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犬の「ハウス」のしつけ。効果的な練習方法は?

   2019/05/08

犬と暮らし始めてすぐに必要となるトイレのしつけなどと違い、意外としつけがされていないことが多いのが「ハウスのしつけ」。ハウスのしつけとは、愛犬が飼い主の指示通りに決められた場所(ハウス)に自ら入り、そこで落ち着いていられるようにすること。「ハウス」の合図で自らハウスに入り、ハウスで落ち着いて過ごせるようになると、メリットがたくさん。今後の愛犬との生活のためにぜひハウスのしつけを成功させましょう!

「ハウス」のしつけのゴールは?

ハウスのしつけは、ただ愛犬をサークルやクレートに入れることではありません。
「ハウス」のしつけで目指すところは、「『ハウス』の合図で愛犬が自らサークルやクレートに入り、そこで落ち着いて過ごせるようになること」です。

ハウスでは自らハウスに入り、ゆったり過ごせることを目指す

「ハウス」の合図でハウスに向かえるだけでなく、ハウスで眠ることができたり、愛犬が不安を感じた時に自らハウスに向かって気持ちを落ち着けることができたりすると理想的

「犬を狭いハウスに入れるなんてかわいそう」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。犬はもともと、土を掘って作った狭い巣穴を住居としていました。ハウスという薄暗い自分だけの居場所を作ってあげることは、犬がリラックスして過ごすためにとても大切なのです。

※雷や台風のときにも「ハウス」が役に立つ?詳細はこちらで解説しています。
台風、集中豪雨、雷…怖がる犬を安心させてくれる2つのアイテムとは?

「ハウス」で落ち着いて過ごせることが大切である4つの理由

①愛犬の留守番をより安心なものに
サークル内に設置したクレートで落ち着いて過ごせるようになると、留守番がずいぶんと安心なものになります。
ハウスの合図で、「安心基地」に入り、そこで過ごすことで、飼い主がいなくても安心して静かに待つことができますし、事故などの危険も少なくなります。
留守番中に起こりうる事故の中には、家の中に落ちているものを間違って食べてしまったり、電気コードを噛んでしまったりといったことがあります。
ハウスで待つことができるようになると、そういった事故を防げるようになるため、飼い主さんもより安心して出かけられるようになるのです。

※安心して留守番させられていますか?留守番についてはこちらの記事でご紹介しています。
これで安心、愛犬の留守番。環境づくりで大切な5つのポイント
【留守番のしつけ】犬が落ち着いて過ごせるようになるコツとは?

②愛犬との外出がもっと楽しくなる
ハウスのしつけは、犬を連れての外出にも役立ちます。
ハウスをクレートで練習しておくことで、車での移動もしやすくなりますし、公共交通機関の利用ができることも。

※愛犬とのドライブを楽しみたい方必見!「ハウス」のほかにも色々。楽しいお出かけのコツはこちらです。
愛犬とのドライブが楽しみになるコツ8選!

※ドライブ以外にもお出かけの方法はあります!こちらの記事をご覧ください。
子犬とお出かけ、移動は車?電車?【注意点・持ち物リストあり】

※ドッグランやドッグカフェへのお出かけの準備はできていますか?こちらをチェックしておきましょう。
ドッグラン・ドッグカフェへ行こう!子犬と100%楽しむための準備とマナーとは?

ハウスのしつけができて車でお出かけできる犬

③動物病院の受診もしやすくなる
「ハウス」の合図で入るクレートの中が犬にとっての「安心基地」になっていることは、動物病院を受診するときにも役立ちます。
他の犬や慣れないにおいなど、不安を感じやすい待合室でも、安心基地であるクレートやバッグに入って待つことで、より落ち着いて待つことができるでしょう。また、病院内での思わぬ事故を防ぐこともできます。

④万一の時の避難の時に必要
万が一災害などが起き、避難所での生活を余儀なくされた時、愛犬はクレートやバッグの中で過ごす必要が出てくる可能性があります。そんなとき、バッグやクレートの中で落ち着けるようにしつけをしてあると、避難生活で愛犬にかかるストレスを軽減することが可能となります。
また、「いざ避難を」というときにも、「ハウス」のしつけがしっかりできていれば、スムーズに避難することができます。

※災害時への準備として大切なしつけについてはこちらの記事でご紹介しています。
非常時でも確実に!災害への準備としての犬のしつけ5選

愛犬のハウスのしつけの効果的な方法

ハウスのしつけを効果的に進めるためには、ハウスが愛犬にとってリラックスできる場所である必要があります。

犬が快適に過ごせて、さらに家族の姿が見えて安心できる場所を1か所決め、ハウスの場所としてクレートを設置してください。ぜひ普段から、いつでも自由に入れる場所にクレートを置いておきましょう。

普段から自由に入れる場所にクレートを置くことでハウスが好きになる

ちなみにハウスはケージやサークルでも良いですが、クレートやキャリーバッグといった持ち運びできるものがオススメ。病院への通院など外出時に使うのはクレートやキャリーバッグには、早いうちに慣れておくことをおすすめします。

クレートやキャリーバッグを用いる場合、大きさとしては、犬が中で立つこと、方向転換することができるサイズがあればOK。小さいと感じるかもしれませんが、犬はこういったほら穴のような形の場所に「こもる」ことが大好きです。

※これからクレートを選ぶという方必見。クレートの選び方や準備のコツはこちらの記事で詳しく解説しています。
犬のクレートトレーニングの方法。居心地の良い安心基地を作ろう♪

ハウスのしつけ① 大好きな「おやつ」でクレートへ誘導

まずは、犬の好きなおやつを使ってクレート内へ誘導しましょう。
おやつはクレートの中に置いてもいいですし、愛犬の目の前で投げ入れても構いません。大切なのはクレートを警戒させないこと。お尻を押してクレートの中に押し込むようなことはしないでください

おやつで犬をクレートへ誘導する練習

これを何度か繰り返し、投げ入れるおやつを少しずつ奥の方にしていくことで、犬は「ハウスに入ると良いことがある」と思い、自らハウスに入るようになります。

ただし、しつけのためとはいえ、おやつの与えすぎには要注意。
一回のおやつは小指の先ほどとごくごく小さなものにしましょう。また、おやつとして食事と別の食べ物を用意しなくても問題ありません。あらかじめ一日に食べるフードをあらかじめ準備しておき、そこから「しつけ用」として少量とりわけて使う方法は、食べる量の管理がしやすくおすすめですよ。

ハウスのしつけ②「ハウス」の言葉でクレートに入る

ハウスに入る指示をするときの言葉は必ず統一します。指示をする言葉がバラバラだと、犬が混乱してしまうからです。
「ハウス」でも「入って」でもいいので、ハウスのしつけを始める前に、家族で相談して決めておきましょう。

そして、ハウスを指示する言葉が決まったら、おやつを投げ入れるふりをしながら声をかけて誘導します。

ハウスと声をかけながら、おやつを入れるふりをする

犬が全身すっぽりとクレートの中に入ることができ、くるりと向きを変えて犬が正面を向いた瞬間に褒めながらおやつをあげます。
これを数回繰り返して、「ハウスに入って、正面を向くと良いことがある」と覚えさせてあげましょう。

ハウスのしつけ③ クレートの扉を閉めてみる

「ハウス」の合図でクレートに入ることに慣れてきたら、そっと扉を閉めてみます。

犬に「閉じ込められる」という印象を与えないために、ハウスの中にいる愛犬に知育玩具やおやつ、ガムなどを与えて、夢中になっている間に扉を閉める方法がよいでしょう。

その後、様子を見ながら、犬がまだ知育玩具やおやつに夢中になっている間を見計らって、扉を開けてください。出てきた犬をしっかり褒めてあげることをお忘れなく。ハウスに対して嫌な印象を持たせないために、犬が「ハウスの扉をあけてほしい!」と要求する前に開けてあげることが大事なポイントです。

犬が知育玩具で遊んでいる間にハウスの扉を閉める練習をする

犬がクレートの扉を閉めた状態に慣れてきたら、少しずつその時間を長くしていきます。
時々、隙間からご褒美のおやつを入れてあげることで、クレートの中にいる時間を延ばしていきます。そうすることで、ハウスの中に長くいることに段々と慣れていくはずです。

ハウスのしつけ④ クレートの中で、ゆったり過ごす

犬がクレートの扉を閉めた状態に慣れたようなら、少し様子を見守りましょう。
クレートの隙間から愛犬の様子が見える場所で、しばらく過ごしてみてください。ここでも愛犬の様子を見ながら時々、隙間からご褒美のおやつを入れてあげましょう。

クレートの中でまったり過ごし、やがて眠れるようになったら、それは安心している証拠。ハウスのしつけは大成功です!

ただし、クレートの中で眠るためには周りの環境も大切。室内の温度が適切でなかったり、騒音などでうるさければ安心して眠ることはできません。愛犬がリラックスできるような環境を整えておくことも飼い主の役目です。

ハウスのしつけ⑤ いろいろな場所で練習する

クレートでゆっくり過ごせるようになったら、今度は家の中でクレートの場所を変えながら練習を。そうすることで、どんな場所でもクレートに入れば安心でき、ゆったり過ごせるようになるのです。

色々な場所で練習しておくことで、ハウスが安心できる場所になる

ハウスのしつけ成功のコツ

クレートに警戒心を持たせないようにする

本来であれば、犬の様子をよく見ておき、「出して!」とアピールする前にハウスから出してあげる必要があります。もしもタイミングを逃して、犬がクレートの中から出してほしそうにした時には、すぐに扉を開けて出してあげましょう。
これは、クレートが愛犬にとって心から落ち着ける場所になっているとは言えない状態。扉を閉めずに過ごす練習をもうしばらく繰り返してください。

また、急にクレートに入ることに抵抗をしめすようになった場合も、クレートへの警戒心がでてきてしまった状態。警戒心を解いてあげるところから再度スタートしましょう。犬がクレートの扉を閉められることを怖いと感じてしまうと、警戒し、クレートに近寄ることすらしなくなってしまうでしょう。

クレートを警戒するようになってしまった時は、警戒心を解くところから再度スタート

当然、無理やり引きずってハウスに入れたり、いたずらをした罰としてハウスに閉じ込めることも絶対にしてはいけません。ハウスのしつけの目的は、犬がリラックスして過ごせる空間を作ってあげることです。恐怖心を与えては逆効果なのです。

運動や遊びで満足しているタイミングで「ハウス」を練習する

「ハウス」はクレートの中でまったりと過ごすことができるようになるためのもの。ぜひ、遊びや運動で愛犬が心身ともに満たされていて、リラックスできるタイミングで練習をするようにしてみてくださいね。

ハウスのしつけを成功させて、毎日を穏やかに

「ハウスなんかに入れたりせず、自由に過ごさせた方がストレスがなく良いのでは」と思うかもしれませんが、人と同じで犬にとっても自分だけのテリトリーを持つことは、安心して毎日を穏やかに過ごすために必要なことです。さらに、通院や不測の事態で犬を連れて外に出なければならないことになった時でも、ハウスができれば、犬は落ち着いた気持ちで過ごすことができ、犬も飼い主も安心です。ハウスのしつけは子犬のうちに始めるのがベスト。少し時間がかかるかもしれませんが、根気よくゆっくりと覚えさせてあげましょう。大切な愛犬がどんな時もリラックスしていられるように、しっかりとトレーニングをしてあげてくださいね。

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