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【犬がうんちを食べる】食糞をやめさせたい…確実な方法ってあるの?

   2018/09/05

「ふと見ると、愛犬がうんちを食べていた…」「かわいい愛犬の口元にうんち…」そんな衝撃の瞬間を目撃したことがある飼い主さん、意外と多いのではないでしょうか。犬の食糞は、実はそんなに珍しいことではありません。特に、子犬は食糞しやすい傾向があり、決して異常な行動ではないのです。とはいえ、飼い主としては愛犬のそんな行動はできれば見たくないもの。一刻も早くやめさせたいのが本音ですよね。日々の暮らしの中でできる対策で「愛犬がうんちを食べる問題」を解決して、犬も飼い主もハッピーな暮らしを目指しましょう!

犬がうんちを食べるのは異常行動ではありません!

「ウンチを食べてしまうなんて、うちの子おかしいのかも」

そう思ってしまいそうですが、犬がうんちを食べることは決して異常行動ではありません。
特に子犬のうちは、子犬の好奇心によって食糞しやすい傾向にあります。子犬にとっては、身の回りのあらゆることが新鮮で刺激的。強い匂いを放つうんちを食べてしまうのは、ある意味自然な行動なのです。
子犬の食糞は、通常であれば成長するにつれておさまるので、あまり気にしすぎない方が良いでしょう。

うんちを食べる犬

一方、成犬になっても食糞をやめない場合は要注意。健康状態や生活習慣に問題があるかもしれません。
まずはストレスがないか、生活環境に問題はないかを確認し、対策をしましょう。
また、元気・食欲を含めた健康チェックをしっかりと。異常がみられる場合はもちろん、自宅でははっきりした異常が見つけられない場合も、食糞が続くのであれば早めに動物病院を受診することをお勧めします。

とはいえ、うんちを食べるのはちょっと…

犬がうんちを食べるという行動は異常な行動ではありません。
とはいえ、愛犬がうんちを食べる姿は気持ちのいいものではありませんよね…。

「うんちを食べる」という犬の行動は異常な行動ではないので、しかりつけてやめさせるなどということはNGです。
犬の行動を無理に変えようとするのではなく、犬がうんちを食べなくて済むように、また、食べたい気持ちにならないように飼い主側が工夫することが必要です。

犬が【うんちを食べる前】にできる対策は?

うんちを食べる行為は異常行動ではないので、残念ながら確実な解決策はないのが現状です。
しかし、飼い主側の工夫ひとつで、犬がうんちを食べなくなるようにすることができるかもしれません。
その工夫とは「うんちをしたらすぐ片づけること」です。

うんちを食べるのをやめた子犬

とにかくすぐ片づける!

「そんな単純な方法で良いの?」と思うかもしれません。

しかし、室内のトイレで犬がうんちをしたとき、忙しかったり近くにいなかったりして、すぐに片付けられていないという方も意外と多いのではないでしょうか。
うんちをしたらその場ですぐ片づけてしまえば、食べるうんちがそもそも存在しなくなるので、食糞をやめさせることができるかもしれません。そうしているうちに、子犬のうんちへの興味がなくなっていけばしめたもの。
子犬の時期なら、この方法だけですぐに解決することもあります。

気づいたらうんちをし終わっているから、すぐに片づけることができないという場合は、トイレタイムを決め、なるべくその時間帯に排泄してもらえるよう促してみましょう。
もちろん、トイレできちんと決まった時間に排泄できたら、たくさん褒めてあげてくださいね。

犬が【うんちを食べている時】の対処法は?

犬がうんちを食べているところを発見してしまった時も、焦らず叱らず対応してください。

うんちを食べてしまった犬

うんちが残っていたら無反応で片づける

うんちの食べ残しがあったら速やかに片づけましょう。その時、絶対に大きな声を出さないでください。喜んでくれていると犬が勘違いしてしまい、また食糞行動を繰り返してしまうかもしれません。食べかけのうんちを見つけたり、愛犬の口のまわりにうんちがついていたりすると、思わず「ギャーッ!」と叫びたくなりますが、ここはグッと我慢。無表情でササっと片づけるのがポイントです。

声をかけるのならうんちを食べている瞬間に!「ダメ」と冷静に一言

もし声をかけるのなら、食べている瞬間にしましょう。食べ終わった後に注意されても、犬は何で怒られているのかわかりません。
また、声かけは冷静に。叱りつけるのは絶対にNGです。

これは食糞に関してだけでなく、全てのしつけの基本です。

犬が【うんちを食べてしまった後】の対処法は?

犬がすでにうんちを食べてしまっていた時は、しかたがありません。あきらめて次は食べさせないようにする方法を考えましょう。

よくあるのが留守番中の食糞。帰宅して、うんちを食べてしまった形跡を見つけた場合、犬を叱ったり怒ったりすることは絶対NGです。

留守番中にうんちを食べた犬

もしかしたら、お留守番が寂しかったのかもしれません。また、暇を持て余していたのかもしれません。
犬を叱るのではなく、留守中の環境の改善を検討してください。
留守番中の食事を見直したり、留守にする前に散歩に連れて行ってあげたり、たくさん遊んであげたりして、犬の気持ちを満たしてあげてくださいね。

うんちを食べるのには、何か原因があるのかも!

うんちを食べるのをやめない場合は、原因を探ってみましょう。
考えられる大きな要因は以下の二つです。

原因①ストレス

散歩や遊びが少ないことによる運動不足や、お留守番が多く、構ってもらえない寂しさからストレスが溜まり、ストレス解消のためにうんちを食べてしまうことがあります。
愛犬との散歩の時間を増やしたり、たくさん遊んであげたりすることで、うそのように食糞癖がおさまることもよくありますよ。

ウンチを食べなくなった犬

原因②食事の量・間隔が適正でない

食事の量が足りないと、空腹をごまかすためにうんちを食べてしまうことがあります。
逆に量が多すぎても、食べたものの一部が未消化のままうんちとして排出され、それを栄養補給のつもりで食べてしまうことも。

愛犬の体重に対して、食事の量が適正かどうか見直してみましょう。

また、空腹が原因の場合は、食事の間隔を短くしてみるという方法もあります。1日に与える食事量はそのままに、1日2回食事を与えているなら3回に分けて与えるようにしてみてください。

ごはんが足りなくて食糞した犬

犬がどうしてもうんちを食べたがる時は、体からのサインかも

色々な対策を施したにも関わらず、それでもうんちを食べてしまう時は、犬の体からのサインかもしれません。

例えば、ビタミンやミネラルなど、足りない栄養素を補うためにうんちを食べてしまうこともあるのです。
また、ごはんの種類を急に変えることによって消化吸収が悪くなり、未消化のうんちをしてしまっている場合も要注意。未消化のうんちを食べられるものだと勘違いしてしまって食べてしまうこともあります。
そのほか、いつも同じ食事に飽きてしまい、新たな食べ物を求めてうんちを食べてしまったりする犬もいます。

犬は、お腹が空いても、ご飯が合わなくても、言葉で伝えることができません。飼い主がしっかりと食事内容や健康状態をチェックするようにしましょう。

体調が悪くてうんちを食べる犬

その他、消化管寄生虫に感染してしまっていて栄養を奪われ、栄養不足となっている場合に、不足した栄養を補うために食糞するケースがあります。また、何らかの疾患による多食症を起こしてしまって食糞していたり、投与されている薬の副作用により本来の食べ物以外のものを口にしたがる「異嗜」といった場合もあります。

原因を探り、自分でできる範囲の対策をしてもどうしてもおさまらない場合は、動物病院を受診することをおすすめします。

愛犬がうんちを食べても叱らないで!

犬がうんちを食べる行為は、多くの場合は成犬になれば自然とおさまります。生活環境を改善し、食糞しなくなるように促してあげましょう。ただし、成犬になっても食糞を続けてしまう場合は、何らかの原因があるはず。愛犬の異変にすぐ気づいてあげられるように、日々こまめに健康状態をチェックしてあげてくださいね。

こいぬすてっぷに所属している獣医師チーム。臨床経験が豊富な獣医師により構成されています。獣医療の知識や経験を生かし、子犬育て、しつけに関わる正しい知識をわかりやすくお届けしていきます。

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