メニュー

子犬の甘噛みはいつまでにしつけるべき?対処方法は?

   2018/09/28

子犬の時期に手や物を軽く噛むことを「甘噛み」と言います。子犬の甘噛みはかわいいもの。でも、甘噛みを許していると、将来、愛犬が人や他の犬を噛む事故を起こしてしまうかも…と不安に感じる人もいるでしょう。今回は、甘噛みはいつまでにやめさせなくてはならないのか、そして、子犬の甘噛みへの対処法をご紹介します。早く甘噛みをやめさせなきゃ、と焦ってしまっている飼い主さん、必見です。

甘噛みのしつけに「いつまでに」はありません

子犬の甘噛みはいつまでにやめさせなければならないと決まっているものではありません。
子犬の甘噛みのほとんどは一時的で、特別なしつけをしなくても成長とともに甘噛みをしなくなるケースが大半なのです。

おもちゃを噛む子犬と母犬

子犬の気持ちを無視して甘噛みをやめさせようとしないで。

子犬の甘噛みはだんだん収まってくる、とはいえ、何にでも甘噛みさせていいわけではありません。それに、何にでもガブ…とされてしまうのは困りますよね。
そんな甘噛みへの対処は、子犬の気持ちを大切にしながら進めていきましょう。
甘噛みには必ず理由があります。子犬の気持ちを無視して甘噛みをやめさせるのではなく、子犬が甘噛みをしている理由を考えながら対処しましょう。

子犬が甘噛みをする理由① 確認

子犬の甘噛みの理由に、「物を確認している」というものがあります。
これは人間の赤ちゃんと同じで、興味のあるものや目新しいものに触れて確認したいという欲求です。犬は人間のように手足を細かく動かせるわけではありません。その代りに歯を使って確認しているのです。柔らかいもの、硬いもの、大きなもの、小さなものなど、目の前にあるものを口の中に入れ、甘噛みすることで子犬は学習をしているのです。

甘噛みしても良いおもちゃを用意しよう

子犬にとっての学習なら、甘噛みしても問題ないのでは、と思うかもしれません。でも、物によっては子犬にとって危険を及ぼすことも。口の中を傷付けたり誤飲したり、喉に詰まらせて窒息したりする可能性もありますので、なんでもかんでも甘噛みしてしまうことは好ましくありません。

感触やサイズの異なる子犬用のおもちゃをいくつか用意して、子犬の噛みたい欲求を満たしてあげましょう。

子犬の甘噛みのしつけによいおもちゃ

甘噛みOKのおもちゃを選ぶときに注意するべきことがいくつかあります。
子犬の歯はもろく、木やプラスチック製では硬くて歯が折れたり、口の中を傷つけたりする可能性があります。ゴム製やロープのようになっているもののほうが安全でしょう。
また、子犬には、月齢に合ったおもちゃを用意してください。口の中に入れるため衛生的に使用できるもので、子犬の歯に対応した柔らかさがあり、甘噛みして遊んでいるときに喉に詰まらない安全な大きさのものを選びましょう。

おもちゃを家庭用品で代用することはNGです。これは、子犬が家庭用品は噛んでもOKと認識してしまう可能性があるためです。

子犬が甘噛みをする理由② 歯が生え変わる時期の違和感

犬の乳歯は生後4~5か月頃になると抜けて永久歯に生え変わり始めます。
その後、個体差はありますが、生後7か月~1年程度までゆっくりと時間をかけて42本の永久歯が生えそろいます。

歯が生え代わる時期、子犬は歯茎にむずむずとした違和感を覚えると言われています。この違和感を解消するために物を噛むことがあるのです。
歯の生え変わりの違和感からくる甘噛みは、歯の生え変わりが終われば収まるのが一般的です。

甘噛みをやめさせるのではなく、おもちゃを噛ませてあげて

犬 子犬 かじる 甘噛み しつけ 対策

歯の変わりの時期の子犬にとって、噛むことは、違和感というストレスを解消するための行為です。しっかりとした目的があることであり、甘噛みは子犬にとって必要なことなのです。ですので、この時期の子犬の甘噛みは、やめさせるのではなく、噛んでも良いものを与えて噛ませてあげましょう。

もしも子犬が家庭用品を噛みはじめたら、子犬用に用意した「噛んでも良い物」へ誘導してあげることがベスト。でも、できる限り最初から、子犬の届くところに「噛んではいけないもの」を置かないように気を付けてくださいね。

子犬が甘噛みをする理由③ 甘えている

子犬が手を甘噛みしてきたときに、手を甘噛みさせたままでいつまでもかまっていませんか?そうすると、子犬が甘噛みするとかまってもらえると感じ、甘えたい時に飼い主の手を甘噛みするようになります。

ただ、こういった甘えを原因とする甘噛みも、いつまでも続くわけではありません。子犬が成長し、飼い主との信頼関係が作り上げられるとともに治まるのが一般的です。
しかし、飼い主の手を甘噛みする癖をつけると、子犬が人の手を噛んでも良いものと認識してしまう可能性があるため、手を甘噛みさせて甘えさせることはおすすめできません。

甘噛み対策でおもちゃをかじる子犬

甘噛みしてくる子犬の気持ちを尊重しよう

子犬の「甘えたい」という気持ちを尊重し、絶対に叱らずに、淡々とした態度で甘噛みをやめさせ、他の方法で遊んであげましょう。子犬と仲良くなるチャンスです。手を甘噛みするよりも、もっと楽しい遊びがあるということを子犬に教えてあげましょう。

子犬が甘噛みをする理由④ 狩猟本能

飼い主の手を甘噛みする原因のひとつが、犬の持つ狩猟本能だとする見方もあります。
繊細で不規則な動きをする人の手や指先が犬の興味を引き、犬が本来備えている狩猟本能を刺激するためだとされています。

こういったタイプの甘噛みは、本能であるがゆえ、子犬の時期を過ぎても続いてしまうかもしれません。さらに、普段の飼い主の行動次第で、甘噛みが噛み癖に発展してしまうことも。
「子犬の甘噛み」が「困ってしまうような噛み癖」にならないための行動を心がけなくてはなりません。

本能を刺激する遊びでストレス発散

甘噛みしたそうな子犬

犬の狩猟本能は自然なものだからといって、なんにでも甘噛みすることを許していいわけではありません。本能からくる欲求を満たしながら、人の手は噛んではいけないことを子犬に学んでもらわなくてはなりません。

ここでもやはり、噛んでいいおもちゃを使いましょう。動くものを噛みたい!という欲求を満たしてあげる遊びを存分に。このとき、手に飛びつかせたり噛みつかせたりして遊ぶのはNGです。
子犬との遊び方については、 こいぬすてっぷ2か月編で詳しくご紹介しています。

困ってしまうほどの「子犬の甘噛み」に対処する方法は?

犬の甘噛みは、甘噛みしたい気持ちを受け入れてあげ、寄り添いながら対応していけばいいのです。子犬の噛みたい気持ちを満たしてあげないことには、困った甘噛みはなくなりません。
おもちゃを用意して、子犬とたっぷり遊び、子犬が思う存分甘噛みできる環境を用意してあげてください。それだけでも困ってしまうような甘噛みはずいぶん減るはずです。

でも、子犬の甘噛みを考えるうえで大切なことはまだあります。子犬の甘噛みで悩んでいる人は、次のポイントにも気を付けて対処しましょう。

甘噛みのしつけをしている子犬

子犬の甘噛み対策① 甘噛みしやすい環境を作らない!

子犬がおもちゃ以外のものを甘噛みしやすい環境になっていませんか?
子犬を取り巻く環境をチェックしましょう。

出しっぱなしのリモコンや脱ぎっぱなしの靴下など、子犬が甘噛みしたくなるような物が子犬の届くところにありませんか?甘噛みされて困るものは、引き出しの中など、子犬が届かない場所へ移動させるなどの工夫が必要です。コンセントや電化製品、ボタンなど細かい部品は、口に入れると子犬の命に危険が及ぶことも。
もし子犬が甘噛みしてしまったら危険なのでは?という目線も大切です。

甘噛み対策で片づけるべきコンセント

また、子犬の目の前で不必要に手をひらひらさせたり、手を使って子犬と遊んだりすることもよくありません。
子犬が追いかけて甘噛みしたくなってしまいますので、必ずおもちゃを使って遊びましょう。
子犬は遊んでいるうちにヒートアップして人の手足に甘噛みしてしまうこともあります。適度なところでクールダウンしましょうね。

子犬の甘噛み対策② なおらない甘噛みには、優しく教えてあげよう

それでもなおらない甘噛みには、優しく教えてあげましょう。
特に、子犬が人の手を甘噛みする場合は、将来誰かを傷つけることがないようにしなくてはなりません。きちんと「人の手は噛んでも楽しくない!」と教える必要があります。

甘噛み対策のチェックポイント

ここで大事なポイントです。
人の手にじゃれついて甘噛みしてくる子犬を叱りつけると、構ってほしい、甘えたいという子犬の気持ちを拒絶することになります。子犬を絶対に叱らないでください。

子犬が手の甘噛みを始めたら、そっと手を抜いて甘噛みをやめさせましょう。この時、手の甘噛みに反応しないことが大切。そのまま子犬が甘噛みをやめたら、「えらいね」と一言褒めて、おもちゃで遊んであげてください。
これを繰り返すうちに、子犬は「手を甘噛みすると楽しいことが終わってしまう」「甘噛みをしなければ、遊んでもらえる」と学習してくれます。

子犬の甘噛み、子犬の気持ちを第一に対処しましょう。

いつまで続くか不安に思える子犬の甘噛みですが、成長とともに自然と甘噛みしなくなるのが一般的です。遊びたい気持ちや甘えたい気持ち、歯が生え代わる時期のムズムズとした違和感など、甘噛みすることにも理由があります。子犬の気持ちをしっかりと受け止め、焦らず時間をかけて甘噛み卒業を目指しましょう。
※甘噛みのしつけについてはこちらでもご紹介しています。ぜひご覧ください。
甘噛みへの対策を子犬の視点から考えてみよう!

こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。

関連記事