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犬が病院を嫌がる理由と6つの克服法

   2019/07/04

愛犬が動物病院を嫌がることで苦労している飼い主さんは少なくありません。病院が嫌いになってしまうと、ペットが病気やケガをしてしまった時の受診や通院が、犬と飼い主の両方にとって苦痛となってしまいます。さらに、病院が苦手すぎるあまりに、暴れたり噛みついたりするようになると、治療に必要な処置ができないことも…。ですから、愛犬が病院を嫌がるそぶりを見せる場合は、大きな病気をする前に少しずつ病院に慣れる練習をしておくことをおすすめします。今回は、病院が嫌いな犬の飼い主さん必見、動物病院克服法をお伝えします。動物病院が大好きな犬を目指しましょう!

犬が病院を嫌がる理由は?

愛犬が動物病院を嫌がる理由を知っていますか

愛犬が動物病院を嫌がる理由を知っていますか?犬が病院を嫌がる理由は、大きくわけて2つ。思い当たるところはないか考えてみましょう。

①嫌な思いをしたことがある

動物病院へ行くということは、何かしらの処置や検査があることが多いも。処置や検査は、犬にとっては何のためにしているものなのかが理解できません。そのため、動物病院は怖い思いをする場所とインプットされてしまいがちです。

嫌な思いというのは、痛い思いや辛い思いだけではありません。
例えば診察台の高さに恐怖を感じたことが嫌な記憶となっている場合もあります。また、他の犬が苦手な犬の場合は、待合室で知らない犬と至近距離にいたことが大きなストレスになっている可能性も。
さらには、病院独特の消毒液や薬剤の臭いなども犬にとって嫌な思いの原因になっているかもしれません。

②動物病院のスタッフが苦手

子犬の時期の社会化が十分でなく、家族以外の人が苦手な犬の場合は特に注意が必要です。知らない人と会うことにあまり慣れていない犬は、動物病院で獣医師や動物看護師をはじめとした動物病院で働くスタッフに、声をかけられたり、体を触られたりするだけで、非常に強い不快感を感じたり、恐怖を感じたりしてしまう可能性があります。

ある程度家族以外の人に慣れている犬であっても、動物病院のスタッフが苦手というケースはあります。動物病院のスタッフは、散歩などで出会う人たちとは雰囲気が異なり、見慣れない服や手袋などを装着していたり、見知らぬ器具を持っていたりするために、警戒心を持ってしまうのです。

病院を嫌がる犬…じっくり丁寧に慣れさせよう

病院を嫌がる犬には無理強いせずじっくり慣れさせよう

実は、愛犬が病院嫌いにならないようにするためには、生後3週頃から16週頃の「社会化期」と呼ばれる幼い子犬のうちに積極的に動物病院を訪れ、動物病院そのものや病院のスタッフに慣れておくのがベスト。この時期に動物病院に慣れた犬には、動物病院嫌いでないどころか、病院が大好きな犬も少なくありません。

愛犬がすでにこの社会化期を過ぎ、動物病院を苦手な場所と感じてしまうようになっているのであれば、少しずつ少しずつ、じっくり丁寧に動物病院に慣らしていき、病院嫌いを克服していきましょう。

病院克服法①嫌がる犬のストレスが小さいうちに対処する

犬の恐怖心が極限に達してしまった時、犬が自分の身を守るために攻撃してしまうことは自然なこと。動物病院が苦手な犬を病院へ連れて行くときには、犬の恐怖心が大きくなりすぎる前に対応してあげることが必要です。

嫌だな…と感じている犬のストレスサインを見抜き、安心させて落ち着かせてあげましょう。

  • ソワソワ、落ち着かない
  • 舌なめずりをする
  • あくびをする

こんな様子を見逃さないで。噛みつく、吠える、うなるなどの強いアピールになる前に愛犬の気持ちをキャッチして、気持ちを落ち着ける手伝いをしてあげるのです。

犬の好きなこと、好きなものをできるだけ用意して病院へ

病院嫌いな愛犬の気を紛らわせるため、愛犬の好きなことや好きなものをできるだけたくさん用意しておきましょう。とりあえずおもちゃをひとつだけ…では不十分!
少々荷物にはなってしまいますが、大好きなおもちゃをいくつか、お気に入りの毛布といった安心する持ち物、お気に入りのおやつなどを持っておいてください。

嫌がる犬と病院に行くときは好きなものをできるだけたくさん持っていこう

これらのアイテムは、待合室だけでなく、検査や処置、入院の時にも、どんどん活用してください。ただし、検査や処置に影響する場合もありますので、動物病院で食べ物を与える際には、獣医師の許可をとってからにしてくださいね。

そのほか、愛犬がご機嫌で眠ってしまうようなマッサージ方法や、撫でられて安心するポイントのように、愛犬が好きなことをできるだけたくさん知っておくとよいでしょう。荷物を増やすことなく安心させることができるのでおすすめですよ。

病院を嫌がって暴れても、犬を叱らないで

動物病院を嫌がる犬は、パニックになって暴れたり逃げたそうとしたりすることがあります。飼い主さんは、犬を落ち着けようとして、「こら!」「静かにしなさい!」と叱ってしまいがちですが、叱るのは逆効果です。

病院嫌いの愛犬がそのような行動をとってしまっても、叱らないことがポイント。叱ることで問題が解決するわけではないだけでなく、犬が動物病院がますます嫌いになってしまうこともあります。さらには、飼い主さんとの信頼関係に影響が出てしまう可能性も。
愛犬が病院に対して強い恐怖心を持っている、ということを受け入れ、「ちゃんとわかってるよ」と冷静に犬をなだめて対処していくのが理想です。

病院克服法②健康な時に愛犬と動物病院へ行く

病院を嫌がる犬が苦手を克服するためには健康な時に動物病院を訪れる練習が必要

病気やケガをしたときだけ動物病院に通っていると、病院は嫌なことをされる場所だとして犬が認識してしまい、病院を嫌がるようになりがちです。愛犬の動物病院嫌いを克服するためには、普段から動物病院に行き慣れ、嫌なことをされる場所ではないということを教えてあげましょう。

痛いところがあったり、具合が悪かったりするときだけでなく、ぜひ元気な時に定期的に病院を訪れるようにしてください。定期的な健康診断はもちろん、 体重測定や検便だけでもOKです。

元気なのに病院に行ってもいいの?と思うかもしれませんが、心配は無用です。「愛犬の病院嫌いを克服するため」と、動物病院のスタッフに相談してみてください。病院嫌いのわんちゃんを減らすため、喜んで協力してくれるはずですよ。ダイエット中のわんちゃんならば、動物病院で定期的に体重測定をするのがおすすめです。

病院へ行くときは、必ずおもちゃやおやつを持参して!

病院が苦手な犬と病院に行く場合には、必ず犬が大好きなおもちゃやフードを持参しましょう。

愛犬がソワソワする、口のまわりをなめる、あくびをする、などの不安そうな様子を見せたら、すかさずおもちゃやおやつで気持ちをそらせてあげましょう。

飼い主自身もリラックスして病院へ

病院で吠えたらどうしよう、嫌がったら困るなど、病院嫌いの愛犬のことを心配するあまり、飼い主さんが犬以上に緊張してしまっていませんか?

飼い主さんの緊張を愛犬は敏感にキャッチします。いつもと違う飼い主さんの様子にかえって愛犬の緊張も高まることがあります。負の連鎖にならないように、飼い主さん自身がリラックスできるように気持ちを持って行きましょう。

病院克服法③診察台の上で愛犬に特別なご褒美を!

病院を嫌がる犬への克服法としては、病院=楽しいところという記憶を定着させることも重要です。スムーズに病院に入れたとき、診察台に乗れたとき、診察が終わったときなど、その都度タイミングを逃さずにごほうびをあげ、楽しい気持ちにさせてあげましょう。

スタッフに協力してもらって診察室に慣れる練習を

さらに、病院スタッフにも協力してもらい、診察室の中や、診察台の上でご褒美をあげる練習もおすすめです。診察台に乗れるようになったら、ご褒美を与えながら体を触ったり、診察を受ける練習もできると理想的。パピークラスなどを行っている病院であれば、しつけに詳しいスタッフがいて、動物病院に慣れるための練習にも協力的である可能性が高いでしょう。

犬が病院を嫌がる時は、病院のスタッフと協力して克服しよう

ちなみに、病院が嫌いな犬にとって、診察台のうえで診察を受けることは、非常に難易度の高いこと。いつもよりも特別な「スペシャルごほうび」があればなおよいでしょう。犬も褒められることで自信がつき、病院への恐怖感が少なくなっていきますよ。

注意!食べ物を与えるのは獣医師に確認してから

ご褒美フードは、愛犬の病院嫌いを克服するのに非常におすすめの方法ですが、診察や検査、治療に影響する可能性があるため、注意が必要です。食べ物を与える前に獣医師に確認し、必ずOKをもらってから与えるようにしてくださいね。

病院克服法④クレートトレーニング

クレートトレーニングは病院を嫌がる犬におすすめ

犬を飼うときの基本的なしつけの1つ、クレートトレーニング。クレートやキャリーの中で、静かに落ち着いて過ごせるようにしておくと、飼い主さんにとっても愛犬にとってもメリットが大きいものです。

クレートトレーニングのコツは、クレートを犬にとっての安心基地にしてしまうこと。そうすれば、病院が苦手な犬でも、クレートに入っておくことで安心して過ごせ、ストレスを軽減してあげることができますよ。

ちなみに、動物病院に行くときだけクレートを使用する、というのは誤りです。クレートそのものが安心できる場所ではなくなってしまうからです。普段、家にいるときから自由にクレートに入れるようにしておき、楽しいお出かけの時にもクレートを積極的に活用することをおすすめします。

病院克服法⑤動物病院のイベントに参加してみる

病院のイベントに参加して、病院を嫌がる犬の苦手を克服しよう

犬が動物病院嫌いにならないようにするには、子犬のときから病院へ行き、病院で楽しい経験を積んでおくのが一番の近道。まだ幼い子犬であれば、動物病院主催のパピーパーティーに参加するなど、診察以外の目的で動物病院に訪れることがおすすめです。

パピーの時期は過ぎていて、動物病院=怖いことがある場所、と認識している犬の場合にも、何かイベントが病院で開催されていないかをチェックしてみましょう。しつけ教室や歯磨き教室、マッサージ教室をはじめとした、楽しいイベントを企画している病院もありますよ。

病院克服法⑥無理せず専門家へ相談を

病院を嫌がることでストレスが極端に大きい場合は、無理せず専門家へ相談を

時には、動物病院に対するストレスが極端に大きく、犬がパニックになって、人間や犬自身がけがをしてしまうほどに攻撃をしたり暴れたりすることがあります。ただの病院嫌いではなく、病院に対する恐怖心や不安な気持ちを愛犬が自分でコントロールできない状態になってしまう場合、しつけやトレーニングだけで解決するのは難しいかもしれません。

愛犬を連れて病院に行くのが怖い…と感じるようならば、決して無理をせず、動物病院で相談をしてください。

病院嫌いを克服して、元気に長生きしよう!

愛犬の病院嫌いを克服するためには、病院に対するストレスが極端に大きくなる前の対処が必要です。できるだけ診察以外で病院へ行く機会を増やし、病院で楽しい経験を積ませてあげてください。病院の環境やスタッフに徐々に慣れ、病院で恐怖のあまりパニックを起こしてしまうような可能性をできるだけ小さくしていきましょう。もしも愛犬の病院嫌いを本気で克服したいと考えるならば、遠慮なく動物病院のスタッフに相談してくださいね。病院が好きなわんちゃんが増えることは病院のスタッフにとっても嬉しいこと。きっと協力してくれるはずですよ。

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