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散歩で犬がぐいぐい引っ張る…そんな時のNG行為とオススメ対処法は?

   2018/09/21

楽しい愛犬との散歩…のはずが、犬がぐいぐいリードを引っ張って好きな方に行ってしまう…そんな愛犬に「そっちじゃないー!」などと言いながら、今度は飼い主さんが行きたい方へと愛犬をズルズル引っ張る…。そんな散歩になっていませんか?犬と人とが安全に散歩を楽しむのに欠かせないのが適切なリードワーク。「リードワーク」というと、飼い主さんの横にピタッとつかせてお行儀よく歩くイメージがあるかもしれませんが、そんなに難しく考えなくても大丈夫。安全に楽しく散歩を楽しむコツがあるのです。今回は、リードをぐいぐい引っ張る愛犬の飼主さん必見、散歩中に犬がリードを引っ張る時のNG行為と楽しく安全な散歩のための対処法です。

引っ張らずに散歩している犬

犬がリードを引っ張る散歩は危険!

散歩は、愛犬が社会との接点を持つとても大切な機会です。それはつまり、愛犬が社会の一員であることを、飼い主がしっかりと意識して散歩をさせなくてはならないとうこと。犬と人との安全のためにも、ルールとマナーを守って散歩を楽しまなくてはなりません。

散歩中にリードを犬がぐいぐい引っ張って勝手気ままに進んでしまって、リードがピンと張った状態になるような散歩は大変危険です。犬が道路に飛び出してしまったり、犬に引っ張られた飼い主が転倒したり、他の犬や人とのトラブルになったりすることもあるかもしれません。リードがピンと張った状態では、とっさによけなくてはならない時にも対応ができないですし、愛犬の前方も非常に確認しづらいです。
そのため、散歩中にぐいぐい引っ張る癖は早い時期に治し、リードが緩んだ状態で、ゆったりとした散歩ができるようにしておくことが大切なのです。

【散歩中に引っ張る犬へのNG行為】引っ張り返す

引っ張る犬への対策として、してはならないことは、リードを引っ張り返すこと。
リードを引っ張られた犬は非常に不快に感じますし、場合によっては大きなケガや事故のもとになることも。

どんなしつけにも言えることですが、愛犬に対して、「力ずくで言うことを聞かせる」というのは絶対NG。犬と飼い主さんとの信頼関係にも悪影響でしかないです。そんな散歩では、犬も飼い主も心から楽しむことなどできなくなってしまうでしょう。

必要なことは、犬が自然に引っ張らなくなってくれる方法、しかも、犬も飼い主も散歩が楽しくなる方法で対処することなのです。

引っ張らずににおいかぎをする犬

【引っ張る犬への対処法①】飼い主が立ち止まってしまう

「散歩中にリードを引っ張ることは散歩のルール違反」ということを犬に理解してもらいましょう。

散歩をしていて犬がリードを引っ張るときには、リードを固定したまま持って、立ち止まってしまってください。飼い主さん自身が「木」になってしまったようなイメージです。
犬はそれ以上進めなくなってしまいますので、「あれ?」と立ち止まったり、飼い主さんの方を振り返ったりするでしょう。それでも犬が立ち止まらない場合には、リードをたぐりながら少し犬に近づいてみてください。

そのようにして、少しでもリードが緩んだら「よし!」でまた歩きはじめてください。
「リードを引っ張ると進めなくなる、リードが緩めば歩ける!」と理解することで、犬は散歩中にリードをぐいぐい引っ張ることが減ってくるはずですよ。

ここで注意することは、リードを決して引っ張り返さないように、しっかり固定すること。
犬に不快感を与えることなく「リードがピンと張った状態=ルール違反!」と理解させるようにこの練習を繰り返しましょう。

【引っ張る犬への対処法②】引っ張らずに散歩している犬を褒める

引っ張らずに歩けるように散歩の練習をする犬

犬は散歩中にある程度自由に興味を持ったもののにおいをかいだりしたいもの。その自由までうばってしまっては、犬にとって本当に楽しい散歩とはいえません。犬が散歩を十分に楽しむため、散歩中に常時ぴったりと飼い主の隣につかせることは考えなくてOKです。

ぜひ、リードを引っ張らずに歩けている愛犬をたくさん褒めてあげてください。緩んでゆったり歩いている状態を褒めるため、歩きながら「上手だね」と声をかけたり、ご褒美をあげたりすることもおすすめです。
状況によっては、飼い主さんの前を歩いたってOKです。周囲の安全をきちんと確認したうえで、ゆっくりのんびり匂いかぎをする時間もぜひ作ってあげてください。そうして、犬が散歩を楽しんで満足することで、飼い主をぐいぐい引っ張ることはさらに減っていくでしょう。

ただし、散歩をしている道には、当然犬が苦手な方もいます。人とすれ違うときなど必要な時には、いつでもリードを短く持った状態にし、「ついて」の合図で飼い主の隣を歩けるようになっておくとよいでしょう。上手に飼い主さんの隣を歩いている時には、歩きながらご褒美をあげ、しっかり褒めてあげてくださいね。

引っ張る犬との散歩におすすめ!ご褒美ポーチ

引っ張らない散歩の練習をしている犬

引っ張る犬との散歩の練習の時にぜひ用意しておいていただきたいアイテムがあります。それは、「ご褒美ポーチ」。

リードを引っ張らずにゆったり歩けている犬を褒めるためには、「歩きながら」愛犬にちょこちょことご褒美のおやつや食べ物を与えることが必要。歩きながら食べるの?!と少々びっくりしてしまうかもしれませんが、これは、「歩いている状態」を褒めたいから。立ち止まってからでは遅いのです。
このように、引っ張る犬との散歩の練習をするときには、ちょこちょことこまめに、そして素早くご褒美を与えなくてはなりません。そのため、あらかじめ準備しておいた「ご褒美をいれたポーチ」を散歩の時には常に携帯しておくことをおすすめします。

「引っ張る犬」を卒業して、「ゆったり散歩」を楽しもう

理想的なのは、愛犬がいつだって飼い主さんのそばを歩きたい!と思えるような散歩をすること。そして、犬の気がむいたら存分に匂いかぎをして、犬の本能からくる欲求をしっかりと満たしてあげること。そうすることで、犬が散歩中にぐいぐい引っ張る、なんてことはなくなっていくはずです。そんな散歩を実現させるために意識しておきたいことは、「散歩の時間は犬のための時間」であるということ。何かと忙しい毎日の中ではありますが、散歩の時間はしっかりと犬と向き合って、ぜひ、愛犬と一緒に散歩を楽しんでくださいね。

※安全で楽しい散歩については、こちらの記事でもご紹介しています。
【散歩のしつけ】「子犬も飼い主も安全、楽しい!」を実現する2つの方法とは?

東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、川村動物病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。

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