
犬のフケの原因…病気のこともある?チェックすべき点は?【自宅でできる対策も】
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愛犬が突然身体をガクガク震わせる、体を硬直させている、などのけいれん発作を起こしたら、あわててしまうのは当然です。犬がけいれん発作を起こす原因となる病気にはいくつかあります。病気によっては、こうした発作が何度も繰り返してしまうことも…。今回はけいれん発作が起きたときにしてあげたいことと、してはいけないことについてです。
犬がけいれん発作を起こすときは、ほんの数秒ガクガク震えるようなものや、後ろ足だけがピクピクするもの、数分にわたって震えたりとまったり、手足をバタつかせたりを繰り返すもの、ビーンと手足を突っ張ってしまようなものなど、様々なパターンがあります。さらに、口からたくさんの泡やよだれを出したり、無意識に排泄してしたりといったこともあります。
いざ、愛犬がこういった発作を起こしているところを目にしてしまうと、びっくりしてあわててしまうものです。すべてのことをするのは難しいかもしれませんが、ぜひ知っておいていただければと思います。
まずは、けいれん発作を起こしている愛犬と飼い主さんの安全確保を。
激しいけいれん発作を起こしているうちに犬の体の場所が動いてしまうことがよくあります。家具などが頭や体にぶつかったり、サークルの隙間に肢を挟んでしまったり、上からものが落ちてきたり、といったことがない状態にしてあげましょう。
この時、けいれん発作を起こしている愛犬の体、特に顔回りにはできるだけ触れないように気を付けてください。意識を失ったり、混乱したりしている愛犬に噛まれてしまうおそれがあります。飼い主さん自身の安全を確保することも大切です。
発作が続く時間があまりに長いと命にかかわる可能性があります。場合によっては、お薬を使って発作をとめてあげる処置をしなくてはいけません。ですから、できれば、けいれん発作が続いている時間の確認をするようにしましょう。
愛犬がけいれん発作を起こしている間、心配ですごく長く感じるかもしれません。でも実際には、1分前後~2分くらいでひとまず落ち着くこともよくあります。発作を起こした時刻を確認して、発作の続いた時間とともに記録しておきましょう。複数回の発作が起こった時には、発作の間隔も治療を行ううえで大事な情報となります。
けいれん発作を起こしている愛犬の動画を撮影しておくことができれば、診断の時に役立ちます。また、けいれん発作の最中だけでなく、発作が収まったあとの愛犬の様子も撮影しておくことができれば、こちらも診断の際の参考になります。
けいれん発作が止まらずにずっと続いている状態は命にかかわります。約3分を超えても発作が止まらない時点で、すぐに動物病院に連絡をしてください。
約5分以上経過してもけいれん発作が止まらない状態はとても危険。お薬を使って発作を抑えるなどの緊急の処置が必要ですので、大至急動物病院を受診しなくてはなりません。到着後、速やかに処置を受けられるように、あらかじめ動物病院に連絡をしておくことが大切です。
1日に2回以上のけいれん発作が起こっている状態も大変深刻です。1回の発作の持続時間が短かったとしても、24時間以内に二回目の発作が起こった場合は、すぐに動物病院に連絡して受診することをすすめます。
全身でけいれんするような発作を起こしているとき、愛犬には意識がないと考えられています。けいれん発作を落ち着かせようと顔や体をなでてあげたい気持ちになるかもしれませんが、非常に強い力で噛みつかれてしまうおそれがあり大変危険です。
けいれん発作を起こしている最中の愛犬には不用意に触れないようにしましょう。舌を噛まないように…などと、口元に手を出すこともしないようにしてください。
また、けいれん発作が落ち着いてすぐの状態も、神経が過敏になっていたり、混乱したりしていて飼い主さんであっても噛まれてしまう可能性があります。急に体に触れることはせず、優しく声掛けをしながら注意して触れるようにしてください。
さらに、けいれん発作を起こしている愛犬や、収まったあとボンヤリしている愛犬を抱きかかえるために起こそうとすることには別の危険もあります。無意識に出てきてしまうよだれやよだれの泡を吸い込んで、呼吸困難を起こしてしまうおそれがあるのです。
発作を起こしている愛犬や発作の直後の愛犬にはむやみに触ろうとせず、まずは落ち着くまで静かに様子を見守ってあげてください。
ただし、けいれん発作が5分以上続いていて止まらない状態は危険。すぐに動物病院へ行く必要があります。噛まれないよう厚手のタオルなどを使って、愛犬の体を包むように横向きに支えた状態で、そっと抱いて病院へと運んであげてください。
けいれん発作を起こしている愛犬のそばでは、まぶしい光や大きな音を避けるようにしてください。これは、こういった刺激がけいれん発作を長引かせたり、ひどくしたりするおそれがあるからです。
愛犬がけいれん発作を起こした時やそのあとは、できるだけ刺激を与えないように、静かで落ち着ける状態を保ってあげるとよいでしょう。
愛犬がけいれん発作を起こしてしまう病気には、原因のはっきりしないもの、脳に炎症や腫瘍などの病気によるものなど様々なものがあります。また、脳が原因ではなく、体のどこかに痛みがあって一時的に体を突っ張るようなけいれん発作に見えるような症状を見せる場合もあります。発作を起こす原因にあわせた治療が必要となりますので、落ち着いたように見えても、症状や時間帯を記録しておき、できるだけ早く診察を受けるようにしておきましょう。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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