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愛犬がケガをした時の応急処置の基本

   2019/08/30

いつ起こるかわからない愛犬のケガ…。見た目だけでは状況を正しくつかめないことがとても多いので、動物病院を受診することが大前提。とはいえ、怪我をしている愛犬を目の前にすると、受診までの間に、何かできることがないかとも考えますよね。飼い主さんにできる応急処置について知っておき、万一に備えましょう。

安全を確保し、無理はしないで

怪我をしてしまった犬

普段どれだけ甘えん坊の犬でも、ケガをしたらナーバスになって飼い主さんに噛みついてしまうかもしれません。

最優先するべきことは愛犬と飼い主さん自身の安全を確保すること。まずは、周囲の安全を確認し、安心できるようなブランケットなどがあるならば手元に準備しておきましょう。 場合によっては、上着を羽織ったり、軍手をするなどして、万一噛まれても、飼い主さん自身が大きな怪我をしないように準備を。そのうえで、無理なくできることをして、とにかく早めに動物病院へいきましょう。

動物病院を受診する前に行う応急処置は、水道で傷口を洗うだけ、止血するだけでもOKです。包帯を巻くにしても、正しい巻き方でなくてかまいません。「無理をせずできる範囲で。」これが家庭における犬の応急処置の鉄則です。

安全に保定を。無理ならそのまま病院へ

怪我をした犬を安全に保定する方法

保定とは、処置などを行うために安全に愛犬の動きを止めること。応急処置を行う場合、愛犬を安心させ、安全に保定をして行うことが、受診までに状態を悪化させないために必要です。犬が嫌がって暴れてしまう場合や、慣れない保定をすることで状態が悪くなりそうな場合は、無理せずそのまますぐに病院へ向かいましょう。また、一人で保定と応急処置の両方を行うのはかなり大変です。二人以上で行うことをおすすめします。

可能そうなら、飼い主さんの体を愛犬の体に密着させながら、一方の手で愛犬の胴体を固定するようにしてみましょう。そうすることで犬が不必要に暴れにくくなり、また、犬も安心しやすくなります。

首や頭のケガではなく、呼吸の様子も問題なく、犬が歩き回るような元気がある状況で、可能そうなら首輪かハーネスやリードを装着しておきましょう。とはいえ、くれぐれも無理はしないようにしてください。

急に顔回りに手を近づけたり、四肢やしっぽを無理につかんだりすることは、ケガをしていなくても愛犬が嫌がるこ行為。絶対にしてはいけません、また、痛みを感じている箇所に不用意に触れないよう、十分に注意してください。

必要に応じてエリザベスカラーを装着

犬がけがをしたときにつけたいエリザベスカラーがないときの対応

傷口をなめさせないようにし、安全に応急処置を行うため、必要に応じてエリザベスカラーを装着しましょう。エリザベスカラーがない場合は、帯状に畳んだタオルを優しく首に巻くことでも取り急ぎ代用できます。必ず指が1~2本ほど入る隙間を作り、首がしまらないようにしてください。

首に怪我をしていたり、呼吸困難を起こしていたり、ぐったりしているような場合はエリザベスカラーはしないでください。また、エリザベスカラーをつけることでかえって暴れたり興奮したりする場合も、無理に装着することは避けましょう。

怪我や愛犬の状態を悪化させないことが第一です。

愛犬の状態、怪我の状態をチェック

犬を落ち着かせて安静が保てたら、愛犬の状態、怪我の状態をチェックします。

元気はあるか、どこを痛がっているのか、傷口はどのような状態になっているのか、どの程度出血しているのか、可能な範囲で確認してください。

体の広範囲に傷ややけどを負っている、傷口からどんどん出血している、立ち上がれないほどぐったりしている、といった場合は緊急事態。動物病院へ向かうことを優先してください。動物病院を受診する前には、あらかじめ病院に連絡をしておくことをおすすめします。

受診前の応急処置はできる範囲で

怪我をして応急処置を受けた犬

擦り傷や切り傷がある場合

怪我をした犬の応急処置

傷口に砂や土がついている場合は、可能なかぎり水で洗い流してあげたいところ。水道で洗うことが難しければ、清潔なペットボトルに入れた水道水でOKです。

傷口からの出血が止まってきているようなら、ばんそうこうやガーゼなどで傷口をやさしく覆って固定します。被毛の多い犬の場合、ガーゼの固定が難しいかもしれません。そんなときは粘着包帯があると便利です。出血が続いている場合は、粘着包帯などでガーゼを固定し、止血のために飼い主さんが傷口をおさえつつ病院へ向かいましょう。ばんそうこうやガーゼが手元になければ、取り急ぎタオルやハンカチで代用を。タオルやハンカチにどんどん血が染みてくるほどに出血している場合は、傷口をぐっとおさえながら一刻も早く動物病院に向かってください。 四肢からの大量出血の場合、可能なら傷口より心臓に近い部分で包帯などを強めに巻くのもひとつの方法ですが、くれぐれも無理はしないように、とにかく病院へと向かいましょう。

犬がガーゼやばんそうこう、包帯などをはずそうすることもよくあります。 誤って食べてしまうと危険ですので、愛犬から決して目を離さないようにして病院へと向かってください。犬が気にしてしまうようならば、無理にはつけないようにするか、飼い主さんが手でおさえておいてあげてください。

これらはあくまでも受診までの応急処置。きつく巻き過ぎないように気をつけつつ、処置にあまり時間をかけ過ぎず、病院へと向かいましょう。

やけどをしている場合

とにかくまずは冷やすこと。冷たい流水で10分程度患部を冷やしたあと、ガーゼなどでふんわりやさしく覆ったら、すみやかに受診してください。傷口をなめさせないようにすると同時に、ガーゼを食べてしまわないように十分気を付けましょう。2人以上で対応が可能なら、氷水を入れたビニール袋やタオルに包んだ保冷剤で冷やしながら動物病院へ向かいましょう。皮膚が赤く腫れているような場合はかなりの重症です。とにかく大至急動物病院へ。

やけどの重症度は非常にわかりにくいものです。患部を冷やして愛犬が落ち着いたように見えても、 必ずかかりつけの獣医師の判断をあおいでください。

足をひきずっている場合

足をひきずるようになったきっかけがわかっている場合も、わかっていない場合も、状況を悪化させないため、まずはとにかく安静に。 怪我の状態を確かめるために無理に足の曲げ伸ばしをさせることはおすすめできません。状態を悪化させてしまう可能性があるからです。 走らせたり興奮させたりはしないようにして、動物病院を受診しましょう。

動物病院への搬送は安全第一

怪我の応急処置をおえて病院へ向かう犬

急な怪我で病院を受診するときは、あらかじめ病院に連絡をとっておくことをおすすめします。受け入れ準備を整えておいてもらえるだけでなく、到着までにできる処置についての指示を受けておけるからです。

移動には、普段から使い慣れたクレートを。安全に抱くことができ、愛犬が落ちつくならば抱っこでもかまいません。ただし、抱き方によっては患部に負担がかかり、かえって痛がる場合もあります。また、いつもの抱き方でも、違和感や痛みから暴れてしまうことも。臨機応変に、愛犬が安心できる姿勢をとらせてあげ、安全には十分気を付けて動物病院へと向かいましょう。

備えがとても大切。

万が一の場合に備えて、滅菌ガーゼや包帯、粘着包帯などは、救急箱の中に常備しておきましょう。いざという時に落ち着いて対応できるように、普段からしっかり備えをしておきましょう。

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