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犬の留守番のストレスを減らすためにできる6つのこと

   2019/06/03

愛犬は留守番中にどれほどのストレスを感じているのでしょうか…?飼い主さんがお出かけ準備をしていると愛犬が不安そうな態度を取る…、玄関のドアを閉めた途端、愛犬の鳴く声がする…、そんな経験のある方は、愛犬が留守番中に感じるストレスを少しでも小さくしてあげたいとお考えだと思います。一方、一見上手に留守番ができていたように見えても、実は犬が留守番にストレスを強く感じている場合もあります。この記事では、犬が留守番に感じるストレスについて解説したうえで、留守番中の犬のストレスを小さくする方法を6つご紹介します。

犬が留守番で感じているストレスとは…?

飼い主と離れて過ごすことへの不安からのストレス

犬は留守番のとき、飼い主から離れることへのストレスを感じる

お留守番で飼い主と離れた時間を過ごすことは、犬にとってストレスになってしまうことがあります。もともと群れで暮らしていた犬は、一人でいることが得意ではないことがほとんど。大好きな飼い主さんの姿が見えなくなることで愛犬は不安な気持ちになってしまい、その不安な気持ちが犬にとってのストレスの元となるのです

飼い主が仕事に行っている間の半日間、といったような長時間の留守番をする前に、じっくりと時間をかけて留守番の練習をして、「一人でも待っていられる!飼い主さんはちゃんと帰ってくる!」という経験を積んでおくことはとても大事なこと。成功経験を積んでおくことで、犬は不安な気持ちをコントロールすることができるようになってくるのです。

でも時には不安な気持ちが、自分で落ち着けることができないほどに大きなものになってしまうこともあります。「分離不安」という言葉を聞いたことのある方は多いでしょう。飼い主の姿が見えなくなった時、犬が不安で不安でたまらなくなって、「吠え続ける」「トイレ以外の場所で排泄する」「物を破壊する」「自分のしっぽなどに噛みつく」といった、深刻な行動を取ってしまうことです。

当然、こういった行動は、留守番の腹いせや嫌がらせなどではありません。飼い主がいないことへの不安が、犬にとってどうしようもなく大きなものになってしまっているためにとってしまう行動です。すでに留守番中にこういった深刻な行動をとるようになってしまっている場合には、動物病院に相談し、行動治療などの専門的な治療を受けることも視野に入れておきましょう

自由に運動したり遊んだりできないことによるストレス

留守番中は、自由に運動できないことも犬にとってのストレスになる

室内で留守番をしている犬は、留守番の間は、公園でするように思いっきり自由に走り回ることはできません。特に、サークル内で留守番をしている犬の場合は、どうしても行動は制限されてしまいます。

若くてエネルギーのあふれている犬にとって、自分の望むタイミングで思いっきり運動することができないことは、非常に大きなストレスの元となることを覚えておきましょう。

ストレス対策①犬の留守番ストレスを正しく知る

愛犬の留守番ストレスを減らしてあげるために、まずは愛犬の感じているストレスを正しく知ることからはじめましょう。

犬の留守番中のストレス対策は、ストレスについては正しく知ることから

帰宅したときの愛犬の様子だけでは判断できない

帰ったときに特に変わった様子のなかった日は、ストレスを感じずにお留守番できた日だと思っていませんか?飼い主さんが帰宅したときに問題が無いように見えても、実は何かしらのストレスを感じている場合があるので要注意。

「うちの子は上手に留守番できているし…」と思っている方も、一度ビデオカメラなどをセットしておき、飼い主さんが出かけた後の愛犬の様子をチェックしてみると良いでしょう。留守番を初めてすぐの時間帯に、「ヒーヒー、ピーピー鳴いている」「不安そうにうろうろして落ち着かない」などといった、何らかのストレスによる行動がみられるかもしれません。

逆に、留守番をはじめてしばらくしたらすぐに落ち着いて眠っているようならば、安心しで留守番できていると考えてよいでしょう

小さなストレスを見落とさずに対処しておくことが大事

留守番中に感じるストレスや不安が大きなものとなり、「問題行動」と呼ばれるような深刻な行動をとる状態になってしまうと、家庭でのしつけでは対処がかなり難しいものです。専門家による行動治療が必要となることもあるでしょう。

犬の留守番中のストレスが大きくなりすぎると事態は深刻化する

ですから、犬が留守番中に感じるストレスが小さいうちに適切に対処しておくことが非常に大切です。「ちょっとヒーヒー鳴いてるだけだし、近所迷惑になってないからいいや」などと考えていては、事態は深刻なものへと発展してしまう可能性があります。また、そのような深刻な状態になってからでは、犬の気持ちを落ち着け、上手に留守番できる状態にするのに、はるかに大きな労力や時間がかかってしまいます

近隣とのトラブルを起こしかねないような「吠え」やトイレ以外の場所で行う「不適切な排泄」、破壊行動や、自分の尾を追いかけたり噛もうとしたりするような行動といった、深刻な行動をとるようになる前に、愛犬の小さなストレスを見つけてあげて対処するようにしてください。

犬がストレスを感じている行動とは?

犬が不安によるストレスを感じている場合には、犬はどのような行動を取るのでしょうか。犬が不安なときにする行動を知っておくことで、犬の気持ちが分かりやすくなります。

  • そわそわして落ち着かない
  • 鳴く(ワンワン吠える、クンクン鳴く、遠吠えする)
  • トイレの外でおしっこやうんちをする
  • 過剰に毛づくろいをする
  • ハァハァと荒く息をする
  • 破壊行動(机やイスの脚を噛む、ドアを引っ掻くなど)

愛犬がストレスに伴ってとる行動を見逃さないようにしましょう。

ストレス対策②短時間の留守番から再度練習

愛犬がお留守番をストレスに感じているようならば、愛犬が大きなストレスを感じることなく成功できる短い時間の留守番から、もう一度丁寧に練習してみましょう

むりやり長時間の留守番に慣らそうとしても、犬がストレスを感じてしまうだけ。まずは、確実に留守番できる、ごくごく短い時間の留守番から再度練習してください。無理にステップアップさせずに、ゆっくり着実に成功体験を積ませることが重要です。

はじめは、「飼い主さんがドアから出て行き、姿が見えなくなる」ということに慣れさせるところから。「飼い主さんはドアから出ても帰ってきてくれる!」という信頼を経験で覚えさせてあげましょう。最初は、ごみ捨てに行くだけ、とか、場合によってはトイレに行くだけ、といった、超短時間の留守番からのスタートになるかもしれません。

そんな短時間の留守番であっても、上手に留守番できていたら、心から褒めてあげるようにしてください。ちなみに、帰宅時にご褒美の「おやつ」は不要。飼い主さんが戻ってきた!ということ自体が、犬にとって最高のご褒美になるからです。

外出前と留守番中の愛犬の様子をチェック

留守番の間は犬が眠っていられると理想的

飼い主さんが留守の間、犬がストレスを感じているかどうかをまずはチェックしてみましょう。

飼い主さんが外出する前の時点で、犬がすでにソワソワしていたりする場合は要注意。お留守番をすることに対して、不安がある状態だと考えられます。また、お留守番中に不安に伴う行動を起こしている様子があるようならば、ごく短時間から留守番の練習を重ねていく必要があると考えましょう。

愛犬が問題なく留守番できる時間がわかったら

犬に、いきなりお留守番をさせたのでは「お留守番=恐怖体験」として記憶に残り、お留守番が嫌いになってしまいがちです。まずは、飼い主さんと少し離れる時間を持つことに慣れることからスタートします。

子犬のうちにごく短時間から留守番のトレーニングを重ねるとよい

犬に知育玩具などの長い時間夢中になれるようなおもちゃを与えておき、飼い主さんがドアに体の半面を隠してみるところからスタートです。
飼い主の姿が見えなくなっても、気にせず遊んでいることができるようになれば、ドアを完全に締めてすぐに開けて子犬の前に姿を見せましょう。犬が一人になる時間を3秒、5秒と少しずつ伸ばして1分を目指すのが第1ステップ。

できればビデオカメラを設置しておき、子犬が不安による行動をとる前に姿を見せるようにしてください。もし、吠えたりドアを引っ掻いたりしてしまった場合には、飼い主さんはリアクションせずに、待たせる時間を短くしてやり直しましょう。

1分がクリアできれば1分単位で伸ばし、5分までクリアできるように練習します。5分間待てるようになれば、次はお留守番対策としてお留守番しやすい環境を整えて10分、15分と5分単位で伸ばしていきます。

※注意※子犬の時期は、毎日、長時間の留守番はNG

子犬の飼い主さんにぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、どんなに練習を積んだとしても、子犬に毎日、半日を超えるような長時間の留守番をさせることはおすすめできない、ということ。

子犬のうちは社会化が必用なので長時間の留守番は避けるべき

これは、「ストレス」という観点からだけではありません。心と体がぐんぐん成長する子犬の時期の多くの時間をたったひとりで室内で過ごすことが、愛犬の健やかな発育に悪影響を及ぼすおそれがあるからです。

色々な経験をし、生活の中でたくさんの刺激を受けることは、心身ともに健やかに成長するために絶対に欠かせないこと。柔軟に色々なことを学び、吸収する力を持つ大切な子犬の時期に、毎日、長い時間を、退屈で刺激のない室内で一人で過ごさせていては、子犬の社会性が育たず、健やかな発育がかなわなくなってしまうのです。

やむを得ず子犬に長時間の留守番をさせる必要のある方は、愛犬の保育園の利用などの方法もぜひ検討していただければと思います。

ストレス対策③留守番の時間をもっと楽しい時間に

飼い主さんと離れる時間が長くなるにつれて、犬が自分だけで楽しく過ごせるようにしてあげる必要があります。犬が一人遊びを満喫できるように準備してあげることで、お留守番の時間が寂しくてつまらない時間ではなくなります。大好きなおもちゃを渡してあげたり、知育玩具のバリエーションを増やしてあげることもポイントです。

ただし、犬にお留守番中の知育玩具を与える場合には、壊してしまったり、誤飲してしまったりする可能性がないかをチェックしておくことをおすすめします。

ストレス対策④留守番させる前に運動!

犬の留守番前にストレス発散させることは非常に大切

お留守番の前に愛犬としっかり遊んだり、お散歩に連れていくことで、心身ともに満足させておくことは非常によいストレス対策になります

遊びや散歩をすることで体もほどよく疲れてくれれば、留守番中に睡眠を取ることにもつながります。起きていれば長く感じる時間でも、眠ってしまえば短く感じますよね。

お出かけ前の忙しい時間に…と感じるかもしれません。でも、愛犬は飼い主が外出してしまったあとの長い時間、自由に運動できない状態でひとりで過ごすことになるのです。留守番をしてくれる愛犬のストレスを少しでも減らすため、ぜひ愛犬のための時間を作ってあげるようにしてください。

ストレス対策⑤留守番環境をチェック、改善

留守番中、犬が安心して過ごせるような環境を着くておく

お留守番しやすい環境を整えてあげることも重要です。狭い場所にいるのがかわいそうだからと、室内で放し飼いにしていることはありませんか?

犬は本能的に、少し狭く暗い場所にいると落ち着くという習性があります。お留守番の際には、ある程度動き回れる広さを確保したサークルを用意してあげると、落ち着いて過ごせるようになることも多いものです。さらにいえば、愛犬がクレートに慣れ、クレートを安心できる場所として認識するようになっているとよりよいでしょう

犬の留守番にクレートトレーニングは必須

お留守番用のサークルを設置する場合には、トイレやお水、クレート、お気に入りの毛布やおもちゃなど快適に過ごせる工夫をしてあげることを忘れずに。犬の成長に伴い、サークルやクレートのサイズを変化させていくこともポイントです。

ストレス対策⑥留守番があまりに不安なら専門家に相談を

お留守番中の愛犬のストレスがあまりに大きく、困った行動が手に負えない場合は、専門的な治療が必要になることもあります

留守番中の不安が自分でコントロールできないほどに大きなものになってしまっている場合、事態は深刻です。
飼い主の姿が見えなくなると、吠え続けたり、物を破壊したり、トイレ以外の場所で排泄したりしてしまうような場合は、家庭でのしつけで何とかすることは難しいかもしれません。早い段階で一度動物病院へ相談に行き、行動治療を専門とする獣医師への紹介を受けることも考えておきましょう

何らかの事情でお留守番が苦手な犬にどうしても長時間のお留守番をさせなければならない場合には、動物病院に相談して一時的に預かってもらったり、ペットホテルやペットシッターに依頼したりといったことを選択肢に入れておいてください。日頃から、急な事情でも預かってくれるところや、犬のお留守番対策に協力してもらえるところの情報収集をしておきましょう

犬の留守番は、ストレスを最小限にするよう心がけて

犬のお留守番トレーニングは、犬のストレス軽減や飼い主さんの住環境のためにも必要な事柄です。少しでもストレスを減らして上げられるように、トレーニングを行うことと、お留守番をするときの環境を整えることを並行して行うことをおすすめします。まずは、愛犬の感じているストレスを理解するため、まずはお留守番のときの状態をカメラでチェックすることからはじめてみましょう!

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