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春に〇〇する犬は要注意!犬も花粉症になる?人との違いや対策を解説

   2019/03/13

【獣医師監修】気温が高くなり花粉が気になる季節、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどでつらい思いをしている方も多いですよね。ご存知の通り、花粉症は花粉に対するアレルギー反応によるもの。犬も花粉に対するアレルギーを起こすことはあります。ところが、犬の場合は人間の花粉症と症状が少し異なるため、気が付かれず、ケアされないままというケースも。この記事では、人間の花粉症と犬の花粉症の違いや、犬での具体的な症状や対策についてご紹介します。実は、春先になって「そういえば愛犬がよく体を掻いているかも?」という飼い主さんは要注意。犬の花粉症の実態を知って、上手に対策していきましょう!

花粉症とは…

人の花粉症の原因として多い杉

花粉症とは、植物の花粉が原因となり、さまざまなアレルギー症状を引き起こすことを言います。人間の場合、目や鼻の粘膜で起こりやすいとされ、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、目のかゆみ・目の充血・涙目のほか、体がだるい・熱っぽい・イライラするなどの全身症状を伴うこともあります。

犬にも花粉症ってあるの…?

犬にも花粉症がある、と聞くと驚かれる飼い主さんもいるかもしれません。 確かに、春先に涙をボロボロ流していたり、鼻水やくしゃみが止まらない…という犬をあちらこちらで目にする、などということはあまりないですよね…。
でも、 犬の花粉症は、気付かれていないケースが多いだけで、それほど珍しいものではありません。犬の花粉症は人間の場合とは症状が異なるため、気が付きにくいと言われているのです。

実は、犬の花粉症、つまり花粉アレルギーの症状は、皮膚に出ることが多いのです。ですから、人間のように目や鼻の症状が出ることは比較的少なく、皮膚炎を引き起こしているケースがよくあります。
愛犬をよく観察してみると、毎年決まって春先になると体をしきりに掻いたり、壁や地面に体をこすりつけたりしていませんか?脱毛や外耳炎などの症状が見られる場合も、もしかすると花粉に対するアレルギー反応がを起こっているのかもしれません。

犬の花粉アレルギーの診断は

花粉アレルギーで痒がる犬

愛犬が花粉症になっているかどうかを飼い主さんが見た目で判断することは、非常に難しいものです。くしゃみや涙目とともに皮膚症状が出ていても、一概に花粉症だと言えるわけではありません。当然、他の病気の可能性もあります。花粉症だと思っていたら、実はノミやダニやその他の寄生虫が原因だったということもよくある話です。

さらに、動物病院においてもそう簡単に花粉アレルギーが診断できるわけではありません。花粉アレルギーによる皮膚炎を診断するための大きなヒントは、 「皮膚の状態」と「症状が季節的なものかどうか」という点。実際に、診察の時には、犬の状態をよく見たり皮膚の検査を行ったりするとともに、丁寧な問診で飼い主さんから症状の出方を注意深く聞くことが重要なポイントとなります。

皮膚の検査の結果や問診の結果から、花粉によるアレルギー性皮膚炎が疑われるときには、アレルギーを起こす原因となる植物の種類を突き止めるために、詳細な血液検査や「皮内検査」と呼ばれる検査を行うこともあります。犬の花粉アレルギーによる皮膚炎は、こういった様々な角度からアプローチをしたうえで、総合的に判断されるのです。

愛犬の花粉症対策としてできることは?

花粉のアレルギーでかゆがる犬

愛犬が花粉に対してアレルギーを起こすようになってしまった場合、人間と同じように完治させることは大変難しいとされています。
つらい症状の出る時期には、お薬を使って症状をコントロールしていく必要があるケースも少なくありません。とはいえ、できるだけ使うお薬は少なくしてあげたいところですよね。そのためにぜひともしてあげたいことは、花粉症の症状が出にくくするこための対策。犬の花粉症対策をチェックしてみましょう。

こまめに花粉情報をチェックする

愛犬が花粉に対するアレルギーをを発症してしまった場合や花粉に対するアレルギーが疑われる場合は、天気予報等で花粉情報をこまめにチェックすることをおすすめします。花粉の飛散情報を知ることで、花粉対策がしやすくなります。

インターネットのお天気予報のサイトの中には、細かな時間に区切って花粉の飛散量を教えてくれるものもあります。花粉の飛散量が少ない時間帯を狙ってお散歩するという方法や、花粉の飛ぶ量が非常に多い日は、お散歩の時間を短時間に切り上げるのも選択肢の1つです。

お散歩のときは服を着させる

花粉アレルギーへの対策として、服を着て散歩をする犬

お散歩のときに服を着させてあげることは、犬の花粉症対策として大きな効果が期待できます。花粉は犬の毛に付きやすいため、ウェアを着ておくことで花粉が皮膚につくことを防ぐことができ、皮膚炎を起こしにくくします。特に、ナイロンのようなツルツルとした生地はウェア自体にも花粉が付きにくいためおすすめです。ペットグッズの中には、花粉症対策用の特殊なウェアも市販されています。

花粉を家に持ち込まないということも、花粉症対策の重要なポイントになります。お散歩から帰ったら家に入る前にウェアを脱がせ、ウェアの花粉をしっかりはらってから室内へ入ることをおすすめします。

散歩後はブラッシング、体を拭く

お散歩から帰ったら、愛犬の体についている花粉を落とすことが大切です。人間の場合は、室内へ入る前に洋服や髪を手で払うことが多いものです。愛犬の場合も同様で、丁寧にブラッシングを行うか、水で濡らして固く絞ったタオルで犬の体をしっかりと拭いてあげましょう。
犬の場合、「ブタクサ」などの野草の花粉がアレルギーの原因となっているケースがよくあります。そのため、こういた花粉は、顔や足にもたくさん付いています。細かなところもしっかりと拭いておくことも忘れずに。

ブラッシングやタオル拭きは、愛犬の体や皮膚の状態をチェックすることができ、日々の健康管理としてもおすすめですよ。

花粉アレルギーへの対策として丁寧な足ふきを行っている

花粉シーズンはできるだけ草むらを避ける

お花の香りをかぐのが好きな犬も多いものです。しかし、お花の香りをかいだり、草むらに顔をつっこんだりすることで花粉まみれになってしまう可能性もあるので注意が必要です。

人間の場合、花粉症と言えばスギ花粉を思い浮かべる方が多いかと思いますが、犬の場合は、草むらに生えているブタクサに反応するケースが多々あります。花粉シーズンは、できるだけ草むらを避けたお散歩ルートを考えてあげるのもひとつの方法です。

シャンプーの回数を増やす

花粉の時期だけは、週に1回~2週に1回程度にシャンプーの回数を少し増やしてみという手も。ただし、洗いすぎると、皮膚に必要な潤いまで奪ってしまい、皮膚が自らを守るためのバリア機能を失ってしまう可能性もあるため注意が必要です。シャンプーの回数を増やす場合は、できるだけ皮膚に負担の少ない、低刺激タイプの商品を選ぶことをおすすめします。

皮膚の症状で受診するときに、シャンプーの種類や頻度についても獣医師に相談しておくことを忘れずに。

飼い主さんも愛犬も一緒に花粉症対策を

花粉症になってしまうと、症状が出てつらいというのは人間も犬も同じです。愛犬のために花粉対策をしっかりとしてあげることは、飼い主さんにとっても同じように花粉症対策ができることになります。人も犬も、揃って快適な生活ができるように、環境を整えておきましょう。

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