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犬のグルーミングって何?方法は?【基礎知識】

   2019/05/10

犬の「グルーミング」とは、頭のてっぺんから足の先まで、被毛を含めた愛犬の体全体をケアすること全般を指す言葉です。いわば愛犬のボディケア。愛犬がどんな犬種で、そして何歳であったとしても、私たち飼い主が愛犬のためにするべき日々のお手入れ、「グルーミング」。では、グルーミングはどのような方法で行い、またそのためには、どのような道具が必要で、そしてどの程度の頻度で行えばいいいのでしょうか。今回は、初心者さんのためのグルーミングの基礎知識をまとめました。

犬のグルーミング=愛犬の体を整えること

グルーミングが必要な犬

愛犬のためにしてあげたい、3つの基本のグルーミング

グルーミングとは、愛犬の体を清潔に整えるためのケア。その基本は

  • ブラッシング
  • シャンプー
  • 体の手入れ

の3つ。子犬からシニア犬まで、どんな犬種であっても、愛犬の一生涯にわたって必要です。

犬のグルーミングの4つの効果

グルーミングの効果は、単に体が清潔になることだけではありません。

  • 愛犬の外観が美しく整う
  • 体を清潔に保つことが病気の予防につながる
  • 愛犬の全身に直接触ることで、体の不調や皮膚の異常を発見しやすい
  • 飼い主と愛犬の楽しいコミュニケーションの時間

愛犬の体を美しく清潔に保ち、また、健康を維持するために大切なグルーミング。毎日楽しく行うことによって、愛犬との絆を深めることにもつながります。
なにかと忙しい現代人にとって、愛犬とふれあう時間はともすれば短くなりがち。だからこそ、楽しくコミュニケーションをとりながら愛犬の体の調子をダイレクトに感じられるグルーミングの時間はとても重要なのです。

犬のグルーミングの基本!ブラッシング

基本のグルーミングである犬のブラッシング

ブラッシングは毎日行うグルーミング!

犬をグルーミングするうえで、ブラッシングは基本中の基本。抜け毛だけではなく汚れも落とすことができますし、体臭も軽減されます。そんなブラッシングは短時間でも「毎日」行うことがおすすめ。
たまにしかブラッシングを行わないことで抜け毛の処理が大変になってしまうことが少なくありません。逆に、少しずつでもこまめにかけていれば、思いのほか手間はかからないものですよ。

ブラッシングにはマッサージ効果も期待できるため、スムースコートの犬も毎日ブラッシングしてあげましょう。

愛犬の被毛に適したブラシを選びましょう

犬のグルーミングに使う道具

ブラシと一口に言っても、その種類は色々。

  • ピンブラシ
    台座にピンが並んだブラシ。皮膚を傷つけないようピンの先端に小さなボールがついている。
  • スリッカーブラシ
    台座に先端が折れ曲がった針金のようなピンがびっしりと並んでいる。アンダーコートの抜け毛を取り除くことや、からまった被毛や毛玉をほぐすのに有効。
  • ラバーブラシ
    全体がゴム製のため、短毛種にも安全に使用できる。抜け毛やホコリを取り除く効果が高く、マッサージ効果も。
  • 獣毛ブラシ
    豚の毛が主流。最後の仕上げで被毛に艶を出す目的で使われる。
  • コーム(クシ)
    主には最後の仕上げで被毛全体や細かい部分を整える目的で使われる。

ブラシ類のすべてを揃えておく必要はありませんが、抜け毛やホコリを落とすブラシと、もう一種類ぐらいは用意しておきたいところ。ところがペット用品売場には様々な商品が並んでいて、どれを選べばいいのかわからなくなることも。
もしも選択に迷ったら、とりあえずはピンブラシを。そして二つ目は被毛に合わせたブラシを選びましょう。

※犬のブラッシングについてはこちらの記事でご紹介しています。
「そこは嫌…!」ブラッシングを嫌がる犬、苦手部位の克服方法とは?
【犬に優しいブラッシング】成功のための3つの秘訣と基本の方法

シャンプーも大事なグルーミング

大事なグルーミングのひとつである犬のシャンプー

犬のシャンプーは月に1~2回のグルーミング

ブラッシングだけでは落としきれない体の汚れや体臭にはシャンプーが有効。しかし、シャンプーの頻度は月に1~2回までにとどめておきましょう。

シャンプーのし過ぎは犬の皮膚から必要な皮脂まで取り除き、皮膚トラブルの原因に。さらには濡れることで体温が奪われてしまい、体調を大きく崩すことも。特に子犬やシニア犬は体調が不安定になりやすいため注意が必要です。

シャンプーは体調の良い日を選んで行うをおすすめします。また、皮膚トラブルなどでシャンプーを用いた治療を行っている場合には必ず獣医師の指示に従ったタイミングでシャンプーをするようにしてくださいね。

シャンプー剤は愛犬に合わせたものを選びましょう

シャンプーは必ず愛犬に合わせた犬用のものを用意しましょう。人間用のシャンプーは刺激が強すぎるため、皮膚トラブルの原因になります。

皮膚の状態や季節によってシャンプーを適切に選んであげることは、フケやかゆみなどの皮膚トラブルを防ぎ、皮膚や被毛の健康につながります。最近では犬用シャンプーにも様々な種類がありますので、一度動物病院で相談してみるとよいでしょう。

シャンプーはブラッシングをしてから

汚れたままシャンプーを始めると、泡立てに時間がかかるだけでなく、必要以上にシャンプー液を使うためにすすぎにも時間がかかってしまいます。

シャンプーはできるだけ短時間で済ませてあげたいグルーミング。愛犬に余計なストレスを与えないためにも、まずはしっかりブラッシングをして、シャンプー前にできるだけ汚れや抜け毛を取り除いておきましょう。

※シャンプーについてはこちらの記事でご紹介しています。
愛犬のはじめてのシャンプー、大事な3つのポイントと上手な進め方
子犬のシャンプー、いつからOK?はじめて全身をシャンプーする前にしておくことは?

体の各部位のお手入れも大切なグルーミング

歯磨き(毎日)

毎日行うグルーミングの歯磨き

犬は虫歯にはなりにくい反面、歯石ができやすく、歯周病にかかりやすいことが知られています。
歯周病が悪化すると、歯周病の原因となっている細菌が血中に入ることで深刻な病気の元になることがあります。とはいえ、最初からすべての歯を磨くのは難しいもの。少しずつでもいいので毎日歯磨きを行うことで歯周病を防ぎ、愛犬の健康を守りましょう。

※愛犬の歯磨きについてはこちらの記事でご紹介しています。
【獣医師監修】子犬が歯磨きを嫌がらないようになるコツとは?!
歯磨きが大変な方必見!犬の歯磨きが楽になる「頻度」とは?

目と口の周りのケア(毎日)

目と口の周りを毎日きれいに拭いていると、目の周りや口の周りの皮膚の炎症や、涙焼け、口の周りの被毛の着色をかなり防ぐことができます。ただし、目の周囲を拭く際には眼球に触れないよう注意してください。ティッシュペーパーを折りたたんで使う際には、角が眼球に当たらないように細心の注意を払ってください。

爪切り(伸びてきたらこまめに)

こまめに行うグルーミングの爪切り

爪切りを先延ばしにしていると、爪が折れてケガをしたり、転倒の原因になったりします。散歩をすることで爪が削れ、あまり伸びない犬もいますが、爪が伸びやすい愛犬の場合には、こまめに爪切りをしてあげましょう。

フローリングなどを歩いたときにカチャカチャと爪が床にあたる音がする場合は伸びすぎの可能性が。早めに爪切りをしてあげることをおすすめします。

ただし、嫌がる犬の爪を無理に切ろうとするのはご法度。
ストレスになるばかりか、切りそこなって怪我をさせてしまう危険性もあります。爪切りは難易度の高いグルーミングであるため、はじめのうちは自宅で行うことはおすすめできません。動物病院やトリミングサロンを利用することをおすすめします。

足の裏や指の毛の処理(伸びてきたらこまめに)

長毛犬種は足の裏の毛が伸びると肉球が隠れてしまい、滑りやすくなって危険。伸びてきたらこまめにカットしましょう。
また、爪切り前に指の毛をカットしておくと、爪がよく見えるようになるので爪切りがしやすくなります。

愛犬が足先を触られることに慣れていない場合には、足裏の毛の処理を自宅で行うことは難しいでしょう。爪切りと同様、動物病院やトリミングサロンで処理してもらうとよいでしょう。

耳のケア(1週間に1回程度)

コットンにイヤークリーナーをふくませて、そっと拭いてください。耳の奥の汚れが気になるからと、綿棒を使うのは危険。かえって汚れを耳の奥に押し込んでしまうこともあるため、気になる場合はかかりつけの獣医師に相談してください。

※愛犬の耳掃除については、こちらの記事でご紹介しています。
耳掃除で子犬と格闘しないため…早い時期からしておきたいコトとは?!【NG例も紹介!】

犬のグルーミングを苦手にさせない3つのコツ

グルーミングが苦手にならなかった犬

グルーミングで嫌な思いをすると、犬はなかなか忘れてくません。後から慣らそうにも、そう簡単にはいかなくなるのです。だからこそ、愛犬がグルーミングを嫌いにならないように配慮してあげることが大切。

①グルーミング中はとにかく嫌な思いをさせない

ブラッシングの最中に、無理に毛を引っ張って痛い思いをさせる。長時間体を拘束してシャンプーをする。こういった行為は、飼い主さんはきれいにしてあげたい一心でも、犬にしてみればストレスそのもの。

グルーミングの最中は終始楽しい雰囲気で。飼い主さんもついつい一生懸命になりがちですが、ぜひリラックスして。何事もしつこくするのは禁物です。

②苦手なグルーミングは段階を踏んで少しずつ

まずは体中をくまなく触られる練習から。次にブラシなどの道具が怖いものではないことを教えてあげましょう。

グルーミングに慣れる練習から行う犬

いきなり完璧にグルーミングをするなんてムリ。
特に爪切りやバリカンを使った毛のカットは、体を固定されたり、足先を触られたり、慣れない音がしたりするうえに、適切に行わなければ怪我をしてしまうこともある、非常に難易度の高いグルーミング。早い段階から自宅で行うことはおすすめできません。はじめのうちは、動物病院やトリミングサロンへお願いしたほうがよいでしょう。愛犬が足先を含めた体中を触られることに慣れ、シャンプーやブラッシングなどがしっかりとできるようになってから、少しずつ練習しましょう。

③ごほうびを使って楽しく。良い印象でグルーミングを終わらせて。

良いイメージ作りにご褒美は欠かせません。作業をしながらご褒美をあげるには、二人がかりで行うのがベスト。
一人がグルーミングをしている間、もう一人はご褒美のフードを少しずつ食べさせます。

一人でグルーミングを行う場合には、オヤツを詰めたコングなどの知育玩具が便利。グルーミングの最中に愛犬が夢中になるものをご褒美にしましょう。慣れてきたら片手でおやつを食べさせながら行うこともできるでしょう。

ごほうびを使ってグルーミングの練習をする犬

愛犬が食べ終わる前にグルーミングを終えてしまうことも大切です。グルーミングが終わったら、ほめながら愛犬が撫でられて喜ぶ場所をなでてあげ、残りのご褒美を食べさせてあげましょう。グルーミングのあとに嫌な印象を残さないようにすれば、次のグルーミングもいやがらずに受け入れてくれるようになってくるはずです。

愛犬のグルーミング、毎日楽しみながら行おう

愛犬のグルーミングは、毎日のこと。無理強いを続けて愛犬がグルーミング嫌いになってしまうと、愛犬と飼い主双方の大きなストレスになってしまうことも。最初から完璧にしなくても大丈夫ですので、ごほうびを上手に使いながら、無理せず少しずつ慣らしていきましょう。苦手な気持ちや嫌な経験が蓄積されてしまうと、克服するのもだんだん難しくなっていきます。うまくいかなかったら、ぜひ早い段階でかかりつけの動物病院やペットサロンに相談してみてくださいね。

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