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はじめてますか?愛犬の命を守る熱中症対策<室内編>【獣医師監修】

   2020/05/19

愛犬と暮らすお部屋の熱中症対策は万全ですか?熱中症は夏だけの病気ではありません。気温と湿度が上がり始める梅雨前から熱中症のリスクはぐんと上がります。しっかりと対策をはじめましょう。

犬は熱中症を起こしやすい。その理由と症状

犬が熱中症を起こしやすい理由

犬は人に比べて汗腺が発達しておらず、汗をかくことによる体温調節はほとんどできません。そのかわりに、直接体を冷たいものに接したり、「パンティング」と呼ばれる、ハアハアという呼吸をしながら水分を蒸発させたりすることで体温調節をしています。

しかし、こういった犬の体温調節の効率は人よりとても低いため、体温が上がりやすく、犬は人と比べて熱中症にかかりやすいのです。

犬の熱中症の症状は?

熱中症は急激に症状が進行します。非常に緊急性が高く、速やかな処置が必要な病気です。熱中症の初期は、口を大きく開けて下を出しながら、浅くて速い苦しそうな呼吸をします。また、よだれが多くなり、口の周りがぬれてきます。熱中症が進行してくると、嘔吐や下痢をしてしまうこともあります。さらに熱中症が進行すると、意識がなくなったり、けいれん発作を起こしたりします。

また、熱中症は、軽症に見えたとしても、あとでじわじわ状態が悪化することもよくあります。症状が進行した状態で発見した場合に、速やかに体を冷やして動物病院へ急ぐ必要があることはもちろんですが、初期症状で発見した場合も体を冷やすなどの処置をして、必ず動物病院を受診してください。

室内犬のための熱中症対策。3つの基本

エアコンを適切に使用して涼しい環境づくりを

涼しい場所を提供してあげることは熱中症対策の基本中の基本です。特に5月半ばは、エアコンをつけるにはまだ早いかな…などと考えてしまいがち。すると、思った以上に室内が暑くなり、熱中症を起こしてしまうケースが多いのです。特に雨上がりの翌日でよく晴れた日は厳重な警戒が必要だと覚えておきましょう。

最近では詳細な気象情報や熱中症警戒情報といった情報が得やすくなっています。そういったものも参考にしながら、エアコンの冷房や除湿機能を積極的に利用して、部屋全体の温度を下げるようにしておきましょう。犬は人が少々寒いと感じるくらい(25℃程度)のほうが快適に過ごせるようです。湿度は50~60%を目安にしておくとよいでしょう。

また、愛犬の生活している高さは、私たちより低いため、体感温度が異なることが少なくありません。温湿度計を設置しておき、こまめに確認するようにすることをおすすめします。

もちろん、快適に感じる環境には個体差やその日の体調による違いがあります。愛犬が自らも快適な状態に調整できるように、ブランケットなどを置いた暖かいスペースも設置するなどした状態で、愛犬の様子を観察することも大切です。ちなみに、一緒にいられるときに愛犬が快適と感じる環境についてよく知っておくことは、安心な留守番にもつながりますよ。

直射日光対策もお忘れなく。遮光カーテンやすだれで日陰を作るなどの工夫をしましょう。

愛犬がいつでも好きなだけ水が飲めるようにしておく

室内にいても、愛犬の熱中症対策に水分は必須です。新鮮なお水をいつでも飲めるように用意してあげましょう。また、設置した水を愛犬が十分に飲んでいるかもまめに確認してください。

愛犬と室内遊びをしている時もこまめにクールダウンを

室内とはいえ、ついつい遊びに夢中になりすぎて愛犬の体温が上がってしまう…などということも起こります。愛犬と遊ぶ時には、適度なところでクールダウンさせる習慣をつけるようにしてください。

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【+α】愛犬が留守番をする時の室内の熱中症対策

朝晩涼しくても、外出前にエアコンを忘れずに

室内で愛犬と一緒に過ごすときと同様に、留守番中も空調管理は欠かせません。朝晩、飼い主が家を出る時に涼しかったとしてもおろそかにせず、必ずエアコンをつけて外出してください。

水は複数個所に設置

留守中に愛犬が自由に好きなだけ水が飲めるように、複数個所に水を設置しましょう。もちろん、直射日光の当たらない場所を選んでください。また、愛犬が倒してしまわない形状のボウルを用意するようにしてください。

直射日光に注意!日の向きが変わることを忘れずに!

愛犬が留守番をするサークルは、窓から遠い場所に設置することが大原則。
さらに、日中、太陽の向きがかわることで、いつのまにか直射日光がサークルにあたっている、といったことのないようにしてください。遮光カーテンやすだれもぜひ利用しましょう。

愛犬用の熱中症対策グッズの利用

愛犬が体温調節に使える、涼感マットなどの熱中症対策グッズが多数販売されています。そういったものも取り入れるとよいでしょう。ただし、留守中に愛犬が噛んだり遊んだりして破壊してしまうことのないものを選んでください。

留守番させている室内の日中の様子を知っておこう

仕事などで日中、長時間の留守番をさせることになる場合は、愛犬の生活環境が日中どのようになっているかを正しく知っておく必要があります。

最近では、気温や湿度の変化を記録できるアプリなどもあります。愛犬の熱中症対策として、空調管理などの環境整備に役立てましょう。

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【要チェック】室内の熱中症対策の落とし穴

曇りや雨で湿度の高い日も熱中症リスク大!

気温がそれほど高くなくても、湿度が高い日は愛犬が熱中症にかかるリスクが高いので厳重に警戒を。雨だからと窓を閉め切ってしまうことで室内の湿度が高くなると、犬がパンティングをした時の水分蒸発がしにくくなります。すると、犬の体温調節の効率は一気ににダウン。熱中症のリスクが高まるのです。

夏になる前の5月~6月も熱中症リスク大

本格的な夏が到来する前の時期は、体がまだ暑さに慣れていません。実はこの時期は、熱中症にかかる愛犬が大変多い時期でもあるのです。必ず本格的な夏が始まる前に愛犬の熱中症対策を始めましょう。

留守番中にエアコンが止まってしまうことも…

人感センサーが搭載されているエアコンには要注意。人感センサーは犬には反応しないことが多く、留守中に自動で電源が切れてしまうことがあります。外出前に設定の確認を必ず行ってください。

また、時には、ゲリラ豪雨などの影響で停電してしまうこともあります。すると、エアコンの電源が切れてしまい、室内が非常に蒸し暑くなってしまうことも…。

愛犬に留守番をさせる時には、何重もの熱中症対策を。エアコンをかけるだけでなく、ペットボトルに入れた水を凍らせてタオルを巻いておく、水を何か所も用意するなどの対策を習慣づけましょう。

【知っておいて!】熱中症予防の保冷剤の危険性

気を付けなくてはならないのはジェルタイプ保冷剤。愛犬が涼をとるのにとても便利なので活用している方も多いでしょう。

しかし、このタイプの保冷剤を留守番中の熱中症対策として使用することは実はおすすめできません。 犬が保冷剤をかじったり踏んだり、爪でひっかいたりしているうちに、破れて保冷剤の中身がでてしまうと大変危険なのです。

ジェルタイプの保冷剤の中には、「エチレングリコール」という物質が含まれているものがあります。これを犬が舐めてしまうと、きわめて深刻な中毒を起こしてしまうのです。速やかに緊急処置を行わなければ死亡してしまうこともあります。

保冷剤を使うときは、成分をしっかり確認してください。また、決して愛犬から目を離さないようにしてください。留守番中に愛犬が涼をとるためのアイテムとしては、水を入れたペットボトルを凍らせたものを使うとよいでしょう。

留守番が苦手な犬は熱中症対策をしていてもリスク大

熱中症対策をしっかりしていざ外出してみたけれど、不安になった愛犬がずっと吠えている…なんてことはありませんか。留守中に不安から吠えたり、動き回ったりし続けてしまう愛犬の場合、留守番中静かに眠って待っていられる愛犬よりも熱中症のリスクは上がってしまいます。

留守の間、少しでも落ち着いて待っていられるように、ごくごく短い時間の留守番から練習を重ねましょう。帰宅時に、トイレ以外の場所で排泄していたり、ペットシーツを破いていたり…などといった不安からくる行動がある場合は危険信号。留守番時間を短くする、もしくはペットカメラなどを利用して、落ち着いていられない様子ならば帰宅する、などの対応を考えておかなくてはなりません。

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室内でも愛犬の熱中症対策を忘れずに

熱中症は、飼い主が気を付ければ防げる病気です。まだ夏が来ていないから、室内だから、といった油断は禁物。愛犬が苦しい思いをしなくても済むように、しっかり熱中症対策をしてあげましょう。

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