
犬が足をケガした時、どうすればいい?【獣医師監修】
足は犬がケガをすることの多い場所。飼い主さんがはっきりと原因を把握できている場合もあれば、気づいたら痛そうにしていた…と…
冬場に家庭内で気を付けたい事故のひとつ、やけど。ストーブやヒーター、やかんや鍋などによるやけどだけでなく、ホットカーペットやペットヒーターでの低温やけどにも注意が必要です。今回は、犬がやけどをしてしまった時の対応について紹介します。
やけどをしたらまずは患部を冷却。それは犬でも同じです。処置はできればふたりがかりで。ひとりが保定し、ひとりが冷やすことができると一番良いでしょう。やけどをした愛犬は、びっくりしたり痛かったりでナーバスになっていることも。どんなに普段おとなしい性格であっても、飼い主さんに噛みつこうとするかもしれません。飼い主さん自身がケガをすることのないように、安全を確保できる範囲で、無理をせず処置を行いましょう。
やけどをしたことがわかっていて、飼い主さん自身で処置をすることができないと判断したなら、すみやかに動物病院を受診することをおすすめします。
まずはやけどをした部分の状態を確認し、それ以上悪化させないことを考えましょう。痛くてパニックになって暴れたり逃げたりすることもありますので、スムーズに装着できるなら首輪やリードを付けておきましょう。嫌がったり暴れたりするようならば、応急処置を優先してください。
また、エリザベスカラーが家にあるなら装着しましょう。やけどをした部分をなめようとしたり、患部を確認しようとする飼い主さんに噛みついたりすることがあるからです。家にエリザベスカラーがない場合には、取り急ぎタオルで代用することも可能です。
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患部が確認できたら、すぐに冷たい水で洗い流してください。患部が被毛で見えにくかった場合でも、水でぬらすことで皮膚の状態が確認できることがあります。
皮膚の状態を確認しつつ、市販の保冷剤を凍らせたものをタオルに包んで、患部を冷やしはじめましょう。
できればやけどした部位を冷却しながら動物病院へ向かってください。冷やしながら向かうことが難しければ、いったん保冷剤で冷やしたあとで、冷たいで水で湿らせた清潔なガーゼで患部を保護し、動物病院へ向かいましょう。
やけどをした部分がこのようになっていたら、かなり重症である可能性があります。動物病院に連絡の上、すみやかに受診しましょう。
また、ホットカーペットやペットヒーターなどで起こる低温やけどでは、なんとなく赤くなっているだけにみえても、皮膚の深部に大きなダメージを受けていることも。軽症かな、などと安易には考えず、しっかりと冷やして動物病院を受診しましょう。やけどはジンジンとした痛みを伴うものです。特に犬が皮膚を噛んだり舐めたりと気にする様子を見せているようならば、ちょっと赤いだけかな、と思ってもしっかり冷やして早急に受診することをおすすめします。
やけどをした部分の確認をしたり、応急処置をしたりする時と同様、可能であればふたり以上で動物病院にむかいましょう。そうすれば、ひとりが患部を冷やしながら病院へと向かうことが可能です。
ひとりで連れて行かざるを得ないなら、クレートなどを使ってできる限り安静な状態を保ちながら連れて行ってあげてください。クレートに入れることが難しいようならば、必ず首輪とリードをつけ、常にそばにいてあげるようにしましょう。万が一、愛犬が痛みからパニックになって逃げだそうとすることがあるかもしれないからです。
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犬もやけどをしてしまうと、治療に非常に長い時間がかかったり、手術が必要になったりすることもあります。高温のものに触れてしまっておこるやけどはもちろん、気づかないうちに重症化しやすい低温やけどにも十分気を付けなくてはなりません。特に、全身が被毛に覆われている犬の場合は、やけどを自覚しにくいため、飼い主さんが気を付けて対策を取っておく必要があります。それでも万一愛犬がやけどをしてしまった時には、すぐに冷却のうえ、すみやかに動物病院を受診するようにしてくださいね。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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