
子犬の耳掃除、いつからはじめるのが正解?嫌いにならない方法は?
愛犬の耳掃除はいつからできるのでしょうか。動物病院でも耳掃除をしてもらうことはできますが、できれば自宅でも愛犬の耳のケア…
歯磨きが苦手な犬への歯磨きには練習方法にコツがあります。今回は愛犬が歯磨きが苦手な犬のための練習のコツついてご紹介します。
歯磨きが苦手な犬への歯磨きの練習のコツの一つ目が、「口に痛みがない状態で歯磨きをする」ということがあります。これは非常に大事なことです。愛犬が歯磨きを嫌がる時には、必ず最初に口の中に痛みがないか確認をしてください。
こういった状態のときには、歯周病などの口の中の病気で痛みを感じているのかもしれません。無理やり歯磨きしようとはせず、早めにかかりつけの動物病院で診察を受けましょう。
痛がる愛犬の口を無理やり触って歯磨きしても、歯周病などの病気がよくならないどころか、愛犬はますます口を触られるのが嫌いになります。時には、口の近くに手を近づけるだけで噛みつこうとするようになることも。歯磨きの練習は歯周病を治療して、痛みがなくなってから、仕切り直してはじめましょう。
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歯磨き苦手な犬への克服方法のコツは、とにかく焦らない事。きちんと段階を踏んで時間をかけてトレーニングすることが必要です。特に、愛犬が歯磨きに嫌な印象を持っている場合には、なおさらゆっくり時間をかけて練習を重ねなくてはなりません。
嫌がる犬に無理強いをして歯磨きに慣れることはありません。ますます歯磨きが嫌いになるだけでなく、やがて、口元や顔回りを触られることも嫌がり、噛みつきなどの問題に発展するおそれもあります。
まず、好物の食べ物を使いながら、やさしく口元や唇を触るだけの練習を約1週間しましょう。はじめは片手で知育玩具やガムのように食べるのに時間がかかるものを食べさせながら、唇に一瞬触れるだけでも合格です。
次に、ご褒美を食べていない状態で口元を触る練習。触らせてくれたらすぐに小さなご褒美の食べ物を。顔をそむけたり、飼い主さんの手に甘噛みしようとしてきたりする間はまだ触られることを嫌がっているということ。我慢をしている状態だと考え、もっと快く受け入れられるようになるまで、おやつを食べさせながら触る練習を継続してください。
口元を触られることを受け入れられるようになったら、やさしく唇をめくって歯を触る練習。知育玩具にいれたフードを片手に持ち、そちらに気を取られている間に歯に触ります。撫でるように優しく歯にタッチするだけにしてください。できたらご褒美の食べ物を。これも最低1週間続けましょう。
大好物の食べもの食べながら歯磨きするの?と思うかもれませんが大丈夫。それは、歯垢が歯石になるのには3日ほどかかるから。「3日以内に歯についた汚れがとれて、リセットされれば合格」と考え、歯磨きに対するハードルを下げて取り組みましょう。
忘れてはいけないポイントは、歯磨きのトレーニングの目的は、「歯をきれいにすること」というよりも、「歯磨きを受け入れられるようになること」。毎日嫌がらずに受け入れてもらうため、お互いに無理をしないことが大事です。
歯を指で触られることに抵抗がなくなったら、湿らせたガーゼを使って歯を触る練習を最低1週間しましょう。次に歯ブラシで優しく歯に触れるだけ、という練習を約1週間。焦らず少しずつ少しずつ進めていってくださいね。ガーゼや歯ブラシに好物のウェットフードの汁や好みのデンタルジェルをつけて行うと嫌がりにくいでしょう。
ここまでできるようになれば、いよいよ歯を磨く練習です。ゴシゴシ磨くのではなく、手の力を抜いて優しく触れるように。犬歯から始めるとやりやすいでしょう。痛みを与えないことを強く意識してください。ここでも、好みの味の着いたフードの汁やデンタルジェルを活用します。
さらに、手元に小さなご褒美の食べ物をいくつも用意しておき、ひとつの歯を磨くたびに「上手だね」と褒めてご褒美の食べ物を与えましょう。
毎日少しずつ練習することも大事なコツです。これは、歯磨きに慣らすためでもありますし、犬が嫌がる前のタイミングで歯磨きを切り上げることができるようにするためでもあります。歯磨きに嫌な印象を持たせないため、全ての歯を磨けていなくても、犬が飽きていやがる前のタイミングで、しっかり褒めて練習を切り上げましょう。
歯についた歯垢が歯磨きでとれないような歯石になるのには、3日ほどかかるとわれています。ですから、今日できなかったところは明日は磨くようにして、数日かけて全体の歯垢をきれいにすることができればOKと考えておきましょう。
全体の歯磨きが難しいようならば、歯磨きガムを活用して、少しでも歯垢が蓄積しにくくしておくのもひとつです。
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歯磨きは生涯続けなくてはならいケア。嫌がっている愛犬と格闘してまで歯磨きをしようとはせず、気長にトレーニングに取り組んでくださいね。歯周病かもしれないと感じた時には、早期治療が大切です。先延ばしにはせずに、かかりつけの動物病院を受診してください。
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東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、神奈川県大和市にある山口獣医科病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。
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