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<いい歯の日>愛犬が歯磨きを嫌がる。その理由と対処法【獣医師監修】

   2019/11/08

歯磨きを嫌がる犬

愛犬に歯磨きを嫌がる…なんてお困りではありませんか。犬にも歯磨きやデンタルケアは必要。万病のもとである歯周病は、予防がとても大事です。でも、愛犬が歯磨きを嫌がるようでは、お互いにとって歯磨きの時間が苦痛なものとなり、毎日続けることが大変になってしまいますよね。今回は愛犬が歯磨きが嫌がる理由とその対処法ついてご紹介します。

①歯磨きに慣れていない・嫌な経験をしたことがあるために嫌がる場合

歯磨きに慣れていないために嫌がる犬

本来犬は、口元を触られることを嫌がることがほとんどです。ですから、口の中に歯ブラシという道具を入れられる行為を最初から快く受け入れることが難しいのは当たり前といってよいでしょう。また、これまで無理やり歯磨きをしてきたことで、歯磨きそのものに嫌な印象を持っている場合も、歯磨きを嫌がって当然です。

こういった愛犬たちが歯磨きを上手に受け入れられるようになるには、きちんと段階を踏んだトレーニングが必要です。愛犬が歯磨きに嫌な印象を持っていて嫌がる場合は、なおさらゆっくり時間をかけて練習を重ねていかなくてはならないと考えておきましょう。

歯磨きを快く受け入れられない状態の愛犬に無理やり歯磨きするのは絶対NG。ますます歯磨きが嫌いになってしまうだけでなく、やがて、口元や顔回りを触られることも嫌がり、噛みつきなどの問題に発展するおそれもあります。

歯磨きを嫌がる犬のためのトレーニングはとにかく慎重に

口元を触られることを受け入れられるようになるトレーニングからのスタートです。歯磨きができない間は、歯磨きガムなどを活用して、少しでも歯垢が蓄積しにくくしておきましょう。

まず、ごほうびのおやつを使って、やさしく口元や唇を触る練習を約1週間。はじめは片手でごほうびを食べさせながら唇に触れるだけでも合格。褒めながら口を触る練習へうつりましょう。触らせてくれたらすぐに小さなご褒美の食べ物を。触られたときに顔をそむけたり、飼い主さんの手に甘噛みしようとしてきたりする間はまだ触られることを嫌がっているということ。暴れたりしなかったとしても、我慢をしている状態だと考えて。もっと快く受け入れられるようになるまで練習を継続してくださいね。

歯磨きを嫌がるので口を触る練習をする犬

口元を触られることを受け入れられるようになったら、やさしく唇をめくって歯を触る練習。知育玩具にいれたフードを片手に持ち、そちらに気を取られている間にしてもOKです。ここでは、撫でるように優しく歯にタッチするだけにしてください。できたらご褒美の食べ物を。これも最低1週間続けましょう。それも大丈夫になったら、同様に、湿らせたガーゼで歯を触る練習を最低1週間、次に歯ブラシで優しく歯に触れるだけ、という練習を約1週間といった具合に少しずつ少しずつ進めていってくださいね。

ここまでできるようになればやっと、歯を磨く練習です。ゴシゴシ力任せに磨くのではなく、手の力を抜いて優しく触れるように。犬歯から始めるとやりやすいでしょう。すぐそばに小さなご褒美の食べ物をいくつも用意しておきひとつの歯を磨くたびにご褒美の食べ物を与えましょう。 痛みや不快な思いを与えないことを強く意識してくださいね。

歯磨きを嫌がるので歯ブラシの練習をしている犬

ごほうびを食べながら歯磨きするの?と思うかもれませんが大丈夫。また、 一日ですべて磨こうとしなくても、磨き残しは翌日磨けば大丈夫です。それは、歯垢が歯石になるのには3日ほどかかるから。「3日以内に歯についた汚れがとれて、リセットされれば合格」と考え、歯磨きに対するハードルを下げて取り組みましょう。忘れてはいけないポイントは、歯磨きのトレーニングの目的は、「歯をきれいにすること」ではなく、「歯磨きを受け入れられるようになること」。毎日嫌がらずに受け入れてもらうためには、お互いに無理をしないことが大事です。

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②歯磨きが痛いから嫌がる場合

歯周病で歯肉が痛くて歯磨きを嫌がる犬

歯ブラシやガーゼを軽く当てただけで嫌がる時は、歯周病で痛みを感じている、ということも考えられます。口元を触らせてくれるようなら、出血や歯肉の腫れ、歯石の貯留がないかチェックしましょう。口臭についても同時に確認を。口元を触るのもいやがるようならば、口臭だけでも必ず確認を。

歯肉の出血や腫れ、歯石の貯留や口臭がある場合は、歯周病の疑いが。無理やり歯ブラシをあてようとはせずに、拭けるようならガーゼで優しく拭く程度にとどめて、 早めにかかりつけの動物病院で診察を受けましょう。 嫌がる愛犬の口を無理やり触って無理やり歯磨きする、なんてことは決してしないでください。

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犬の歯磨きは無理をしない!が大原則

歯磨きに慣れていない犬が歯磨きを嫌がるのは当たり前。とても時間はかかりますが、じっくりトレーニングをすることで、結果的には歯磨きをうまく受け入れられるようになり、飼い主さんと愛犬はストレスから解放されます。歯磨きは生涯続けなくてはならいケア。嫌がっている愛犬と格闘してまで歯磨きをしようとはせず、気長にトレーニングに取り組んでくださいね。もちろん、歯周病かもしれないと感じたら、早期治療が大切です。先延ばしにはしないでかかりつけの動物病院を受診してください。

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