
桃を犬に与える時の大事な注意点【獣医師監修】
桃は健康な犬が食べても問題のない果物です。ただし、与え方や桃の管理方法を誤ると深刻な事故の危険性があるため注意が必要です…
そばは健康な犬であれば食べても大丈夫とされる食品ですが、気を付けないといけない点がいくつかあります。今回の記事では、愛犬にそばを与えるときの注意点をご紹介します。
そばに対して、健康的なイメージを持っている方も多いかもしれませんが、そばを愛犬の主食にしたり、頻繁に与えたりすることは基本的にはおすすめできません。
犬の食事は、総合栄養食であるドッグフードをおすすめします。総合栄養食であれば、それだけで犬の健康に必要な栄養素がバランス良くとれるように作られています。健康増進を狙って追加でそばを食べさせる必要もありません。
ですから、そばを愛犬に与えるのであれば、健康増進のためというよりも、おやつやトッピングといった、たまのお楽しみとして少量与える程度にすると良いでしょう。おやつやトッピングにするのであれば、1日に必要なカロリーの10%を上限の目安に。年末年始に一緒に楽しむ際にも、あくまでもトッピングとして、そばばかりを愛犬に与えすぎることのないようにしてください。
そのほか、そばに犬が食べられる他の食材を組み合わせたレシピや献立で特別な1食を用意するのもひとつです。年末の特別な1食限定で楽しむのであれば、栄養面での大きな問題はないででしょう。
一方、毎日の食事をそばを用いた手作り食で…と考えるのはなかなか大変なことです。犬に必要な多種多様な栄養素を毎日、手作り食だけで過不足なくとるのは至難の業。なんとなくで手作り食を与えることはおすすめできません。犬に必要な栄養素を過不足なくとれるような手作り食を作るには、獣医学や栄養学の専門的な知識をもとにレシピをしっかりと考えてあげる必要があるのです。
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そばはアレルギーの原因となりうる食品ですので、十分に注意をしておく必要があります。そばへのアレルギーがない犬でも、小麦にアレルギーのある犬の場合は特に気を付ける必要があります。市販されているそばの中には、小麦粉を混ぜ合わせている商品があるからです。犬にそばを与えるのであれば、原材料のチェックは十分に行いましょう。
アレルギー性の疾患がある犬にそばを含んだ手作り食を与えたい場合は、ソバを含めた使用する予定の食材についてあらかじめかかりつけの動物病院で相談しておくほうがよいでしょう。また、そばは必ず食べなくてはいけない食材というわけではありませんので、心配であればあえて与えないようにしましょう。
犬にアレルギー反応が出た場合、皮膚のただれやかゆみ、嘔吐、下痢などを起こすことがあります。そのほか、血圧低下、不整脈、体のむくみ、呼吸困難といった命に関わるアナフィラキシーショックを起こすこともあります。いつもと様子が違うと感じることがあれば、できるだけ早く獣医師の診察を受けることをおすすめします。
そばを愛犬に初めて与える時は、万が一異常が起こった場合にすぐに受診できるよう、動物病院の診療時間内、できるだけ早い時間に少量だけ食べさせてみるようにしましょう。
年末年始は、動物病院の診療時間が通常と異なる場合があります。アレルギーの有無にかかわらず、万一に備えて診療時間の確認をしておくことをおすすめします。
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犬にそばを与えるときには、お湯で茹でたそばをそのまま愛犬用にとりわけましょう。 味付けは不要です。
また、ソバの薬味として使われることが多いネギやワサビは犬に与えないでください。中でも、ネギは犬に与えると命にかかわる中毒を起こす食材です。ネギは少量のエキスだけでも中毒を起こすおそれがありますので、一度ネギを盛りつけたあとで、愛犬用のものを取り分けることも避けてください。ネギを切ったまな板や包丁をそのまま愛犬用のそばをカットするのに使うこともしてはいけません。
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犬にソバを与えるときには、柔らかくなるまでしっかりと茹でてから、短くカットしてください。犬はそばをすすることができません。のどに詰まらせないように、短めにカットしてあげましょう。茹でるまえにハサミでカットしても、茹でたあとに包丁で刻んでもOKです。
犬はそばのような細長いものを食べ慣れていません。そのため、噛んでいるように見えてもしっかりと噛めていないことが多く、丸飲みになってしまっている可能性が高いでしょう。犬がそばを丸飲みしてしまっても胃腸に負担かかかりにくいよう、人が食べるときよりも少し長めの時間茹でて、柔らかく仕上げてあげましょう。
熱々のそばを与えてしまうと、犬が口の中に火傷を負う危険があります。茹でたあとはよく冷ましてから与えてください。与える前に、飼い主さんがそばに直接触れて、温度を確認してあげてくださいね。
そばは健康な犬であれば、飼い主さんと一緒に楽しむことができる食材です。普段療法食を食べている犬、病気療養中の犬にそばを与えたい時には、あらかじめかかりつけの動物病院で確認したうえで楽しむようにしてくださいね。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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