えするときに既にマイクロチップを挿入済みということもよくあります。しかし、このマイクロチップ、ただ装着するだけでは意味がないのです!
マイクロチップは、直径約2mm、長さ約12mmの円筒形のガラスのカプセルで包まれた小さな電子標識器具。ここには、国、メーカーコード、動物種コード、個体番号などが組み合わされた個体識別番号が書き込まれています。この個体識別番号は専用のリーダーを使って読むことができ、インターネット上のデータベースで、飼い主が登録した飼い主情報とひもづけられています。
マイクロチップは、動物病院で獣医師が愛犬の体に装着します。通常の注射針より少し太めの針のついた専用の注射器を使って、多くの場合、愛犬の肩の背中側の部分の皮膚の下に埋め込みます。費用は動物病院によって異なりますが、犬の場合は、数千円程度であることが多いようです。
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マイクロチップを装着していれば、万一、飼い主と離ればなれになっても、飼い主さんのもとへ戻ってくる可能性が高くなります。マイクロチップは首輪に装着する迷子札などと異なり、一度装着すれば半永久的に使えます。また、雨で濡れたり泥で汚れたりして読めなくなることはありませんし、首輪のようにやせてすっぽりと抜けてしまうという心配もありません。
ですから、狂犬病予防注射を接種したとに発行される鑑札と済票、飼い主さんの連作先などを首輪に装着するだけでなく、外れてしまうことのないマイクロチップも挿入しておくことがすすめられています。
マイクロチップの個体識別番号を読み取ることができるのは、マイクロチップ専用のリーダー。リーダーをマイクロチップが装着されている背中の近くにかざすことでチップに書き込まれている数字を読み取ります。最近では、全国の自治体などでこのリーダーの設置が進んできているほか、リーダーを設置している動物病院もたくさんあります。
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マイクロチップを埋め込んだだけでは、読み取った番号をデータベースに照会しても飼い主さんの情報は得られません。マイクロチップに書き込まれているのは、あくまでも個体識別のための番号のみだからです。マイクロチップから飼い主の情報を得るためには、飼い主さんが必ず登録手続きを行わなくてはならないのです。
ですから、愛犬にマイクロチップを装着しているなら、必ず飼い主さんが登録手続きを行ってください。同時に、万一に備えてマイクロチップの番号を控えておくと、より安心ですね。
マイクロチップを装着した時に、動物病院で獣医師による記入を済ませた登録申込書を受け取ってください。そこに飼い主情報(氏名、ふりがな、住所、電話番号、緊急連絡先、FAX番号、Eメール)、動物情報(名前、生年月日、性別、動物種、犬種や猫種と毛色)を記入し、登録料1,050円(2020年2月現在)を添えて日本獣医師会へ送付してください。
※参考
公益社団法人日本獣医師会
愛犬にマイクロチップが装着されているかどうかわからない時は、動物病院に相談するか、愛犬をお迎えしたときのペットショップやブリーダーに確認するとよいでしょう。
動物病院では、リーダーやレントゲンを使ってマイクロチップの有無を確認することができます。
大切な家族の一員である犬や猫の身分証明となるマイクロチップ。万一の事態に備えておくことは、飼い主さんの大切な責任です。 実際に、迷子や脱走、災害や事故で行方不明になった愛犬でも、マイクロチップの情報から速やかに飼い主さんと連絡がとれ、飼い主さんの元に戻れたという例があります。その逆に、せっかくマイクロチップが装着されていても、飼い主さんの情報が登録されていなかったために、飼い主さんに会えなかったという例もあります。マイクロチップを装着したあとは、必ず飼い主さん情報の登録を忘れないようにしてくださいね。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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