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ドッグフードにトッピングを試したことのある方は多いのではないでしょうか。食欲アップに効果を発揮することも多いトッピングですが、与え方を間違えると愛犬の健康を害してしまうことがあります。今回はドッグフードへのトッピングの落とし穴を5つご紹介します。
毎日ドッグフードにトッピングをしている人は要注意!トッピングをすることで栄養バランスを損なってしまうおそれがあります。
愛犬のごはんの基本は「総合栄養食」と記載されているドッグフード。総合栄養食とは、水とそのドッグフードだけを決められた量与えることで、必要な栄養素が過不足なくとれるようにできているものです。つまり、総合栄養食のフードを食べるだけで栄養バランスはばっちりなはず。トッピングの量や食材によっては、せっかくばっちりだった栄養バランスを崩してしまうおそれがあるのです。
毎日同じトッピングを繰り返したり、ドッグフードが見えないくらいに山盛りのトッピングをしたりは避けましょう。あくまでメインは総合栄養食であるドッグフード。トッピングの量や回数は控えめに。
ちょっと食欲が落ちたかな?という時、食欲UPを狙いたいのであれば、ウェットフードやささみのゆで汁をほんの少量トッピングするだけでも効果的。においで食欲が刺激されて、意外なほどにパクパク食べ始めてくれますよ。毎日トッピングをするのであれば、いくつかの食材をローテーションするという方法もひとつです。
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食物へのアレルギーや結石症をはじめとした病気の治療で療法食を食べている愛犬の場合、安易にトッピングを取り入れることはできません。
栄養バランスを崩す恐れがあるだけでなく、持病に対してトッピングが悪影響を及ぼす恐れがあるからです。ほんのちょっとのトッピングでそれまでの治療が台無しになってしまうこともあります。ごはんにトッピングをしたい場合には、必ずかかりつけの動物病院の獣医師に食材やトッピング用のフードについて確認するようにしてください。
ウェットフードなどのようにカロリーの高い食材をトッピングをする時には、ドッグフードの量にも注意しなくてはなりません。いつもの量のドッグフードにトッピングをするとカロリーオーバー。それが毎日続くと、肥満となってしまいます。
トッピングをする時には、トッピングする食材のカロリーを意識しましょう。肥満とならないためにも、トッピングをした分だけドッグフードを減らすことをおすすめします。トッピングはあくまでトッピング。ドッグフードがメインであることもお忘れなく。
ドッグフードにトッピングをする時のよくある失敗が、トッピングだけ食べて「ごちそうさま」をしてしまう…というもの。 ドッグフードの上にお行儀よく乗せたトッピングだと、おいしいところだけ上手に食べてしまうんですよね…。
トッピングを上にのせただけで、「うれしい!!!」と一気にガツガツ食べてくれることもありますが、うまくいかないようなら、トッピングはドッグフードにしっかりと混ぜ込んでしまいましょう。
いつも食べていたドッグフードをトッピングしないと食べてくれなくなった…。そんな日が続くようならば、何らかの体調不良があるのかもしれません。トッピングすれば食べるから…とそのままにするのではなく、「トッピングしないと食べないのは、おかしいかも」と考えて、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。
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人が食べるために作った料理の一部を取り分けて愛犬のドッグフードにトッピングすることはおすすめできません。味が濃すぎたり、犬が食べてはいけない食材が含まれていたりすることがあるからです。人用のふりかけももちろんNGです。愛犬には愛犬専用のトッピングを用意しましょう。
犬用のミルクはトッピングとして使いやすくおすすめです。また、ウェットフードを少量だけドライフードにトッピングするのも、手軽で食も進みやすくなります。そのほか、犬用のふりかけもあります。「お腹の調子を整える」といった機能性がプラスされたふりかけも販売されていますよ。
トッピングを手作りするのであれば、野菜や鶏肉を柔らかく煮て、ごく小さくカットしたものや、そのゆで汁など。食べてはいけない食材を含まないようにし、食中毒を起こさないための配慮も忘れずに。
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愛犬にとって嬉しい食事の時間がもっと嬉しいものになるドッグフードへのトッピング。量と栄養バランスを損なわず、健康を害することのないように上手に取り入れてくださいね。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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