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【犬のおすわりの教え方】完全マスターには「しあげのステップ」が超重要!

   2018/10/05

「おすわり」は、犬のしつけに使われる言葉として非常に有名なフレーズのひとつ。興奮している愛犬を落ち着かせるためによく使われるほか、「伏せ」「お手」をはじめとした、その他の様々なしつけの基礎にもなるしつけです。犬との暮らしの中でとても大切で、早めに、そして確実にマスターしたいしつけのひとつである「おすわり」。実は「おすわり」の教え方で大事なポイントは「しあげのステップ」にあるのです。ここでは完全マスターを目指した「おすわり」の教え方をご紹介します。

おすわりの教え方がうまくいっている犬

効果的な犬の「おすわり」の教え方を知るために…

犬の「おすわり」は単なる芸ではありません。「おすわり」を愛犬に教えるならば、本当に暮らしに役立つ「おすわり」の教え方をしてあげたいと思いませんか?
暮らしに役立つ「おすわり」とは、いつでもどんな時でも「おすわり」ができるようになること。ごはんの前だけできる「おすわり」や、飼い主がおやつを持っている時だけできる「おすわり」では十分とはいえないのです。
いつでもどんな時でもできるようになる「おすわり」の教え方を知るため、はじめに「おすわり」がなぜ大切なのかを理解しておきましょう。

犬の「おすわり」が大事な3つの理由

犬の「おすわり」が大切である理由の1つめは、「おすわり」で犬の急な動きを防ぐことにつながるから。
散歩中に急にとびかかるなどの事故をふせぐためにも、いつでも、どんなときでも、飼い主の言葉で「おすわり」ができることはとても大事なことなのです。

2つめは、「おすわり」が犬の興奮を抑えるのに役立つから。
遊びの途中や、飼い主の帰宅時など、興奮している愛犬が「おすわり」の合図で落ち着けるようになっておけば、犬が過度に興奮してしまうことを抑えることができるでしょう。このことは、不必要な吠えや、噛み癖といった困ってしまうような行動への対策にもなるのです。

そして3つ目は、「おすわり」が「伏せ」や「お手」といった、さまざまなしつけにステップアップするための土台となるから。
「伏せ」や「まて」、そして「お手」といったしつけは、「おすわり」ができてはじめて練習できるものです。そのため、「おすわり」はぜひとも早いうちに確実にできるようになっておきたいしつけなのです。

犬のおすわりの教え方① まずは「おすわりの姿勢」から

はじめは、「おすわり」の姿勢の教え方からです。
ご存知のように、「おすわり」とは、犬が床にお尻をつけた状態をキープすること。「おすわり」という言葉はあとで教えますので、ここでは必要ありません。

まず、おやつなどの好物の食べ物を持った手を犬の鼻先に近づかせ、においをかがせてください。そのまま、食べ物をもった手を、犬の鼻先からおでこのほうへとゆっくりと移動させてみましょう。

飼い主の手の中の食べ物につられて、犬は顔をぐーっと上へと向けていき、やがてストンと自分でお尻を床につけた姿勢になるはずです。
犬のお尻が床についたタイミング、つまり「おすわり」の姿勢になったタイミングですかさず犬を褒めて、手に握っていたご褒美の食べ物を食べさせてあげましょう。

おすわりの教え方がうまくいった犬

うまく「おすわり」の姿勢に誘導するためには、おやつを追いかける犬の動きをよく見ておくことがポイントです。おやつだけ先に動かして顔から離れてしまったりしないように気を付けながら、おやつを持った手の動きを調整してください。

犬のお尻を押さえつけて無理やり「おすわり」の姿勢を取らせることはしないでください。犬が自ら「おすわり」の姿勢をとるのを待つことが基本です。犬がどうしても「おすわり」の姿勢をとらない場合は、おやつを持っていない方の手をそっと犬のお尻にあててみると、犬がお尻をおろしてくれるでしょう。この時も、犬のお尻が床についた瞬間に「上手」「おりこう」などと褒め、食べ物を食べさせてあげましょう。

この練習をくりかえすことで、犬は「おすわり」の姿勢をとることで嬉しいことが起こる!と学習してくれ、自分からおすわりの姿勢をとることが増えていきます。
また、練習のとき以外でも、偶然犬が「おすわり」の姿勢をとったりしたときには、誉めるようにしてみるとより効果的ですよ。

犬のおすわりの教え方② 動作と言葉を結びつける

ここでいよいよ「おすわり」の言葉の教え方です。
「おすわり」の姿勢を教える時と同様に、好物のおやつを持った手を犬の鼻先からおでこの上方へとゆっくり動かして、犬が自分からお尻を床につけようとするのを待ちます。

犬の様子をよく見て、犬が腰を落とそうとした瞬間に「おすわり」と声をかけてください。
そのままきちんと「おすわり」の姿勢がとれたら、すぐに誉め言葉をかけてご褒美に手に持っていた食べ物を食べさせてあげてください。
これも、根気よく何度も繰り返しましょう。

おすわりの言葉の教え方が成功した犬

犬のおすわりの教え方③ 言葉だけでできるように

ここまでの教え方を繰り返すことで、犬はだんだんと言葉だけで「おすわり」ができるようになってきます。

好物のおやつを握った手を出すことなく、「おすわり」の言葉をかけてみましょう。「おすわり」と声をかけただけでおすわりの姿勢がとれたら、すぐに誉め言葉をかけてご褒美をあげることを繰り返してください。

おすわりをうまくいく教え方で練習している犬

このとき大事なことは、ご褒美を与えるタイミング。犬の鼻先にご褒美を出すことはしませんが、必ずおすわりの姿勢をとれた瞬間にご褒美を与えてください。ご褒美をあらかじめ手元に準備をしておくことを忘れないようにしてくださいね。

「おすわり」がうまくできなくても、犬を叱ったりイライラしたりしないでくださいね。
そんな時は、おやつを持っていない手で、犬の鼻先からおでこのほうに手を動かしてみるなど、「おすわり」のヒントをだしてあげてください。それでも難しい場合には、またおやつを握った手で誘導してあげるところから気長に練習を繰り返しましょう。

【重要】犬のおすわりの教え方④ どこでもできるように

「おすわり」ができるようになったけど、「食事の前しかできない」、「おやつを持っていないとできない」などというのは、よくあるお悩み。
どんな時でもできる「おすわり」教え方には、完全マスターのための「しあげ」のステップがあるのです。ここまでの教え方で「おすわり」ができたからといって、しつけ完了!ではありません。ここから「しあげ」に入りましょう。

おすわりの教え方のしあげをしている犬

犬が「おすわり」をできるようになったら、今度は環境を変えて「おすわり」の練習を続けてください。
練習する時間帯をかえてみたり、いつも座って指示を出していたなら立って指示を出すなど、指示を出す飼い主さんの姿勢をかえてみましょう。また、時には外出先で練習するなど、場所をかえて「おすわり」の練習をしてみてください。
この練習をしっかりしておくことが「おすわり」がいつでもできるようになるために大事な「しあげのステップ」なのです。
どんな状況でも「おすわり」ができるようになることで、「おすわり」が本当に役立つしつけとして完成するのです。

「おすわり」の教え方、マスター後のフォローも忘れずに

ここまでの教え方を実践して、愛犬が「おすわり」を完全にマスターしたあとも、「できて当たり前」などとは決して思わず、きちんとできたことを褒めることは続けてあげてくださいね。さらに、周囲に音があるといった集中しづらそうな環境や、飼い主の帰宅時のように犬が興奮している時など、指示に従うことが難しそうな状況で「おすわり」が成功した時には、その瞬間に心から褒めてあげ、愛犬が喜ぶご褒美をあげることを忘れないようにしてくださいね。愛犬が「おすわり」をマスターしたあともしっかりとフォローを続ければ、どんな時も確実に「おすわり」ができる状態がキープされるはずですよ。

※「おすわり」のあとに教えたい「お手」「待て」の教え方は、こちらの記事でご紹介しています。
犬の「お手」の教え方。うまくいかない時にはココを見直そう。
【子犬のしつけ】いつでも「待て」ができるようになる4STEPとは?

こいぬすてっぷでは、「おすわり」をはじめとした、愛犬との暮らしに必要なしつけやコマンドの教え方を、愛犬の成長にあわせてご紹介していきます。ご興味のある方はぜひお問合せください。

東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、川村動物病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。

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