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犬はなぜ吠える?「うるさい!」と言う前に知っておいてほしいこと

   2018/05/17

「よく吠える犬」と「あまり吠えない犬」、あなたの家にやってきた子犬には、どちらになって欲しいですか? 多くの人は「あまり吠えない犬」になって欲しいと答えるのではないでしょうか。でも、犬が吠えるのは自然なこと。それなのに、人間社会で人とともに暮らす犬が吠えすぎると、それは「騒音」とされてしまい、時には「無駄吠え」なんていわれてしまうことも。「なぜ、この子は吠えているんだろう」。飼い主がその原因を考えてあげること、そして適切な対応をすることで、暮らしの中で困ってしまうような「吠え」は防げます。ここでは、犬が吠えることの意味と、愛犬の吠え対策について紹介していきます。

「吠える」ことは、犬のコミュニケーション

犬は主に3つの方法でコミュニケーションをとっていると言われています。

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    【犬のコミュニケーション方法】
  • 1 匂い
  • 2 態度 (しっぽを挙げる、毛を逆立てる、あおむけになるなど)
  • 3 声  (吠える、うなるなど)

「吠える」ことは犬にとってはコミュニケーション方法のひとつ。だからこそ、むやみに「吠える」→「叱る」を繰り返すことは、正解とはいえません。犬は何かを訴えたくて吠えているのです。では、どんなときに何を訴えて犬は吠えるのでしょうか。それを探るためには、まず、愛犬の様子を注意深く観察する必要があります。

「警戒吠え」と「要求吠え」を見分けて、「吠えない犬」に

「何だ?」、「あやしいぞ!」、「誰かが来たよ!」、「一緒に遊ぼうよ」、「こっちを見てよ」、「あっちに行け!」など、犬はさまざまな気持ちで吠えています。むやみに吠えることを止めさせたいのであれば、まず、犬がどんな気持ちで吠えているかを理解しなくてはいけません。そして、その気持ちをくみとりつつ、「吠えなくてもいいよ」と教えてあげることが、大切です。ここでは、よくある犬の吠えシーンを例にあげて、対応方法を紹介しましょう。

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ケース1 インターホンが鳴ったら、「ワンワンワン!」

インターホンに反応して吠えてしまう犬の話はよく聞きます。その時の犬の気持ちは、「誰かきたよ!怖い!」や「誰だ?あっちへ行け!」などでしょうか。インターホンがなって知らない人が家に入ってきて驚いた、怖かった、などの経験が重なり、犬は「インターホン=怖い!」と学習してしまったのかもしれません。

このような吠え方を「警戒吠え」と言いますが、では、これをやめさせるには、どうすればよいのでしょうか。
答えはシンプル。「インターホン=怖くない!」とさらに学習してもらうのです。そのためには、当初の恐怖体験とは逆に、「インターホンが鳴ると楽しいことがある!」という経験をたくさん積ませます。愛犬が喜ぶこと、ご褒美をあげたり、遊んであげたり、撫でてあげたり、あなたの愛犬が好きなことと、「インターホン」をセットにすることで、インターホンに対する「警戒吠え」は防止できるはずです。
こいぬすてっぷ」生後6ヶ月編では、インターホンをきっかけに吠える犬への対策、さらに飼い主さんが来客への応対から戻ってくるまでハウスで待っていられるようにする練習方法もご紹介しています。

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ケース2 夕食の時間になると、「ワンワンワン!」

飼い主さんが食事の支度をし始めると、「自分のごはんももうすぐ出てくる!」と察知して吠える犬も少なくありません。これはいわゆる「要求吠え」。「ごはんを早くちょうだい!」と飼い主さんに訴えているのです。その他にも、「もっと遊んで!」「一人にしないで!」などという気持ちで犬が吠える場合もあります。

これをやめさせたいからと、犬の要求に応えて、すぐにごはんをあげたり、遊んであげたりしてしていませんか?
それでは「吠える=飼い主さんがかまってくれる、要求に応えてくれる」と犬が学習してしまい、さらに吠えるようになってしまうので、注意が必要です。犬が落ち着いて静かになってからごはんをあげるなど、飼い主さんは要求に応えるタイミングを考えなくてはいけません。

大事なのは先回りしえ吠えさせないこと!

犬 吠える 無駄吠え 叱らない 褒める

「要求吠え」「警戒吠え」への対策としてベストなのは「吠える前に気持ちを察して対応し、吠えさせないこと」だということを覚えておいてください。

犬は吠える前に何かサインを出しているはずです。「音のしたほうを警戒した様子でじっと見ている」「おすわりしてじっと飼い主さんを見つめている」や、「飼い主さんの足にまとわりついてウロウロする」など、「何かこわいことがあるのかな?」「何かしてほしいことがあるのかな?」などと思うことはありませんか。ぜひ、そのタイミングで愛犬に声をかけて警戒している対象から気をそらせてあげたり、要求に応えてあげたりしてください。そうすれば、犬は「吠える」以外のアピール方法で伝わることを学習し、吠える必要がないんだ、とわかってくれます。

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犬は吠えるもの。決して叱らず、吠えなかったときにしっかり褒めて。

犬 信頼

犬は本来吠えるものです。ただ、人間社会で一緒に生きていくために、人間社会でのルールを覚え、「吠える」ことを止めているだけです。飼い主さんは、そのことを忘れずにいましょう。「吠えない」ことがあたり前だと思っていると、「うるさい!」と叱ってしまいがちになります。「吠えなかったね、いい子だね」そう思う気持ちが大切です。

また、犬が普段の生活に満足していることは、吠え対策の大前提です。
たっぷりと運動や遊びをして、犬の気持ちが満たされているかどうか。飼い主さんはそのことにも目を向けてみましょう。吠え対策を考える際には、まず、犬の毎日の生活をふりかえり、充足した環境が作れているかどうかを見直して、改善してみてください。これだけでも「困った吠え」はずいぶん減るはずです。

犬は吠える前に必ずサインを送っています。普段から愛犬の様子をよく観察し、そのサインにぜひ気づいてあげてください。吠えてしまった犬を叱ることなどは、決してしてはいけません。吠えてしまったあとより、吠える前の対策がとにかく肝心です。
吠える前に飼い主が動いてあげる。犬に吠えさせない、吠えなくてすむようにしてあげる、それが一番いい「吠え対策」なのだということを覚えておきましょう。
こいぬすてっぷ」生後6ヶ月編では、愛犬の吠え対策についてより詳しくご紹介しています。犬の吠え対策は子犬期を過ぎてからでも実施できます。成長してしまったから、とあきらめずに是非本書をご参考に吠え対策をしてみて、愛犬との暮らしをより快適なものにしてくださいね。

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