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犬の伏せの教え方。4STEPでしっかりマスター

   2019/04/04

「伏せ」は興奮している犬を落ち着かせるために使えるしつけのひとつ。当然、ただの芸などではなく、「待て」やクレートトレーニングにもつながる基本のしつけでもあります。「おすわり」と比べて教えるのに苦労するという声もある「伏せ」のしつけですが、どんな状況でも確実にできるようにマスターしておきましょう。ここでは、基本を押さえてしっかりマスターできる「伏せ」の教え方をご紹介します。

「伏せ」の教え方の目標は?

伏せの目標は自らフセをしてリラックスすること

「伏せ」の目標は、どんな状況でも「フセ」の合図とともに自ら肘とおなかをつけた状態 姿勢をとることができること。

さらに、「伏せ」の姿勢のままでリラックスできるようになれば理想的です。

おやつの前で一瞬お腹を床に付けるだけでは不十分。
本当に使える「伏せ」とは、どんなシチュエーションでも「伏せ」の合図でフセをして落ち着けるようになることなのです。

伏せの教え方①伏せの姿勢を教える

まずは、「伏せ」の姿勢を教えましょう。
教え方のポイントは、「おすわり」などの教え方と同様、「伏せ」の姿勢をすることでいいことがあると教えてあげ、犬が自ら伏せの姿勢をとるようにしてあげることです。「伏せ」という言葉はこの段階では必要ありません。

「伏せ」の姿勢は「おすわり」からスタート

「伏せ」は「おすわり」の姿勢からはじめるのがおすすめです。まずは愛犬に「おすわり」の指示を出し、「おすわり」の姿勢から始めましょう。

伏せのしつけは、お座りからスタートすると教えやすい

※「おすわり」の教え方はこちらの記事でご紹介しています。
犬のおすわりの教え方。確実にマスターするための4STEP

おすわりをした犬の鼻先に食べ物をもった手を近づけ、においをかがせます。その後、食べ物を持った手を鼻先からそのまま下へとまっすぐ、床につくまで移動させてください。

犬が食べ物を持った手を追って下を向いたら、今度は床に沿って犬の前方へと食べ物を持った手を移動させていきます。Lの字を書くイメージです。

Lの字を書くイメージで「伏せ」の姿勢へと誘導する

犬が食べ物を追って姿勢を低くし、肘とおなかを床につけて「伏せ」の姿勢になったタイミングですぐに「いい子」と誉め言葉をかけて、手に持ったご褒美の食べ物を与えてください。

犬が自ら「伏せ」の姿勢になるように

「伏せ」の姿勢の教え方で大事なことは、犬が自ら「伏せ」の姿勢になるように、食べ物を持った手を少しずつ移動させること。
手だけをさっさと動かしてしまっては、犬がついていくことができず、意味がありません。食べ物を追って犬が姿勢を変えるペースをよく見ながら、手を動かす速さを調節してください。

また、無理やりおさえつけたり、お座りをしている犬の前足を前に引っ張ったり、して「伏せ」の姿勢をとらせることは絶対にしないでください

偶然「伏せ」をした時は大チャンス!

「伏せ」の練習中以外の普段の生活の中でもたまたま犬が伏せをする瞬間、ありますよね。
そんなときに「上手!」などと褒めてあげると、犬は「伏せ」の姿勢が好きになるので、さらに効果的です。

練習中以外でもフセをしたら褒める

伏せの教え方②「伏せ」という言葉を教える

犬が「伏せ」のポーズをとることができるようになってきたら、今度は「伏せ」という言葉を教えていきましょう。

「伏せ」と言いながら、「教え方①」の時とおなじように食べ物をもった手を犬の鼻先から動かしていき、「伏せ」の姿勢へと誘導してください。犬が「伏せ」の姿勢になったら、タイミングよくご褒美を与えることを繰り返しましょう。

「伏せ」と言いながら食べ物で誘導

伏せの教え方③言葉だけでできるようになろう

「教え方②」までの練習を繰り返すことで、だんだん言葉だけでも「伏せ」ができるようになってくるはずです。

食べ物で誘導することなく、「伏せ」という言葉だけで「伏せ」の姿勢をとれたらすぐにご褒美をあげてください。ご褒美はタイミングが非常に大事。成功したら、犬を待たせることなく即座に食べさせられるように、必ず手元に用意しておいてください

※しつけの成功は褒め方次第。褒めることの効果を最大限に引き出すコツはタイミングの他に何がある?
愛犬の上手な褒め方のコツ5つ!ハッピーでイキイキした愛犬に育てよう!

言葉だけだと伏せができない時は…

言葉だけでの伏せが難しい場合は、何も持っていない方の手でヒントを出す

「食べ物で誘導しないと伏せができない」というのはよくあること。そんな時は、ご褒美の食べ物を持った手を隠しておき、何も持っていない方の手で「教え方②」のように動かしてヒントを与えてみてください。
うまく「伏せ」ができたらしっかり褒めて、すぐに反対側の手に持ったご褒美の食べ物を食べさせてあげてください。

食べ物を持っていない手でヒントを出してもうまくいかない場合は、「教え方②」に戻って再度練習をしましょう。

「伏せ」の教え方④どんな状況でもできるように

食事の前しか「伏せ」ができない、おやつを持っていいないと伏せができない…なんてことのないように、色々なシチュエーションで「伏せ」を練習しましょう。時にはお散歩で外に出た時に練習してみてもよいでしょう。

成功率があがってきたら、周囲に人や犬がいるような犬の気が散りがちな場所でも練習を続けましょう。このような難易度の高い状況でも成功することができた時にはちょっとスペシャルなご褒美をあげるなど、ご褒美に強弱をつけてみるのも教え方のコツです。

さらに、「おすわり」から「伏せ」をするだけでなく、立った状態から直接「伏せ」ができるようにも練習しておきましょう。そうすることで、いざ必要なときによりスムーズに「伏せ」ができるようになるでしょう。

様々な場所で「伏せ」の練習をしておくことが大切

【必ず守って!】「伏せ」の教え方④の注意点

「伏せ」は様々な場所で練習することが大切とお伝えしました。自宅での練習の場合はノーリードで練習してもOKですが、外で練習する時には、必ずリードを装着した状態で練習してください

ここからさらにステップアップ!

「伏せ」ができると、しつけの幅はぐんと広がります。例えば「待て」は、「伏せ」と組み合わせることでずいぶんと教えやすくなります。また、クレートの中で「伏せ」をして落ち着いていられるようになることも大事なこと。
「伏せ」ができたら、「待て」やクレートトレーニングへとステップアップしていきましょう。

※「待て」の教え方はこちらの記事でご紹介しています。
【子犬のしつけ】いつでも「待て」ができるようになる4STEPとは?

※クレートトレーニングはこちらの記事でご紹介しています。
犬のハウスのしつけは絶対必要。効果的な練習方法は?
犬のクレートトレーニングの方法。居心地の良い安心基地を作ろう♪

お出かけに役立つ「伏せ」の教え方

カフェトレーニング」という言葉を聞いたことがありますか?
「伏せ」を応用して、ドッグカフェなどでおとなしく過ごすことをトレーニングしてみましょう。

お出かけに役立つ「伏せ」の練習

マットの上や椅子の下での「伏せ」

小型犬であればまず、食べ物を使ってお散歩時に使う休憩用マットの上へ誘導し、犬がマットに乗ったタイミングで褒めてご褒美の食べ物を与えましょう。

一方、中型から大型犬の場合は、少々難易度があがります。
食べ物を使って飼い主が座っている椅子の下へと犬を誘導する練習をしましょう。この時、食べ物をもった片手を犬の鼻先に近づけて、犬を椅子の側面から少しずつ誘導してあげてください。うまく椅子の下に入ることができたら、ご褒美をあげましょう。

食べ物を使って椅子の下へと犬を誘導する

その後、犬がマットの上や椅子の下にいる時に「伏せ」の指示を出し、できたらまたご褒美をあげましょう。

マットの上や椅子の下で「フセ」をして待つ練習

マットの上や椅子の下で「伏せ」ができるようになったら、そのまま「待て」の指示を。上手に待つことができたら、褒めながらご褒美をあげましょう。はじめは5秒ほどでOK。少しずつ待っている時間を長くしていきましょう。

椅子の下で「伏せ」「待て」の指示をだし、少しずつ待つ時間を長くする

マットの上や椅子の下で「フセ」をして落ち着けるように

「伏せ」の状態で落ち着けるようになるための練習ですので、犬が「遊びたいモード」の時は練習に向いていません。散歩や遊びで満足していて、ほどよく疲れている「まったりモード」の時に練習しましょう。

マットの上や椅子の下で「伏せ」「待て」の指示を出し、リラックスしてくれたタイミングで褒め言葉をかけたり、優しくなでてあげたりしてください。あくまで「リラックスしている状態」を褒めてあげたいので、興奮させるような褒め方はNGです。また、「おやつ、おやつ」と待ち構えているときではなく、力が抜けている瞬間にご褒美をあげることも大事なポイント。

普段から、飼い主さん自身のリラックスタイムにマットを敷いてその上で休ませたり、椅子やソファの足元でくつろぐようにしておくとよい練習になるのでおすすめです。この時も、愛犬がリラックスしている時に時々、おやつを与えたり撫でたりして、リラックスしている状態を褒めるようにしましょう。

マットの上でリラックスしている犬を褒めることが大事

食べ物を与えると興奮してしまう犬の場合は、食べ物は使わず、優しく褒め言葉をかけながら撫でてあげる方法がよいでしょう。

※ドッグカフェを利用する前に確認しておきたいことは、こちらの記事でご紹介しています。
ドッグラン・ドッグカフェへ行こう!子犬と100%楽しむための準備とマナーとは?

伏せはしつけの基本。しっかりマスターしよう

「伏せ」が確実にできるようになれば、興奮を落ち着かせることで、突発的な事故などを防ぐことにつながります。時間帯、場所、指示する人を変えながら、どんな時でも確実に「伏せ」ができるようにしておきましょう。また、犬が何気なく「伏せ」をした時にも優しく声をかけ、「『伏せ』で落ち着いていることはいいことだ!」と犬に理解してもらうことが大切です。マスターしたあとも「できて当たり前」とは思わず、上手に「伏せ」ができた時に愛犬を褒めることは継続してくださいね。

こいぬすてっぷでは、これから愛犬との暮らしに必要となってくる様々なしつけの無理のない教え方をご紹介しています。ご興味のある方はぜひお問合せください。

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