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しつけは子犬の時期からはじめよう!1歳までのしつけが大切な3つの理由

   2018/10/12

「子犬のしつけは大きくなってからでいいよね?」「しつけも大事だけど、まだ子犬だし、寂しがるのでいつも一緒に過ごしたい」・・・子犬のことがかわいくて、ついこんなことを思ってしまう方も多いのではないでしょうか?でも実は、しつけを始めるのは、子犬の時期こそベストなのです!子犬と飼い主さんにとって1歳までの時期にしつけをすることがどんなに大切なのか、ぜひ理解して子犬のしつけの参考にしてみてください。

理由① 子犬の時期にはしつけをスムーズにできるチャンスがある

子犬の時期のしつけが大切な最大の理由は、1歳までに子犬の社会性の基礎が作られること。

子犬の成長段階にしたがって、それぞれの時期に必要なことを、子犬がわかりやすい方法で教えていきましょう。そうすることで、その後もしつけをスムーズに進めていきやすくなるのです。

1歳までのあいだにしつけを進めている犬

子犬の1歳は人間の約17歳!

犬と人間は寿命が違うので、年を取るスピードも違います。
犬種の違いもありますし、犬の年齢を人にあてはめることは難しいのですが、一般的には生まれてから3ヶ月で人間の5歳くらいまで成長するといわれています。その頃には、子犬は人間の子どもと同じようにとても好奇心旺盛になります。

1歳までの好奇心旺盛な時期にしつけをする犬

生後4ヶ月頃には、子犬の体は急激に大きくなり、警戒心が増してくることも。
生後6ヶ月を迎える頃には人間の9歳くらいまで成長し、要求や自己主張が強まります。やがて性成熟が近づき、人間と同じように反抗期を迎える子犬もいます。
そして、生後9ヶ月頃には、小型犬では成犬とほぼかわらないくらいの大きさになり、1歳を迎えるころにはおよそ人間の17歳。その後もしばらくは社会的な成熟期が続くものの、この頃にはかなり社会的に成熟した状態と言えるでしょう。

このように、子犬にとって1歳までの1年間は、身体的にも精神的にも急激に成長する時期。
犬の性格は生後2ヶ月〜1歳の間に形成されるともいわれ、この時期の生活環境や暮らし方、また、どのようなしつけをしたかということが、今後の子犬の性格や行動に大きく影響するのです。

子犬の社会性は生後3ヶ月頃までの過ごし方がカギ

子犬のしつけで目指したいのは、人間社会で暮らしていくためのルールやマナーが守れる、落ち着いた犬になること。
そんなおだやかな性格を形成するカギは「社会化期」とよばれる生後3ヶ月頃までの時期の過ごし方にあります。

1歳までの子犬の時期にしつけをきちんとできた犬

ポイントは、いろいろな体験を子犬にさせてあげること。
警戒心が強くなる前の、好奇心旺盛な生後2〜3ヶ月頃に、今後生活していく環境にできるだけ慣らしておきましょう。子犬にとっての「不安」や「恐怖」の対象を減らしておくことで、しつけの目標である落ち着いた行動が取れる犬になります。

また、子犬は犬同士の付き合い方を他の犬との交流から学び、人間社会への適応力を人間社会でのいろいろな体験から育みます。
子犬を家族に迎え、自宅の環境に慣れてきたらぜひ外に連れ出してあげてください。早めの時期から飼い主家族だけでなく、いろいろな人、犬やほかの動物、車などの大きな物や動くもの、それらから発される音、自宅以外の場所も経験させることで、刺激に対する受容能力を高めてあげましょう。これも子犬のしつけの第一歩です。

子犬の時期にしつけをうけている犬

ただし、ワクチン接種プログラムが完了していない子犬を地面に下ろしたり、たくさんの犬が集まる場所に連れて行ったりはしないでください。
抱っこやキャリーバッグの中からほかの犬の様子を見せたり、ほかの犬の声を聞かせたりするだけでも、子犬にとっては大冒険であり、とてもよい経験になるはずです。
また、子犬が嫌がる様子を見せた時には無理強いせず、改めてチャレンジしてくださいね。

理由②子犬の時期にしつけを行うことで問題行動の予防ができる

子犬の時期のしつけが大切な理由には、「その後の問題行動を予防できることがある」というものがあります。

問題行動とは、吠え癖や噛み癖、飼い主と離れると家中を荒らして回る、極端に臆病で散歩ができない、飼い主の指示に従わない・・・など飼い主さんにとって困ってしまうような愛犬の行動のこと。
当然ですが、犬と暮らしていくうえで、犬がある程度の「困った行動」をとってしまうことは覚悟しておかなくてはなりません。でも、その「困った行動」が悪化してしまい、一緒に楽しく暮らしていくことが困難になってしまうほどになってしまうと、それは「問題行動」と呼ばれます。

子犬の時期のしつけがうまくいかず問題行動を起こす犬

ただ、「問題行動」とはあくまでも人間目線のものであり、愛犬にとっては「自然な行動」であることがほとんど。
運動不足や遊びの不足など、子犬の不満がたまることによるものや、遺伝によるもの、飼育環境の変化など様々なことが原因として挙げられますが、子犬の時期の「社会化」を含めたしつけや色々な経験が不十分だったことによるケースも少なくありません。

例えば、来客や他の犬などに激しく吠える犬は、子犬の時期の「社会化」が不足していたことで、「恐怖」や「不安」がその原因になっていることもあります。
また、子犬の時に甘噛みへの対処が不十分で噛み癖がついてしまったり、子犬の時に飼い主と距離をおくしつけをせずベッタリ一緒に過ごしてしまい、留守番ができなくなったりするケースもあります。しつけよりも子犬の要求を聞きすぎることで、指示に従わなくなってしまうこともあるでしょう。

子犬のうちに「困った行動」を悪化させないような環境づくりを

大切なのは、子犬がとってしまう「困った行動」を繰り返させないこと・悪化させないこと。
犬にとっては自然な行動であることがほとんどですので、叱りつけたりは決してせず、困ったことを「させない環境」を飼い主がつくることが最も重要なのです。

子犬の時期から困った行動を起こさない環境でしつけられた犬

「恐怖」や「不安」が原因ならば、それを取り除いてあげ、心から頼れる飼い主さんと一緒に少しずつ慣れるように練習していきましょう。
そのためには、子犬の時期からストレスの少ない生活環境を整え、正しくしつけを行うこと、また、子犬にとって安心して頼ることができる飼い主になることが大切です。

成犬になっていてもあきらめないで。より丁寧なしつけで解決を

もちろん、成犬になってからしつけをやり直し、問題行動を改善・解消することも可能です。

しかし、一度習慣になってしまった行動を変えるためには、子犬の時期よりもさらに丁寧に、じっくりとしつけを行う必要があり、時には専門家の助けを借りなければしつけができないこともあります。どうしても解決できない場合には、動物病院で相談することをおすすめします。

理由③子犬の時期のしつけで愛犬との信頼関係がより深まる

子犬へのしつけは、子犬と飼い主さんとの信頼関係を深めるという点からもとても大切です。

1歳までのしつけで信頼関係が構築された犬

そもそも、しつけとは犬に人間社会で共生してもらうための「ルール」や「マナー」を教えるもの。
一見芸のように見える「おすわり」や「待て」のしつけも、「ルール」や「マナー」を守るために必要な時があるからこそ教え、飼い主さんと子犬との間でコミュニケーションを取るための手段なのです。

また、しつけの練習やトレーニングをしていく時間そのものも、子犬と飼い主さんの大切なコミュニケーションとなります。
しつけの練習の中で飼い主さんが子犬をよく観察することによって、子犬の性格や好き嫌いへの理解をより深めていくことができます。一方、子犬は自分のペースに合わせてしつけをしてくれる飼い主さんの態度を見て、安心感を持ち、一緒にいたいと思うようになるはずです。

子犬の時期からしつけの練習を通してお互いを理解する時間を重ねていけば、子犬が1歳になる頃には、子犬と飼い主さんの関係性はとても良好なものに仕上がっているでしょう。

一度しかない子犬の時期。しつけで絆を深めましょう

子犬を迎えた日から誰もが想い描く、愛犬とのおだやかで楽しい日々。そんな未来をつくる秘訣は、1歳までの子犬のしつけにあるのです。ぜひ、たった一度しかない子犬の時期に丁寧にしつけを進め、愛犬にとっても飼い主さんにとってもしあわせな生涯が過ごせるようにしていきましょう。『こいぬすてっぷ』では、1歳までの子犬の成長段階にあわせた無理のないしつけプログラムをご紹介しています。どれも飼い主さんと仲良くなりながら楽しく進められるように考えられていますので、興味のある方はぜひお試しください。

※子犬との暮らしに必要なものについては、こちらの記事でご紹介しています。
子犬と暮らしはじめる時に本当に必要なもの7選【初心者さん必見】

こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。

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