
犬の生理って?「生理じゃない出血」は病気のサイン?【獣医師監修】
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犬も高齢になると認知症を起こすことがあります。ここでは、これからシニア期を迎える愛犬のために知っておきたい認知症の症状と予防についてご紹介します。
いわゆる認知症は「高齢性認知機能不全」といい、高齢の犬に発症する脳の病気です。犬が長寿になったこともあり、認知症は色々な犬種で見られますが、中でも柴犬は、遺伝的に認知症を発症しやすい犬種として知られています。
犬が認知症を発症すると、このような症状が見られます。
認知症は進行していく病気です。時には、犬が夜中に起きて吠え続けるようなこともあり、飼い主さんも疲れてしまう原因にもなってしまいます。
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認知症を防ぐためにできることを簡単に言うと、愛犬に日々できるだけ楽しい刺激を提供してあげること。年齢とともに、寝ているだけの時間が増えたり、動きが緩慢になってきたりするのは自然なことです。でもだからといって、愛犬にかまうことなく、一日中そっとしておく…というのはおすすめできません。
大きな病気がないのであれば、若い時と同じように接し、できる限りこれまでの生活に近い生活をさせてあげましょう。
このように、体が元気ならこれまで以上に積極的に楽しい経験をたくさん積ませてあげることが大切です。楽しく一緒に遊び始めたら、意外なほどにノリノリで遊んでくれたりもしますよ。
ちなみに、こういった経験をシニアになった愛犬が「楽しい!」と感じるためには、若い時から色々なところに行ったり、色々な人や犬に会ったりして、飼い主さんとたくあん遊んだりして、楽しかった!嬉しかった!という経験を積み重ねておくこともポイントです。
さらに、昔教えたけど最近やってないな…というコマンドがあるなら、そういったものをもう一度教えてあげるのもよいですね。できなくなったからといって叱るようなことは決してせず、むしろより丁寧にゆっくり教えていくようにしましょう。
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もしも愛犬に認知症かな…と思うような症状が見られたら、まずは動物病院へ相談しましょう。認知症かもしれない…と思っていた症状が実は適切な治療で治る病気だった、ということもよくあります。
また、認知症が進行することで起こる夜鳴きや徘徊は、一緒に暮らす飼い主さんにとっても大きな負担となる症状でもあります。お薬で治療ができるケースもありますし、介護についてのアドバイスを受けることもできますので、無理をせず動物病院へ相談しましょう。
年だからしょうがない…などとあきらめたり、放っておいたりされがちな犬の認知症。少しでも発症を遅らせ、また、発症したとしても進行を遅らせるためには、毎日一緒に暮らす飼い主さんが楽しく過ごす時間を作ることが大事です。もしも認知症が進行し、日々の生活で困ってしまうことが重なるときは、遠慮せず動物病院へ相談してくださいね。
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