
愛犬と室内遊びしながらできる、簡単トレーニング【獣医師監修】
愛犬との室内遊びに飽きてきた…そんな時は、今まで教えてきたしつけを遊びに取り入れてみると、ゲーム感覚で復習できて一石二鳥…
子犬との遊び方には、ちょっとしたコツがあります。コツをつかんで遊べば、子犬の遊びへの満足度がぐんとアップして、噛みつきなどの困った行動を抑えることを覚えたり、色々なコマンドをマスターしたりもできてしまいます。今回は、楽しいだけでなく、賢い子犬に育つような遊び方のコツをご紹介します。
人の手を甘噛みしてしまう子犬と一緒に遊ぶときは、ロープ状のおもちゃを選んでひっぱりっこ遊びや追いかけっこ遊びをしましょう。
子犬の目の前で手がヒラヒラと動いていると、子犬はおもちゃよりも手に興味を持って、おもちゃではなく手を追いかけて、噛みつこうとします。ロープ状のおもちゃの一端を飼い主さんが持ち、反対側を子犬が噛むことで、子犬の口と飼い主さんの手との間に距離を保つことができるため、人の手を噛むという経験をさせずにすみます。
また、小さなおもちゃではなく、ロープ状のおもちゃを動かすほうが、まるで生きているかのように不規則にクネクネといろんな動きをするため、子犬がおもちゃを追いかける楽しさが格段にアップしますよ。
さらに、子犬が人の手を噛んだり、歯を当てたら遊びを中断してしまう、というルールを決め、必ずそのルールを守った遊び方をします。子犬の歯が人の手に当たったら、背中を向けてしまったり、立ち去ってしまったりして、少したってからもう一度「おすわり」をしてから遊びを再開しましょう。
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ロープ状のおもちゃでのひっぱりっこ遊びは、とても楽しく、子犬が興奮しやすい遊びでもあります。グルグル…とうなりはじめるようならば、ピタッと手をとめてクールダウンすることも教えてあげましょう。
子犬がうまく興奮を落ち着けることができたら、遊びを再開です。
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犬のイタズラの多くは、運動不足や遊び不足などの欲求不満が原因のひとつ。おうちの中でも「追いかけたい!つかまえたい!かじりたい!」という狩猟本能を刺激し、子犬の欲求を満たすような遊び方をしましょう。
このように、まるでおもちゃが生きているように動かすのが子犬が夢中になる遊び方のコツです。
また、追いかけっこでは、毎回飼い主さんが勝つのではなく、時々負けてあげるのもコツのひとつ。子犬が上手におもちゃをつかまえた後は、少しの時間、ゆっくりひっぱりっこ。そうすることで、子犬はまた一緒に遊びたい!という気持ちを強くもつようになりますよ。
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子犬と遊び始める前には必ず「おすわり」などの簡単な指示を出し、できたら遊ぶことを習慣づけておきましょう。子犬が自分でおもちゃをくわえて持ってきたときも、そのまま遊びはじめるのではなく合図を出してから遊びをスタート。
大好きな飼い主さんとの遊びは子犬にとって、嬉しいご褒美です。遊びの中で、飼い主さんの指示に従うとよいことがある、ということを教えてしまいましょう。
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子犬が生活に必要な合図やコマンドをゲーム感覚で覚えられるような遊び方をしてみましょう。
たとえば、ロープでのひっぱりっこ遊びでは「ちょうだい」で子犬が口にくわえているものを離す練習ができます。子犬とひっぱりこ遊びをしている途中でおもちゃをピタッととめ、「ちょうだい」と言いながらおやつを口元へ。おやつと交換するような感じで、くわえていたおもちゃを自然から口から離したら、食べ終わるのを待って、また遊びをスタート。
これができるようになったら、「ちょうだい」で何も持っていない手を近づけ、子犬が自らくわえていたおもちゃを離したら、おもちゃを隠してからご褒美のおやつを与えましょう。
これは、「とってこい遊び」や「宝探し遊び」にも応用可能です。投げたボールや、部屋の中に隠したおもちゃを飼い主さんのところまで持ってくることができたら、「ちょうだい」でご褒美のおやつと交換。このようにゲーム仕立てにすれば、楽しくコマンドが覚えられますよ。
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子犬との遊び方は、ちょっとしたコツをつかむことで、子犬はイキイキとしてやる気満々になってくれます。ぜひお試しくださいね。
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こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。
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